南太平洋の楽園・タヒチ3島めぐり    
当社 野口 正二郎




正月休みを活用して、もう一度行きたいと思っていたタヒチへ、21年ぶりの再訪旅行となった。
成田空港からエアー・タヒチ・ヌイ航空で約11時間、タヒチの玄関、パペーテ空港に到着する。
朝の8時30分、機内アナウンスでは外は28度とのこと。南太平洋の島に着いたことを実感する。
タラップを降りて、歩いてターミナルビルへ入ると、音楽と歌で歓迎を受ける。
国内線に乗り換えて、お昼のエアー・タヒチにて、モーレア島に飛んだ。



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写真説明:
1)エアー・タヒチ・ヌイにてファアア国際空港着 2)歌と音楽の出迎え
3)エイビスレンタカーの受付 4)クック湾にパシフィック・プリンセス号が号が停泊中

<モーレア島> ハート形の素敵な島


タヒチの国内線は、モノクラス、座席は自由席になっている。
タヒチ島の目の前に見えるモーレア島は、実質6分のフライトで到着した。
緑の美しい島である。タヒチの島々は、雨が多いのか、緑に覆われている。
予約してあったエイビスレンタカーの男性スタッフと会うと、車で事務所に行くと言う。
暫く走って着いたところは、フェリー乗り場、港の前にある事務所であった。
ヨーロッパではマニュアル車が多く、フランス領のタヒチもマニュアル車が多いようである。
小型のプジョーを借りたが、久しぶりのマニュアル車にて、度々エンストしてしまった。
島の北に位置するヒルトンホテルを目指す。途中、クック湾に浮かぶ大型客船の写真を3枚撮り、
丁度チェックインの時間、午後2時にヒルトン・モーレア・ラグーン・リゾート&スパに到着する。
日本人ゲストリレーションで、在4年の佐々木杏紗(あずさ)さんが、レセプションで出迎えてくれた。
行く前に、5月に来られる私のお客様のことで、何回かメイルのやり取りをしていた。

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写真説明: ヒルトン・モーレア・リゾート
5)ヒルトン・モーレアのフロントにて 6)泊まったガーデン・バンガロー 7)ベットルーム 8)プライベートプール 9)洗面所
10)洗面器に庭の花を入れてみる 11)パンの木 12)朝食時に歌のサービス 13)海を見ながら夕食 14)クレープの夕食 

客室は、ガーデン・バンガローで、男性スタッフがゴルフカートのような車で送ってくれた。
このゴルフカート車は、敷地内から、水上バンガローまで、人の送迎や、客室の物品運送等、
機動性宜しく、活躍していた。他のホテル、他の島のホテルでも同様で、とても便利になっていた。
ヒルトン・モーレアは、陸上のバンガローの全てに、プライベートプールが付いている。木造のベランダに、
5〜6畳の深いプールがあり、汗をかいて室に戻った際に、ドボンと入ることができて、大変気に入った。
プールには絶えず新しい水が流れ込んでおり、澱みはない。値段だけのことはある。
冷えた白ワインのボトル1本が室にウエルカムサービス(値段に入っているかも)されており、嬉しい。
室は広く、洗面室には、洗面台が2台、バスタブとシャワーが別々にあり、使い勝手が良い。

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写真説明:
15・16)水上バンガロー 17)水上バンガローを案内する佐々木さん 18)猫足のバスタブ

ヒルトン・モーレアの客室は108室あり、その半分の54棟が水上バンガローになっている。
水上バンガローは沖に向かい、3方向に延びており、その先に環礁があり、水面はおだやかである。
シャワー付きのデッキから下りて、海で泳ぐ人の姿が見える。また振り返ると、緑の山々が美しい。
佐々木さんに一室見せてもらうと、デラックスタイプ仕様で、猫足のバスタブもお洒落である。
水上バンガローの分岐点に「トアテア・クレープバー」がある。軽い夕食にとクレープを注文したが、
1時間くらい待たされた。地元のヒナノビールを飲みながらゆっくり待つ。タヒチ時間で怒ってはいけない。
レストランの下には魚が泳ぎ、水上にて涼しく、空には星が煌めいていた。

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●写真説明
19)ベルベデールの展望台より 20・21)インターコンチネンタルホテルのドルフィンセンター 
22)フルーツジュース工場前のレンタカー 23)フルーツジュース工場内、お酒も販売
24)レストラン「ル・マホガニー」の店内 25)モーレア・パールホテルの庭にて
26)トアテア展望台より、ソフィテル・モーレアを見る 27)国内線 エア・タヒチ

