2日目、ホテルにて朝食。レストランはやや狭いが、ブッフェのメニューは良い。
この日の観光に現地の女性ガイド・ジョランダさんが同行して英語で説明をされる。
K社・添乗員のTさんが、上手に訳し、またご自分の経験も入れてお話してくれる。
お客の我々は、イヤホン・レシーバーで聞くという段取りになっている。このシステムは
添乗員が大声を出さなくても良くスマートで、やや離れた場所でも聞こえてとても便利である。
旧市街の城門「夜明けの門」を通り、バスに乗り込み、聖アンナ教会で下車、ゴシック様式
の建物を外から見て、写真を撮り、歩いて市内見学となる。途中民家の壁に絵や写真を
貼りつけた路地があり、面白い。また路地を行くと「琥珀博物館」がある。琥珀はバルト3国
の特産品で、琥珀のお店が多い。自分用に、またはお土産に買われる人もいる。
琥珀は英語でアンバー(AMBER)といい、地質時代の植物樹脂が地層に埋もれて化石化した
もの。赤・黄・褐色など上品な色合いで、装身具に人気である。
大聖堂は、有名な牧師が90才で他界され、お葬式中にて内部見学ができず。
リフトでゲティミナス城に登ると、緑の多いヴィリニュスの街が眼下に見えた。
聖ペテロ・パウロ教会(漆喰彫刻が美しい)を見学の後、傍のレストラン「SAKWA」で昼食。
コルドナイという餃子に似た料理をいただいた。
午後は郊外の名所、トラカイ城に行く。湖に浮かぶ美しいお城。ジョランダさんが、城内の
階段を上り下りして、いくつもの室を案内してくれた。
帰路、市内のネリス川のほとりに、早稲田大学が建てた杉原千畝氏の記念碑に立ち寄る。
ここはサクラパークと呼ばれるところで、今春にはリトアニアの女性大統領ダリア・
グリバウスカイテ氏が、花見で訪れたそうだ。同氏はベテラン政治家で「鉄の女」とも呼ばれ、
空手の黒帯を有するそうである。
夕方自由時間があり、大聖堂の内部見学と隣の鐘楼に登った。鐘楼からの見晴は良く、眼下の
大聖堂とやや遠方のお城の写真を収めることができた。この写真、B4サイズで焼き回しすると
なかなか良い風景であった。
鐘楼の下の近くに「STEBUKULAS(奇跡)」と書かれた1枚の敷石がある。1989年8月23日、
ここから北のエストニアまで、600km以上、(人間の鎖)と呼ばれた人々の手を繋いだデモ活動
独立運動の一環として約200万人が参加して手をつなぎ、世界にアピールした。1990年に
リトアニアが、1991年にエストニアとラトヴィアが独立宣言するに至った次第である。
ヴィリニュス大学の脇を通り、ヴィリニャ川を渡った所でツアー参加者のH夫妻とばったり会った。
ご夫妻は名所・旧跡等を良く調べてきており、人魚の像を探しにきたとのこと。
指差す方向を見ると、この小さな川岸の側面にちょこっと人魚の像が足(ひれ)を下して座っていた。
ご夫妻のお陰で思いがけなく像を見ることができた。この像を見つけると幸せになれるそうである。
夕食はホテル内の趣のある食堂で、ロースト・ポークを主食にいただいた。
室に戻ると、足が披露困憊しており、夕食後の散策はあきらめることにした。
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