中近東の未来都市・アブダビとドバイ(アラブ首長国連邦)
                        野口正二郎(当社)      

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エテイハド航空
の乗務員
アブダビの高層ビル群 エミレーツ・パレス
ホテル
世界3番目の大きさの
シェイク・ザイード・モスク

 新聞の広告に載っていた9月の連休を利用したアブダビとドバイの旅行は惹きつけた。
砂漠の未来都市として躍進するドバイを、前から見てみたいと思っていた。
クラブツーリズムの34人のお客さまの中に入り、添乗員と現地ガイド付きの気楽な旅だ。
参加者はご夫婦、親子、友達同士、一人旅は男女3人ずつという構成であった。
エテイハド航空(国営航空)は、東京より週5便首都のアブダビに就航している。
エミレーツ航空も週5便、ドバイに飛んでいる。
この国は中東のハブ空港を目指して、航空事業にも力を入れているのであろう。
日本から、欧州やアフリカの乗換地点として活用できる。
エテイハド航空は、席は狭いが、日本食のサービスが往復あり、エコノミークラスでも
トラベルキットが配られていた。乗務員のサービスも良い。アワードも受賞しているようだ。
ちょと変なことに午前4時05分到着の予定が、午前2時40分にアブダビ空港に到着する。
添乗員の田近さんには想定のことで、朝食会場が開くのが、午前6時30分とのことで、
空港到着ロビーにて2時間ほど待機となる。150US$を両替すると、525デイルハムの戻り。
外は凄い湿気であるが、早朝なので、まだ暑さは感じない。
空港よりバスで30分、ヤス島という開発中の島に行き、いくつかのホテルの中のラジソンホテル
でブッフェの朝食となった。埋立地の島のようである。
F1サーキットを持つホテルとか、世界最速(時速240km)のジェットコースターとか、
世界一を目指して、開発中の島である。サデイアット島では、ルーブル美術館とタイアップした
美術館を建設中であった。
街の対岸に行くと、建設中の高層ビルが見える。そろそろ暑くなってくる。
5星(7星ともいわれる)のエミレーツ・パレスは王宮ののような高級ホテルで、外部よりの見学、
シェイク・ザイード・モスクは、建国の父の名を冠した世界で三番目の大きさで、
500億円かかっているそうだ。 

 


白身魚ハムールの昼食 ジュメイラ・ビーチ
・ホテルの客室
ジュメイラ・ビーチ
・ホテル朝食の
寿司コーナー
ジュメイラ・ビーチ・ホテル
全景
4WDにて砂漠のサファリ キャンプにて
ラクダの試乗
キャンプにて
入れ墨の体験
キャンプにて
夕食
キャンプにて
ベリーダンスのショー

 現地ガイドは、堀さんという日本人の女性でドバイの隣のシャルジャに住んでおられるとのこと。
高速道路をドバイに向かう。ドバイの街に入ると高層ビルが林立。しかし暑さのためか
歩いている人は少ない。
日中は、35〜40度で、湿気もかなり高いので、外に5分いると汗が噴き出してくる。
ちょうどお昼にレストランに到着。前菜にナンのようなパンが付き、スープは美味しい。
前菜でおなかが一杯になり、メインの名物・白身魚「ハムール」は美味であったが、少ししか
食べられなかった。街のレストランはアルコールが飲めず、ホテルのレストラン等であれば、
大体お酒が飲めるようになっている。
 
 ドバイにはデラックスなホテルが沢山あるが、ジュメイラ・ビーチ・ホテルという
高級リゾートホテルに宿泊した。
このホテルは、アラビア湾に面した5星のホテルで、目の前に世界唯一の7星ホテル、
バージュ・アル・アラブ・ホテルがある。ホテルの庭から、ビーチから、また室からも帆の形を
したホテルが良く見える。
室のベッドに横たわると、室の鏡に7星ホテルが映り、何か得したような気分になる。
幸いに22階の室で、見晴良く、広い室で設備も良い。フルーツが毎日サービスされていた。
1階のレストランで朝食が取れる。品数が豊富で今までで一番多いブッフェのメニューであった。
寿司コーナーもあり、各テーブルには盆栽が於いてあり印象的であった。
プールは4つあり、また隣に「ワイルド・ワデイ」というウオーター・パークがあり、ホテルゲストは
無料で遊べるようになっている。このホテルが気に入り、7回も来ているというご夫妻がおられた。
 
 午後4時より、事前申し込みのオプションで、「砂漠サファリとバーベキューデイナー」
(デザート・サファリ)に参加。
4WDの車数台に分乗して砂漠へ向かう。砂漠に入ると沢山の車が来ており、タイヤの空気を
抜いて調整してから、アップダウンの砂丘をスリリングに疾走、駆け降りる。30分位、一番後ろの席
に座っていたので、最後には酔いが回っていた。夜行便明けには、つらいドライブである。
その後は、臭いラクダの牧場に見学して、キャンプサイトに行く。
ここでは砂絵を売っていたり、水パイプの体験、入れ墨の体験、ラクダの試乗もできる。
ブッフェの夕食後に、ベリーダンスのショーを見て、お開きとなる。
体調不良にてビール1杯のみ、食べ過ぎの調整には良かったかもしれない。