レンタカーで島内一周に出かける。時計と逆方向に回ると、右側通行にて、海岸沿いを走ることになる。
オプノフ湾の入り江の奥を左折して入って行くと、ベルベデールの展望台に到着する。21年前にも来たが、
ここからの眺望が最高で、目の前にロツイ山と、その両サイドにクック湾とオブノフ湾が見える。
日曜日なので地元の人たちが、お弁当を持って遊びに来ていた。放し飼いの鶏がエサを求めて歩きまわる。
のどかな一時である。カップルの観光客に写真を撮って貰い、お返しに撮ってあげる。良い記念写真になる。
海岸に戻り、さらに進んでゆくとインターコンチネンタルホテルがある。午後1時30分から、水上バンガローの
一角にある「モーレア・ドルフィン・センター」で、イルカと触れ合えるアクティビティが人気である。
1人16,000パシフィックフランと良いお値段だ。5人の男女が、イルカに触ったりキスをしたり楽しんでいた。
ティキ・ビレッジ・シアターをパスして、車をフェリー埠頭まで走らせた。日曜日ということで、埠頭周辺も静かで、
島内のお店も休みの所が多い。約5時間半の島内一周ドライブでホテルに帰還した。
モーレア島は3泊したのでゆっくりできた。
もう1日は、ジュース工場のショップに行ったり、ホテルのビーチで魚を見たり、プールで泳いだり。
ブッフェの朝食と夕食は、メインレストラン「アリイ・ヴァヒネ」にて。外側の席から、水上バンガローが見えて、
何とも良い気分である。夕食は、タタキ(刺身)や野菜盛り合わせ、メインにカジキのステーキ、シーフードパスタを
いただいた。島国にて、お刺身(カルパッチョ)は美味しく食べられる。
次の日の夕食は、佐々木さんがお勧めの外のレストラン「ル・マホガニー」を予約した。レストランの車で送迎、
ホテルから4組8人で行った。空港方向の、ゴルフ場の手前にある。日本語メニューがあり、便利。
料理はお勧めのポアソンクリユ(生鮮サラダ)とチャオメン(焼きそば)、それに牛ステーキを食べた。美味しかった。
男性、女性ひとりずつのフロアースタッフで忙しく動いていた。クレジットカードを渡したのに、なかなか精算が
できないので妻が心配して、やや怒り気味になる。帰りは待たされたが、夜道を送っていただいた。
どうも日本人はせっかちで行けない。


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●写真説明:
28)ボラボラ島を見ながら着陸 29)ホテルの送迎ボート 30)ホテルの水上バンガロー

<ボラボラ島> 人気N0.1の美しい島々


モーレア島からの飛行機は、ファヒネ島に寄ってから、ボラボラ島へ。別の島を機上から眺めることができた。
左側に座ると、それぞれの島が着陸前に良く見える。ボラボラの北の島に飛行場があり、着陸する。
泊まるホテルは、ボラボラ島の南西のモツ・トプア(島)にある、5星のラグジュアリー・リゾートホテル。
そのヒルトン・ボラボラヌイ・リゾートには、ホテルの送迎船に乗って向かう。青い空と緑の山々を眺めていると、
海上に長く伸びたホテルの水上バンガローが見えてくる。心はウキウキとして、宿泊先に期待が高まる。
ホテルの正面に向かうと、両側に水上バンガローが広がりを見せた。
船は、水上のレセプション棟に到着。在7年のゲスト・リレーション・マネジャーの中村きみさんが出迎えてくれる。
説明を聞きながら、ゴルフカート車で、ラグーンビュー・スイートルームのある2階建の宿泊施設へ向かう。
2階の520号室。このホテルは、水上も陸上も、全ての室がスイートタイプになっており、またオーシャンビューだ。
90uの室はさすがに広く、また天井が高い。洗面台は、両サイドにあり、広いバスタブが正面にどんと構える。
広いバルコニーから、椰子の木の間に、青い海と水上バンガローが見え隠れする。
いつもエコノミータイプの室に泊まっているので、たまに奮発して5星ホテルのスイートルームに泊まるのも良いし、
若い気でいるがシルバー世代に突入しており、御褒美と思ってもばちは当らないだろう。
ホテル内を散策する。水上バンガローは86棟あるが、北側の水上バンガロー群は現在リノベーション中で、
突端にある2棟のプレジデンシャル水上ビラも閉鎖中であった。このビラは、豪華2階建て、300uの広さで、
他に類を見ない。1泊35万〜40万パシフィックフランと、お値段も豪華なものだ。中村さんの話によると、
さらにグレードアップした水上バンガローに再生するようである。裏山に登ると、ヒルサイド・パノラミックビラがあり、
見晴が良い。その上に小さな教会や、スパがあり、素晴らしい景色も見ながらマッサージを受けられる。
孤島のホテルはゲストと従業員のみで、人影が少なく、やや寂しい感じがした。
福島県から来られたという家族連れのご主人は、人がいなくて静かで良いとおっしゃていたので、思いは様々だ。
夕食は、「タムレ」という下が砂地のレストランで気楽にいただいた。夜の水上バンガローを見ながら。

