4.おわりに

 今まで、あまり行ったことのないフランスの内陸部を周った。フランスは、パリとその他の2つの国からなっているように前から感じているが、パリ以外の地域でも、地元の人と観光客がかなり居る地域と、ほとんど居ない地域があり、人が居なくても、心地は良いが、地元の人はどういう生活をしているのか、気にはなった。今まで回って来た海岸地方と比べれば、明らかに、歴史もあり、豊かで、立派な教会(聖堂)、城、建物、絵画・彫刻など文化財が、沢山ある。第二次世界大戦で、すぐ一旦降伏して、休戦状態にしたのは、大正解だったと思う。徹底抗戦して、爆撃が繰り返され、人類の遺産が、消滅しなくて、本当に良かったと思う。しかし、これらの文化財の修理や管理には多くの資金を必要とすると思うが、そういうところに、お金をつぎ込む姿勢に、感心する。ただ、修理に大変時間を要するようで、教会や城などで、修理中のところが多い。

いずれにせよ、田舎は、治安も良いし、人も親切で心地よい。ストラスブールなど、2,3の大きな町を除いては、外国人は(ヨーロッパ人間の区別はつかないが)ほとんどいない。

今までの9月のフランスでは経験したことがないほど曇った日が多く、天気はよくなかった。しかし、雨が降っても、すぐに止むのが、日本と違うところで、車で、周っていたこともあって、実際に傘をさしたのは、1度ぐらいで、短時間であった。車の事故を初めて経験したが、結果的には、大したことなく、大変、楽しく、有意義な旅であった。