第10回LCIF西地中海クルーズ(セレブリテイ・センチュリー)
野口正二郎(当社)



★LCIFクルーズとは

 ライオンズクラブ国際財団(LCIF)が主催するクルーズは、今回が10回目となる。
毎年アラスカクルーズ、カリブ海クルーズ、メシカン・リビエラクルーズ等を行なってきた。
世界各地から集まったライオンズクラブのメンバーがLCIF理事長夫妻(前国際会長)を
囲みながら、1週間から2週間(その時により変わる)、一緒にクルーズして、食事、観光等
を楽しむという趣旨の旅行である。
船の客室1室に付き、MJF(創設者・メルビン・ジョーンズ・フェローの略)の1,000ドル献金
を行なうことが参加の前提条件になっている。
今回は、相室の吉田實氏も同じ東京文京ライオンズクラブの会員にて、二人で2,000ドル
LCIFに寄付をした。
この基金は、世界各地の社会奉仕活動に利用され、役立っている。
発展途上国に於いて使用されることが多いのであるが、失明予防、小学校の校舎の建設、
自然災害の支援等々、多岐に亘り活用されている。
前から興味をもっていたが念願がかない、今回のLCIF西地中海クルーズ(7泊8日)に、
やっと参加することになった。



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1)まだ建造中の聖家族教会
2)ミラ邸の屋上風景
3)チャーターナイトの前、新クラブの会長を囲んで
4)深夜まで続くガラ・ディナー

★バルセロナの観光と前夜祭

出港の前日は、バルセロナの市内観光と夜のパーテイが地元のライオンズにより組まれていた。
到着便やホテルの関係で、観光は自分達の足で行なった。
まず地下鉄で聖家族教会(サグラダ・ファミリア)へ行く。私にとっては23年ぶりの見学となった。
建築は随分出来上がっているようだが、未だ建造中である。教会内部を見学し、地下の美術館を
見てから、行列に並んで、エレベーターで65m上がり、狭い場所からバルセロナの街を見下ろした。
次に訪れたのは、やはりガウデイの作品であるミラ邸。最上階の博物館を見学して、屋上に出る。
屋上には、多くの塔があり、曲線を多用した造りで、階段もあり面白い造形だ。
バルセロナの秋晴れの青空が印象的であった。

その晩は、スペイン流に午後9時から市内のホテルでパーテイとなった。
まずはお酒とおつまみでカクテルパーテイ。地元のライオンズ、クルーズに参加する各国の
ライオンズが、徐々に集まってくる。LCIF理事長(前国際会長)のアルバート・ブランデル氏と
ドクター・モリーン・マーフィー夫妻もやって来られた。皆さんと名刺を交換したり、写真を取ったり、
クルーズ前の御挨拶。

午後10時より、やっと着席のガラ・デイナー、チャーターナイトとなった。
この晩、バルセロナに新しいクラブ・CLUB DE LEONES BARCELONA DIAGONAL MAR
が誕生し、その式典も兼ねている。チャーターメンバーが20人のクラブである。
ガラ・デイナーに併せて、2−3週間前より準備して、急遽造り上げたクラブとのことだ。
多くのスペインのライオンズの方々と挨拶し、名刺交換することができた。
午前1時に終わり、タクシーを頼んで帰ると、午前2時前であった。


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5)クルーズ初日は4人で夕食
6)LCIF理事長夫妻とショーを見学する筆者(右端)
7)ジェノバの港を見ながら、朝食の宮地様
8)ジェノバの昼食会にて

★クルーズに乗船と交流

バルセロナ出港日にトラブルが発生し、バルセロナ港のセレブリテイ・センチュリー号
(約71,000トン)に乗ったのは出港の1時間前、慌しい乗船となった。その為、緊急避難
訓練に参加できず、午後6時15分からの、デイナーには間に合うことができた。
今回のライオンズの参加者は、50数名で、7テーブルが確保されていた。
最初の夕食は、高知桜ライオンズクラブの西澤窈子様、高知とさみずきライオンズクラブの
宮地洋子様と4名だけのテーブルであった。その後は、ネパール・カトマンズの男性2名
(チェトリ氏、シャルマ氏)や、欧米、アフリカのメンバーとも同席して、友好を深めるように
努めた。
 プエルトリコより参加のカルロス・サリタ・ジャスチニアノ夫妻(歯科医)や、
スペイン・カナリー諸島のテネリフェでスパーマーケットを多数経営している
ベニート・ジュリア・ガルシア夫妻は、愉快な人柄で楽しく交流させていただいた。
ダンス好きのベニート氏は、我々をダンスに誘い、巨体なのに器用に踊りまくっていた。
LCIF理事長が、米国ニューヨーク州の人なので、米国からの参加者が多かった。
LCIF本部の事務局より、ケイトとリー・アンの2名の女性スタッフは参加して、世話係を
してくれた。
理事長夫人のモリーンが、とても元気で気さくに世話を焼き、我々日本人にも気配りを
してくださり、大変嬉しく、感謝している。ブランデル理事長もユーモアのある人で、
楽しいクルーズであった。