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●写真説明: ヒルトン・ボラボラ・ヌイ・リゾート
31・32・33・34・35)ラグーンビュースイートの室内 36)泊まった建物(2階)の前で
37)水上バンガローをバックに 38)プレジデンシャル水上ビラ(改装中) 39)ビーチでのお遊び
40)お魚もいます 41)丘のスパからの眺め 42)プールより、海を 43)蓮池とプール

44)花々が美しい 45)フルーツと水上バンガロー

ホテルのオプションが少ないので、ホテルのボートで本島のバイタぺの町へ行った。
真珠で有名なロバート・ワンの店の前の船着場に到着するので、店を通って大通りにでた。
エイビスレンターで小型車を2時間借りることにした。やはり時計と逆回りで、海岸側を走らせる。
インターコンチネンタル・ボラボラ・ル・モアナリゾートやソフィテル・ボラボラ・マララ・リゾートの2軒を見学した後に、
スコールがやってきた。この日の雨は長く、1時間半で一周したが、まだ小雨が降っていた。その為に、途中で
停車して見学することもなく、町へ戻ってきた。道中、穴のあいた道も多く、ぬかるんだ水が飛び跳ねるのに注意。
その晩はニューイヤー・イブ。中村さんより、宿泊客は参加必須の大晦日スペシャルパーテイと知らされていた。
午後7時より、シャンパン・カクテル・サービス、7時半よりファイアー・ダンスのショーを見学する。
一番前で見ていたので、8時からの「イリヤタイ」での大晦日ブッフェの座席は、良い席を取ることができなかった。
ブッフェのメニューは盛り沢山であった。1人31,950パシフィックフランと高額だが、フリードリンクにあらず。
ポリネシアン・ダンス・ショーが全然見えない席であったので、ショーの始まる前に交渉してステージが見える席に
移動する。ニューイヤ−・カウントダウンには参加せず、室のベッドでまどろんでいると、遠くに花火の音が聞こえた。
2015年をベッドの中で静かに迎えることとなった。

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●写真説明: ニューイヤーイブにて
46)ファイアーダンスショー 47・48)ブュッフェの料理 49)デザートの山 50)夕食の一皿

51)ウエイトレスさんと 52・53・54)ポリネシアンダンスの人と

新年早々、ヒルトンホテルが所有する小島、「モツ・タブ」へのオプションに参加した。この小島は、かつて王家が
所有していたリゾート・アイランド。ランチ・ボックスの用意が遅れて45分待った。この日は、私達夫婦のみにて、
暫くは貸切状態だった。島の前で泳ぎ、一周散策する。地元の人々が、周辺で漁をしたり、海岸に座っていた。
お昼は、ホテルのスタッフが林の中にテーブルをセットして、サンドイッチ、サラダ、ビール、白ワインを用意。
昼食を食べていると、10数人の団体が桟橋から反対のビーチへ歩いて行った。我々を見て、ハッピー・ニューイヤー。
先ほどホテルのスタッフが、ビーチの水辺に日除けを付け、テーブルをセットしていた。足を海につけての
ビーチ・ランチとでも言うのだろうか。おもしろい趣向である。林の中の休憩所にいると涼しい風が通る。
ちょっと退屈になったので、早くホテルに戻り、前のビーチに入ると以外に魚が多く泳いでいた。パンをあげると
集まってくる。本来は、エコの関係で食べ物をあげてはいけないことになっているが。
ふたつ繋がったプールも広い素敵なプールで、ひと泳ぎしてみた。目線によって海につながって見える。
この日は快晴で、水遊びに良い1日を堪能する。ボラボラ島も3泊したので、ゆっくりすることができた。