 


ドバイ博物館
外部
ドバイ博物館
内部
乗合船アブラより
ドバイクリークを見る
ゴールド・スーク街 ドバイ・メトロの車窓より
バージュ・ハリファ
(ドバイ・タワー)
ドバイ・モール内 ドバイ水族館 タワーより、人造湖を見る ドバイ・ファウンテンの
ショー

 翌日は、1日市内観光。ドバイ博物館を30分くらい見学する。
そしてアブラという乗合船にて、対岸へ渡り市場へ。
スパイス・スークとゴールド・スークを歩く。買い物をしない私には、時間をもてあます。そして暑い。
この辺りは、アラブの雰囲気のあるところで、民族衣装を着た人々が多く見かけられる。
昼食は、博物館前のバスタキアホテルの2階のレストランにて、早速皆でビールを注文
して喉を潤す。午後は、無人運転のドバイ・メトロに乗車体験し、ドバイ・モールへ。日本の協力で
できた新しい地下鉄、といっても途中から地上に出て、元砂漠の街を走る。
ドバイ・モールは、2008年に世界最大のショッピング・モールとしてオープンした。1200の店舗、
スケート場があり、ドバイ水族館は大きな水槽が館内の通りから見られるようになっている。
真ん中にある人造湖では、午後7時と7時30分にドバイ・ファウンテンという世界一の噴水ショーが
披露される。クラシック音楽にのり、150mの噴水ショーはなかなか優雅であった。
湖畔のレストランで見学という手もある。
ドバイ観光の目玉、世界最高の高さを誇るバージュ・ハリファは、このモールの地下から入るように
なっている。建物は828m、展望台は442mにある。(160階建て、ホテル、マンション、オフィース
が入る予定)東京スカイツリーが完成すると、展望台はスカイツリーのほうがが高くなる。
入場料は、当日買は、なんと500デイルハム(約1万円)、予約して買うと、100デイルハム
(約2,500円)になる。
結構な値段であるが、さすがに見晴は良い。
アラビア湾から、遠く砂漠まで、そして眼下に近代都市や、ドバイ・モールが見える。
バージュ・ハリファ(ドバイ・タワー)は、ドバイを象徴する建物、ランドマークである。

 


ジュメイラ・ビーチホテル
(左)とバージュ・アル・
アラブホテル(右)
バージュ・アル・アラブ
ホテルをバックに
バージュ・アル・アラブ
ホテルの受付嬢と
バージュ・アル・アラブ
ホテルのロビーより
客室を望む
バージュ・アル・アラブ
ホテルのブュッフェの
朝食、みそ汁あり
バージュ・アル・アラブ
ホテルの
エレベーターホール
パーム島の
メインストリート
エミレーツ・モール内の
ドバイスキー場

 忙しいツアーで、ドバイに着いて3日目が帰国日となる。
折角ドバイに来たので、7星ホテルを覗くことにした。それで事前に朝食の予約をしておいた。
入り口のガードマンに予約書を見せて、歩いて橋を渡り、海上にあるバージュ・アル・アラブ・ホテルへ。
受付嬢と記念撮影。内部は吹き抜けで、ロビーには、階段状に滝が流れ、エスカレータ−の脇には、
水槽で魚が泳ぐ。客室は、すべてメゾネット式(2階構造)のスイート。客室各階には、24時間
コンシェルジェが待機している。
 ホテル単独では世界一の高さで、321mとエッフェル塔より高く、余裕の27階建、202室ある。
宿泊料金は約15万円からと高額で、私ども庶民には高値の花である。ロビーやエレベーターフロア
は、豪華な感じである。1階のレストラン「ジュンサイ」は、オリエンタルフードを主にしたビュッフェの
朝食であった。落ち着いたレストランであったが、中国人客が多く、ややイメージダウン。
メニューは、ジュメイラ・ビーチ・ホテルほど多くはないが、美味しかった。7星ホテルの味か。
ちなみに朝食料金は、250デイルハム(約6,000円)であった。
巨大水槽レストランや200mの展望バー・レストランもある、お楽しみ豪華ホテルである。
 
ついでにタクシーで椰子の木の形をした人造島、パーム・アイランド(パーム・ジュメイラ)へ
行ってみた。メインストリートには、高架に地下鉄が走り、両側は高層マンション、7割位の
入りのようだ。その奥に1戸建ての建物が続く。入り口にゲートがあり、勝手に入ることはできない。
パームの先端にアトランテイスホテルが完成しており、エンターテイメント施設も備えた大型ホテル
である。こんなに沢山の豪華ホテルが満室になるのであろうか、経営者ではないが心配だ?
タクシーの運転手さんは、ネパールとかバングラデッシュの人達であった。人口の80%は外国人。
20%が地元の人である。地元の人同士で結婚すると、家一軒と250万円が支給されるそうだ。
 
最後のショッピングは、モール・オブ・エミレーツ。ドバイ・スキー場を備えた大型ショッピングモール。
砂漠の中にこのような施設が存在するとは、夢のような空間である。
今後どのように展開してゆくのか、注目してゆきたいと思う。




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