●3−6世界遺産とフランスの美しい村

今回訪問したユネスコの世界遺産

ヴェズレーの教会と丘(1979)
[註:フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の一部としても登録されている。

フォンテーヌブローの宮殿と庭園(1981

フォントネーのシトー会修道院 (1981)

サラン・レ・バンの大製塩所からアル・ケ・スナンの王立製塩所までの煎熬塩の生産(1982年、2009年拡大)

ストラスブールのグラン・ディル(1988
[註:グラン・ディル(Grande Ile)は大きな島の意で、町が、ライン川の中の島にある。]

ランスのノートルダム大聖堂、サン・レミ旧大聖堂、トー宮殿(1991

フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路(1999
[
註:ヴェズレーとシャリテ・シュル・ロワールを、訪問する。]

中世市場都市プロヴァン(2001
 [註:中世都市は、以前 (2011)に見学し、今回は、プロヴァンのバラ園のみを訪問する。]

ヴォ―バンの防衛施設群(2008
[註:施設群の1つを、ブザンソンとヌフ・ブリザックで訪問]

ノール・パ・ド・カレーの鉱業盆地(2012
[註:Louvre-Lensのランスは、ルーヴル美術館訪問を目的としたが、ランスは炭鉱町としてこの範疇に含まれ、そのボタ山を、遠景で見た。]


以上の文化世界遺産を訪問したが、ヴェズレーは、1ヶ所で、2度カウントされるし、「群」として登録されているものは、全体の一部しか訪問していないので、数を勘定するのは、あまり意味がないが、上記の●の数は、10個である。そこを通りながら、時間の関係で割愛せざるを得なかったところに、「ナンシーのスタニスラス広場、カリエール広場、アリアンス広場 (1983)」がある。

フランスの最も美しい村

フランスの最も美しい村(Les plus beau villages de France)協会は、質の高い遺産が多く残る「フランスの田舎の小さな村」の異なる歴史遺産の価値の向上、歴史遺産の保護、そして観光に関連した経済活動の促進を目的として、1982年に発足した。

公式サイト:http://www.les-plus-beaux-villages-de-france.org/

これに選ばれるには、次の条件を満たさねばならない。

人口が2000人以下で、都市化されていない地域であること

歴史的建造物、自然遺産を含む保護地区を最低2ヵ所以上保有していること

協会が定める基準での歴史的遺産を有すること

歴史的遺産の活用、開発、宣伝、イベント企画などを積極的に行う具体的事案があること

2013年現在、157村が「フランスの最も美しい村」として認定されているが、認定後もこの条件がみたされなくなった場合には、登録が抹消される。

フランスの最も美しい村」の宣言:<フランスには、約32,000の村がある。「フランスの最も美しい村協会」の構成村は、以下に述べる共通の情熱と意志を共有している:その卓越した伝統の認識してもらうこと、その歴史を見ていただくべく皆様をお招きすること、その歴史、土地、文化、住民に体面していただくべく皆様をお招きすることである。157の村に来られて、その生活様式、魅力、真正さを共有していただきたい。>

 今回、訪問した7つの場所は、地図上にアンダーラインを引いた。この地図(Bv1)は、

  吉村和敏「美しいフランスの田舎150村」講談社 第6印刷 (2012)を引用した。

  ヴェズレーは世界遺産にも登録されているので、「美しい村」と重複しても構わないらしい。

死ぬまでに一度は行きたい世界の1000ヵ所

これは公式に決まっている場所ではない。パトリシア・シュルツという人が書いて、訳本をたまたま持っていたので、今回、訪問したところで、この本で、推薦されているところが、何ヵ所あったか調べてみた。

パトリシア・シュルツ(Patricia Schultz)著、白倉三紀子・尾原美保 訳「死ぬまでに一度は行きたい世界の1000ヵ所、(1000 places to see before you die ヨーロッパ編」イースト・プレス(2007初版、2009第3刷)

● ウンターリンデン美術館とアルザスワイン街道:コルマール、アルザス地方

● ストラスブールのノートルダム大聖堂:ストラスブール、アルザス地方

● ベズレー(とレスぺランス):ブルゴーニュ地方

● シャンパーニュ地方(とボワイエ・レ・クレイエール):ランス、シャンパーニュ・アル     

デンヌ地方

の4ヶ所である。なお、上の( )内は、ホテルやレストラン名で、そこには行っていない。著者は、観光において、高級なホテルやレストランを特に重視する人らしく、私とは違うスタイルのようである。


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