東北の名刹を訪ねて
(平泉・中尊寺と山寺・立石寺の和尚さんは同窓生
                 当社 野口 正二郎

東北地方の紅葉が始まる頃、私達は、JR総武線新小岩駅前に集合して、午前8時に
(もっこり竹の子観光)という面白い名前のバスに乗り、平泉を目指した。天気は晴天。
高速道路に入り、荒川沿いを走っていると、左手に東京スカイツリーがきれいに見えた。
間もなく、バスの後部サロンシートに、人々が集まって、朝からノミニケーションが始まった。
このバスツアーは「蓮葉会・東北地区同窓会兼東日本大震災復興状況視察」という、
都立江戸川高校同窓会の2泊3日の旅行である。この種の旅行は初めての参加となる。
このツアーに参加した理由は、岩手県平泉・中尊寺の貫主と山形県山寺・立石寺の住職が、
同窓生ということで、懇親会に参加したりお寺をご案内いただけるという、稀な企画であった。
約50年親交の続いている友人の田原君を旅行に誘うと、山寺の住職は放送部の後輩で、
是非参加したいと旅の道連れになった。ひとりでも、飄々と海外パックツアーに参加する私だが、
気心の知れた友人との旅行は嬉しい。我々は21期の卒業生で、今では古いほうになる。
幹事役の柴田氏(5期後輩)が、バスの進行から、懇親会の司会まで、3日間お世話いただいた。

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●写真説明
1)仙台の伊達の牛タン 2)小泉同窓会会長(中央) 3)もっこり竹の子観光バス
4・5)厳美渓の風景 6)友人の田原氏(右)


同窓会 東北の地に 笑顔あり

仙台で一度高速道路を下りて、秋保温泉に向かう途中にあるヒルサイドショップ&アウトレットにて
昼食。名物・伊達の牛タンを食す。そして再度高速道路に入り、一関ICで下りて、厳美渓へ。
なかなかの渓谷美で、やや危ない岩場や、観光コースを散策する。渓流の反対側にある店から、
空飛ぶ団子と称して、岩場にロープで団子を送り売っている面白い商売。結構買う人がいるものだ。
午後3時過ぎに平泉のホテル武蔵坊に到着。毛越寺(もうつうじ)に近い和風の旅館である。
このホテルは、2008年6月14日(土)岩手・宮城内陸地震があり、その年の11月に、
ライオンズクラブの会員として、風評被害のお見舞いに旅行した際に泊まったことがある。
午後5時30分より東北地区同窓会が開会。東北地域の同窓生10人位が合流された。
山田俊和中尊寺貫主(かんす)から、岩手県の復興状況や中尊寺のお話をいただいた。
また同窓会で支援している岩手県田野畑村の福祉作業所「ハックの家」、竹下敦子さんが
参加され、状況をお話しされた。
山田貫主(17期)から、同窓会ということで本音のところのお話をお聞きすることができた。
貫主は懇親会にも参加され、参加者のカラオケを楽しみ、最後までお付き合い下さった。
江戸川区平井にある天台宗牛宝山明王院・最勝寺の住職でもある。

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●写真説明
7〜10)東北地区同窓会・懇親会
11〜13)毛越寺の浄土庭園


平泉 世界遺産の ご利益や

2日目の午前は世界遺産詣で、まず毛越寺へ。入り口周辺は6年前からすると随分整備された感がある。
庭園を一回り、見学者は多いが、落ちついた浄土を感じさせるお寺である。
菊祭りの中尊寺も多くの参拝者で賑わっていた。参道は木立の繁る登りの坂道になっている。
本堂前で山田貫主が待たれており、本堂内へお導きいただき、仏像の前でお話しを拝聴する。
その後も境内を案内していただいた。金色堂は特に見学者が多く、短い滞在となった。
金色堂旧覆堂や能舞台、貫主ならではのお話をお聞きすることができた。貴重な体験であった。
春の藤原まつりにも来てみたいものだ。精進料理の昼食を食べて、山形県天童市へ向かう。

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●写真説明
14〜20)中尊寺、山田俊和貫主のご案内で回る
21・22)天童舞鶴ライオンズクラブ芋煮会に参加 23・24)山形地区同窓会・懇親会
25・26)王将ホテルにて 27・28)将棋店、春栄堂にて

芋煮会 ここは天童 ライオンズ

秋晴れの山間の道路を走り、午後3時過ぎに天童市のホテル王将に到着。天童は将棋の駒の産地として
有名で、ホテルのロビーには、日本一の将棋駒「王将」(高さ2.5m、重さ2.5トン)が鎮座する。
早く着いたので、ライオンズクラブの友人、天童舞鶴ライオンズクラブの野川元地区ガバナーに連絡すると、
丁度、クラブの仲間達と芋煮会の最中とのことで、歩いて5分のクラブ事務局にお邪魔する。
夕食の前なので、お酒や食べ物は少し控えめにしたが、さすがに芋煮は美味しかった。
クラブで農園を持っており、野菜や芋を栽培しているそうだ。この旅行で、ホテルの芋煮や、
山形観光物産館の芋煮を食したが、天童舞鶴クラブの芋煮が、濃厚で一番のうまさであった。
ホテルの隣の「広重美術館」には、浮世絵戯画の世界ということで、面白い絵が展示されていた。
山形地区懇親会には、山寺・立石寺の清原正田住職(23期)や、近隣の同窓生が参加された。
清原住職は60才台の御歳であるが、若々しく、山寺・立石寺についてのお話も滑らかである。
気さくにお酌をして回り、カラオケもされ、同窓会ならではの懇親会であった。
聞くところによると、中尊寺の山田貫主はお兄様とのことで、兄弟で東北の名刹の和尚さんを務めている。
江戸高にも優秀な同窓生がいるものだと、ぼんくらの私は感心し、2人の和尚さんを誇りに思ったのである。
カラオケタイムを失礼して、先ほどの野川氏と近くのお店で杯を交わす。
野川氏は、当社が取扱いのライオンズクラブの視察旅行、LCIFスタデイツアーに何回もご参加いただき、
懇意にさせていただいている。友達と二人、御馳走になってしまった。

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●写真説明
29〜35)山寺・立石寺、清原正田住職と。1,015段を登ると絶景が。

山寺や 一汗かくも 久しぶり (一緒に 登った友は 今は無く)

最終日、ホテル前の将棋店・春栄堂を見学後、山寺・立石寺へ。根本中堂にて、再び清原住職のお話を聞く。
そして、いざ山寺に登らん。幸いに天気が良く、汗をかくほどである。1015段の石段を上り、奥ノ院を参拝、
五大堂より、絶景を眺める。70才台から、80才を超える同窓生も登られたようである。好天で良かった。
山形市の山形観光物産館にて、お弁当と芋煮の昼食を取って、帰京についた。
山形はフルーツ天国で、さくらんぼやリンゴがあるが、ラフランスも有名で、少し自分のお土産に買ってみた。
高速道路は若干の渋滞があり、やや予定より遅れたが、それでも午後7時40分に新小岩駅に到着した。
同窓会の小泉会長、佐藤副会長、事務局の方、世話役の人々、相室になった先輩諸兄に感謝申し上げる。
今回の同窓会旅行は、老若男女の参加者であったが、兄弟姉妹と旅行しているようで、安心して楽しい
旅を共有することができた。(バスでの走行距離1,111km)



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