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●写真説明: モツタブにて(上段)
55)島の全景 56)島の桟橋 57)ビーチにて 58)私達のランチのテーブル 59)海のランチをセット中
60)フロント 61)ゲストリレーションマネージャー 中村さん 62)ボラボラ本島の教会



<タヒチ本島> ゴーギャンゆかりの島


タヒチ・ヌイ(大きい)とタヒチ・イティ(小さい)の2島が繋がっている、ひょうたんのような形の島である。 
パペーテは、さすがに主都の町らしく、歴史的な建造物を見ることができる。
インターコンチネンタル・タヒチ・リゾート&スパは、飛行場からレンタカーで5分と近い。2泊する。
ロビーへ入り、右手奥の建物の1階の室。ガーデンビューということであったが、垣根の向こうは、小さいビ−チと
アクテビテイ用の施設があり、一応オーシャンビューであった。メイン・レストランの前には大きなプール。
左手奥には、砂地の小さいプールがあり、ここからもモーレア島が良く見える。水につかりながら、プールサイドの
バーでヒナノビールを飲む。プールで知り合ったオーストラリア・パースからきたジョン・クリスチャン?氏と乾杯する。
パースでモーテルを経営しており、明日から「ポール・ゴーギャン号」で1週間、タヒチの島々をクルーズするとのこと。
翌日、町に出た際に港に行くと、その「ポール・ゴーギャン号」が停泊中、以外に大きな船体である。
全長156m、19,200トン、乗客332人、船員215名。ラグジュアリー・シップにての島巡りを想像すると、
再々度のタヒチ訪問が頭をよぎる。
金曜日の晩は、ホテルで人気のタヒチダンスショーがあり、やや後方の席で、ショーを見る。前方に座ると、ショーの
最後に舞台に引っ張りだされ、ダンスを踊るはめになることもあるので、後方にて遠慮する。
パペーテは2泊、中日1日、レンタカーでゴーギャン博物館に行ったが、恥ずかしながら改装中でお休みだった。
隣接の植物園を見てホテルに帰る。ホテルのコンシェルジェで、ラグナリウム(水族館)の開館を確認すると、
こちらも改装中とのこと。タヒチ島の主な観光スポットが休館中とはいかがなものか。
ガイドブックを見ると、2014年1月現在、どちらも改装工事中で閉鎖中と記され、ゴーギャン博物館は9月以後に
再開予定となっていた。フランス領ポリネシア・タヒチ、のんびりした国だ。そのほうの予算がないのかもしれない。
午後、市内に行きお土産の買い物と市場、港の見学をして回った。土曜日で街は静かであった。
翌朝、成田への帰国便は、午前6時50分発と早いので、4時前に起きて、チェックアウトして、レンタカーで空港へ。
午前4時半頃に着いたが、航空会社のカウンターは既に長蛇の列となっていた。
チェックインして、レンタカーも返し、夢のような旅も終わりに近ずき、帰国の途についた。


21年ぶりのタヒチで感じたことは、高級ホテルが増えたことと、その充実した施設には驚いた。
タヒチといえば水上バンガローといっても過言ではないが、その量と質がグレード・アップしている。
タヒチアン・ブルーの海とのコントラストが絵にになり、写真になる。
しかし、ホテル代、食事代、交通等、物価高を実感した。
3島ともレンタカーをしたが、モーレア島やボラボラ島は、穴の開いた道路が多く、
舗装されていない道もあり、スコールが降ると、泥が跳ねて大変な所もある。
ホテルで働いている人もいるが、一般の人々の生活は向上しているのか、疑問が残る。
生活してみなければ分からないことが、多々あるのだろうと思う。
高級リゾート地といえるが、手放して喜べないところもあると感じた。
 
【タヒチの概略】
正式名称: フランス領ポリネシア (フレンチ・ポリネシア)
面積: 4,167平方km  118の島々
人口: 約27万人 (本により違い、18万との記載もあり)
首都: パペーテ
元首: フランソワ・オランド
政体: 共和制
民族構成: ポリネシア人 78% 中国系 12% フランスとヨーロッパ 10%
宗教: プロテスタント 54% カトリック 30% その他 16%
言語: 公用語はフランス語とタヒチ語、ホテル・レストランでは英語も通じる。
通貨: フレンチ・パシフィック・フラン 

(地球の歩き方2014〜2015を参照)


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