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9)フィレンツェの広場にて
10)フィレンツェのレストランで昼食
11)ハワイから参加のブリスキー夫妻(右端)と
12)バチカンの裏庭にて、ネパールの二人
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13〜16)バチカン博物館内

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17〜19)ローマの海軍クラブにて昼食会
20)ダンスを楽しむガルシア夫妻

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21)ナポリ港より観光に出発
22)アマルフィ海岸
23)ソレントのレストランで昼食
24)ポンペイの遺跡

★寄港地にて地元のライオンズの接待

カンヌでは、テンダーボートで上陸して、丘の教会や市場等を散策して、2時間程で
船に戻り昼食を取る。その後は、ゆっくり昼寝をとることにした。
お寿司の夕食を食べ終わる頃、医務室から呼び出しがあり、風邪を引いた西澤様が
診療中とのことで、付き添いと簡単な通訳を行なった。今流行のインフルエンザでなくて
幸いであった。医師が、コンピューターの自動翻訳機で日本語と英語の表示をして、
意思の疎通を図ることもできた。

イタリア各地で地元のライオンズクラブの歓迎を受ける。国際理事や、地区ガバナーが
出迎えて、港からバスで観光に出かけ、地元のレストラン等でイタリアワインと美味しい
昼食をご馳走になった。
ジェノバでは月曜日は休館の王宮を見学、リボルノ港からはフィレンツ観光でウフッツイ
美術館等の見学する。
ローマでは、女性ガイドの案内でバチカン博物館を見学、システイーナ礼拝堂では
「最後の審判」を観賞。サン・ピエトロ大聖堂も後の入口より入り、地下のヨハネ・パウロ
二世教皇のお墓を見学することができた。
そして昼食は、市内の海軍クラブでワインを飲みながら、ゆっくりイタリア料理を味わうこと
ができた。
1000ドル献金の参加者、そしてLCIF理事長(前国際会長)をお迎えするということで、
至れり尽くせりの待遇である。

最後の寄港地ナポリでは、地元のクラブが昼食会を設けてくれたが、失礼して観光する
ことにした。
港からナポリ駅まで乗ったタクシーの売り込みを断り、鉄道で観光地巡りに向う。
個人旅行には失敗が付きもので、ポンペイ行きに乗ったつもりが、直行のサレルノ行き
であった。
予定変更で、サレルノからタクシーで海岸風景を楽しみながら、かのアマルフィへ。
ほんの少しの滞在で、別のタクシーに乗り換えソレントへ向う。なかなか快適なドライブで
あったが、この運転者が最初の物腰の良さから想像できない悪質ドライバーであった。
メーターでの支払いではあったが、予想の三倍くらいの金額を表示しており、メーターを
ごまかしたと思われる。気を取り直して、ソレントのレストランで昼食を取る。
カプリ島に向うカルロス、ベニート達が、レストラン脇の石段を下りて、ソレントの港に
歩いて行った。
この日の主目的、ポンペイの遺跡見学は、午後になった。
ベスビオス山の見える広い遺跡の街、メインストリート沿いを主に1時間程見学する。
全てを見るとなると、1日はかかると思う。
乗船時間を気にして、早めに我が家・セレブリテイ・センチュリーに帰船する。
最後の寄港地で乗り遅れると大変なことになるので、安全第一である。


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25)セレブリティ・センチュリーに帰船
26)ロブスターの夕食
27)夕食にて
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28)DR.モリーンと宮地様
29)素敵なショー
30)フルーツ彫刻のコックさんと吉田様
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31)アワードを受けるニューヨークの元国際理事夫妻
32)アワードを受ける吉田實氏
33)階段にて記念撮影
34)夕食にて
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35)LCIF理事長、ブランデル夫妻と西澤様
36)ブランデル夫妻を囲んで、京都より参加の大工園隆氏(右端)
37)最後の夜、カルロス(左)、ベニート(中)両氏と

★MJFの式典

ナポリの次の日は、終日航海となる。
昼食は、リピーターの為のキャプテンズ・クラブが、船長主催で行なわれ、それに参加した。
ギリシャ人船長の挨拶やショーを見ながら、お寿司の昼食をいただいた。腹休めに丁度良い。

夕刻、デイナーの前に、カードルームを借り切って、1000ドル献金をした人にアワード贈呈の
式典が行なわれた。
LCIFクルーズでのメインイベントといえるかもしれない。
晴れがましい雰囲気の中、参加者の皆さんが順次呼ばれて、前に出て行き拍手の中で
贈呈を受ける。
ブランデルLCIF理事長夫妻から、記念のピンを付けていただくことになる。
記念品と、贈呈の際の記念写真も頂戴した。
その後に恒例の、全員で船中央のロビーにある階段に行き、LCIF理事長夫妻と共に
集合写真を撮った。
最後の夕食会は、名残惜しく、再会を願いながら楽しい会となった。

ライオンズクラブ国際協会・財団ならではの企画で、多くの仲間との旅行は楽しいものだ。
次回も都合がつけば是非参加したいと思った。

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