.はじめに

 201393日(火)から、26日(木)まで、フランスの北東部を、パリのシャルル・ド・ゴール空港(通称、ロワシー)を基点と終点に、主にフランス国内を、車で、時計回りで、妻と共に旅した。この日付は、成田を出てから、そこに戻るまでの日にちを入れているから、フランスを旅行したのは、正味22日間である。ABCという特別な名前の地方がフランスにあるわけではない。今回、訪問したフランスの主要な地域圏が、たまたま、アルザス(Alsace)、ブルゴーニュ(Bourgogne)、シャンパーニュ-アルデンヌ(Champagne-Ardenne)地域圏であったから、その頭文字を取って便宜的に、ここで名づけた。地域圏あるいは地方(レジオン:Region)というのは、日本の、関東地方、東北地方、関西地方等というのに相当し、フランスのヨーロッパ地域では、コルシカを含めて、22(他に海外に5)ある。各地域圏は、2−8の県(デパルトマン:Departement)から成っている。このABC地域圏を含めて、今回訪問したのは、表に示すとおり9地方であるから、フランスの半分弱の地方を周ったことになる。また、予定外であったが、ほんのわずかな時間ではあるが、ドイツとスイスにも入った。

 肉食が苦手で、海産物が好きなので、従来、パリを除けば、フランスの海岸地方ばかりを旅行していて、本格的に内陸を旅行したのは、今回が初めてであった。このABC地域は、日本でもワイン・シャンパンで、特に有名であり、ブドウの大産地である。ブドウの産地ということは、ブドウのお蔭で、大変豊かになってきた地域である。すなわち、中世から、特に支配者に富が蓄積され、それにより芸術が栄える一方、領地・富の争奪が繰り返され、戦争が起こり、その救いとしても、信仰が栄え、立派な教会が建ち、また頑強な城が造られてきたのだろう。海岸地方とは、今回訪問した内陸地方はかなり違うことを今回の旅行で感じた。観光の面から言えば、それだけ見るべきところが沢山あり、3週間程度では、駆け足旅行になったのは、やむを得なかったが、それでも、いろいろな経験ができた。そして、過去の歴史において、戦争が絶えなかったヨーロッパも、仏・独の和解で、平和が続き、第二次大戦以後は、ヨーロッパは、一部地域を除いて、こうして旅行もできるよい地域になったことをつくづく有難く思う。

 ただ、円安が進んで、前年同時期に比べて、ユーロに対して、円が40%近くも下がってしまったことは、大変、心地よくなかった。自国の通貨の価値が、短期間にこんなに下がっているのを歓迎している経済は、私には、よく理解できない。

地方名(Region

主な訪問(通過)地

Ile-de-France

Charles de Gaulle 空港

出発地・最終地

Picardie

Compiegne

Nord-Pas-de-Calais

Lens

Champagne-Ardenne

Reims

Lorraine

Verdun

Alsace

Strasbourg

Franche-Comte

Besancon

Bourgogne

Dijon

(Rhone-Alpes)

(Pont-de-Vaux)

通過のみ

Centre

Apremont-sur-Allier

訪問は、この地のみ

Ile-de-France

Fontainebleau


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Int1
Int2
Int3
Int4

Int1’

訪問した地域圏(地方:Region)(赤アンダーライン)、ドイツとスイス。

Int2’

各地方の県(Departement)。

Int3’

訪問地方の主要都市など。

Int4’

宿泊したホテル(1ヶ所のB&B)の場所と各宿泊数;訪問した最東・西・南・北地点。