翌朝8時前金沢駅東口バス乗り場1番にて、協会会員で、金沢大学医学部の小野先生と合流する。
小野先生は協会の(癒しの旅研究会・世話人)を務めており、この研究会と(日本グループ・新家靖之
世話人)の共同企画で実施されることになった。特急バスで8時発、途中から高速道路に入り、
能登半島西海岸の海を眺めながら、山間部では、野生の藤の花が散見でき良いドライブであった。
2時間弱9時50分に、のと里山空港に到着した。我々が飛行機より早く一番乗りであった。
全日空は、10時過ぎに到着。クラツーの団体客や外国人のツーリングのグループが下りてきた。参加者
10人が無事集合。能登町の五田秀綱(ごたひでつな)課長補佐、「NPO法人・のとキリシマツツジの郷」
大路篤夫(おおじあつお)副理事長、政田(まさだ)成利事務局長のお三方が出迎えに来ていただき、
赤く咲き誇る「のとキリシマツツジ」研修の旅がスタートとなった。
のとキリシマツツジ・オープンガーデン2015ということで、4月下旬から5月中旬が見ごろとされている。
沢山あるお宅の中から、選りすぐりの5軒のお宅と、いくつかの観光名所を効率良く回ることができた。
@ 芦田秀秋宅 まず最初に驚かされる。樹齢300年、400年ともいわれる真っ赤な八重霧島。
高さ 3.3m、横幅6mとご立派なもの。冬は雪が積もるので、4m以上のツツジの家を造りましたと、
ご主人が、電動でその囲いの家を動かしてみせる。サービス精神が旺盛です。(町指定天然記念物)
A お昼時、柳田植物公園内の(合鹿庵)にて、「あえのこと」という昔から伝わる農村の神事を見学。
稲作を守る田の神様を榊に見立て、男女の神様2体を玄関でお出迎え、囲炉裏で暖を取ってもらい、
風呂に入浴、それから居間に用意された御馳走の前の座布団に置いて、お食事がふるまわれる。
ユネスコ無形文化遺産で奥能登の代表的な民俗行事で、日本の良き伝統を拝見することができた。
普通は農閑期の12月5日にお迎えして、2月9日までの行事であるが、特別参観させていただいた。
昼食は同じ居間で、お供えと同様の郷土料理を食することがで幸いでした。
B 今回有名な「白米(しろよね)の千枚田」は寄らずに、海岸沿いの「せっぷんとんねる」を見る。
昔、司葉子が出演した映画の舞台となった、恋人の聖地と言われている名所。イタリアの西海岸に
チンクレテッレという世界遺産になっている5つの漁村があり、途中の道に同じような所があり、
イタリア人?のカップルが抱擁しキスをしていたのを思い出した。
C 道の駅「すず塩田村」は車窓見学となったが、年配の男性と若い女性が、塩田に塩水を撒いている
ところを見ることができた。揚げ浜式といわれる伝統的な塩づくりで、朝ドラ「まれ」にも出てくるが、
大変な作業とお見受けした。塩の資料館があり、体験塩田ができる。
D 池上宝蔵宅 山中にあるお宅。家の裏手の崖に咲き誇る、樹齢350年の古木で県指定天然記念物。
ちょうどお茶会が開催されており、御相伴にあずかる。茶菓をいただきながら、庭のツツジを眺める。
優雅なひとときであった。
E 桜井信義宅 庭に大きなキリシマツツジが3本。多種のツツジも多く、鑑賞者が多く訪れるそうだ。
ご主人が純朴で親切に対応してくれる。どこのお宅も同様で有難く拝見することができた。
F 「見附島」は、能登内浦海岸の景勝地で観光客も多い。軍艦島とも言われ、白褐色の絶壁の岩肌と
頭にこんもりと乗った緑の樹木の対比が美しく見事である。
G 「恋路海岸」も名所のひとつ。若い男女の悲恋伝説があり、その銅像が残る。今は廃線になっているが
恋路駅行きの切符が沢山売れたそうである。
今晩のお宿は、「ラブロ恋路」。洋室の部屋から、海が良く見える。「NPO法人・のとキリシマツツジの郷」の
真っ赤なブレザーがお似合いの宮本康一理事長、能登町の議員3名様が合流して、レストランで交流
夕食会が行われた。簡単な自己紹介や意見交換も行われたが、ビールや地元のお酒をいただき、
室に戻るとバタンキューであった。
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