ステルヴィオ峠(ステルビオ峠)Pesso delle Stelvio, (ドイツ語:Stilfser Joch)

南チロル(ボルツアーノ県)とロンバルディア州北部(ソンドリオ県)を結び、標高は2757mで、アルプス山系の峠としてはイズラン峠(標高2770 m)に次ぎイタリアでは一番高い峠である。この道路は1826年に開通した。峠のすぐ北側にはスイスとの国境がある。ボルツアーノ県とソンドリオ県を結ぶ唯一の道路である。実際に車で登った道(国道38)についていえば、峠の北東に位置するプラート・アッロ・ステルヴィオ(Prato allo Stelvio)を起点とした場合、峠は水平距離に換算して約26 kmの距離にあり、平均斜度7.7%、最大傾斜は15%である。車で下った南西に位置するボルミオ(Bormio)側について言えば、水平距離に換算して約21.5 kmの地点にあり、平均斜度約7.1%、最大斜度12.1%である。

峠の道中はヘアピンカーブの連続で、自転車競技のグランツールと称するロードレース大会の1つ、ジロ・デ・イタリアでしばしば使われる。帰国後、当地について調べたら、ウイキペディアにも、日本語で上記のような説明が書いてあった。

ドロミテ地区から湖水地方に移動するのに、Tiranoを通り次の宿泊地のコモ湖の北に位置するキアヴェンナ(Chiavenna)の近くに移動するために当地を通った。しかしながら、当地については、「地球の歩き方」にも出ていないし、出発前には、詳しい地図も持っていなかったので全く知識を持っていなかった。しかしながら、この地を通過して、この素晴らしい景色の所に来られて大変良かったと思った。途中、麓から上って行く道を見上げて、余りのヘアピンカーブの連続に驚き、止まって写真を撮る余裕も無かったが、止める場所もなかったと思う。i-Padに示されるTiranoに抜ける通過道路としても、この道は勧められてなく、スイス内を通る道しか示されてない。この地はドロミテ地区の定義外の地であるが、今回の旅行中、一番良い景色を味わえた。

峠では、皆さんほっとして休憩するためというより、多分ここを目的地として来ているらしく、途中の道では推測できないほど人が多くいて、店も多く出ていて賑わいを見せていた。峠では雲も出ていたが、遠方の山は大体見渡せた。あまりに山が多いので、山を識別することは出来ないので、写真に撮って、後で、主な山は識別をしようとしたが、それも難しいので、ほとんど諦めた。

下調べ不足から折角の機会であったのに、ボルミオ(Bormio)の露天風呂を試すことなく、通過してしまった。イタリア政府観光局から貰ったパンフレットを、もっとよく読むべきであった。


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赤丸:ステルヴィオ峠、青四角:プラート・アッロ・ステルヴィオ;ドロミテ地区のArabba付近のホテルから(8:30出発)、コモ湖の北端より北に行ったChiavenna付近の宿泊所まで(1750分着)、約320 km9時間20分かけて移動する。

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ステルヴィオ峠からティラーノ(Tirano)までの道。

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峠付近の拡大図; 南西方向、Bormioへの下り道には約1 kmにわたり3つの連続したトンネルがあり、トンネル部は1車線しかない;3台続けて下って行ったら、対向車が1台来てバックしなければならなかった;両入口に信号を設置しない道路管理当局者の無神経さは理解できない;なお旅行中、他の工事現場などは全て信号を設置してあった。

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プラート・アッロ・ステルヴィオには、野生のリンゴの木もあるが誰も採っていない。

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水車があって発電している。ハイキングコースなのか、付近に、川やベンチもあるので、用意していた昼の軽食を取る;周囲には、誰もいない。

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Sv7-9は、Stervio峠を上る過程を、妻が助手席から撮ったものである:Sv7は、Sv3’の地図に示すTrafoi付近で、下に教会の尖塔が見え遠方に残雪のある山が見えるが、この先、道がどうなるのかは全く予想がつかない。

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Sv7から、16分後、山は近づいてきて、道は勾配をもって、連続してカーブしてはいるが、先は見えないので、予測はできない。

Sv9

Sv8から11分後には、急に山が見えなくなり、代わりにヘアピンカーブが現れるが、その先に建物が見えるので、そこが、頂上かと思ったが、後から分かるが、この建物は、次のSv10の一番下に見える建物であり、この建物に至っても、半分も行ってないことになる;周りに山が見えなくなったのは、高い山は、後方になってしまった為であった;運転しながら、車で上るのも大変なのに、自転車で、上っている人が時々いて、自転車競技に強い国だけあると感心する。

Sv10

峠から見下した登ってきた道;カーブの数は、48で、標識があるそうであるが、運転に集中して、気付かなかった;日光のイロハ坂のようであるが、交通量が少なかった分、楽であるが、マニャアル車である分、困難で、少し、大変であった。峠の上にも、スキー場があるから、この道は冬季でも開通していると思われ、除雪が大変であろうと思う;中央の奥の最高峰は、Cima Vertana(Vertainspitze3544 m:直線距離で、約15 km)、そのすぐ左手は、Croda di Cengles(Tschenglser Hochwand:3375 m)と思われる。

Sv11

Sv10の右側;山は、Ortles (Ortler(): 3905 m,直線距離、約7 km)で、富士山(3776 m)より高く、今回見た山の中では、一番高いが、周囲に高い山が沢山あるので、あまり目立たない。

Sv12

雪を頂いた山が、Ortles Sv10Sv11を合わせた景色を撮っているが、少し撮る地点を右に移せば、ヘアピンカーブの厳しい状況が、よりよく写せたと思い残念。

Sv13

ヘアピンカーブを乗り切ってほっとしたところ(1419分);峠自体が高いので(2760 m)、背景の山の標高の高さの感じは、よく写せない;Sv3’の地図から判断するとこの地点から見える3000 m以上の峰は10個を超えるはずである。

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写真(Sv14)中央の山上にリフトの中継点が見えるが、そこが終点か、その先があるのかは不明;Rifugio(避難小屋) Livrio(3174 m)に通じていると思う;そこは、スキー場であり、ホテルもあり、冬季は、スキー客が多いと思われるが、この日は、乗客はほとんどいない。

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当地(Passo Stelvio)が2760 mで、終点Stilfser Jochが、3450 mを示していると思う。

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メイン通りは、観光客で、賑わっている;車で来る観光客以外にオートバイや自転車で来る人も多い;車で登ってくる間に自転車で登る人に何度も出あったが、その体力に驚く;峠以外の道中は何も無いので、ここが目的地なので、皆、休憩している;Sv19に見えるPasso dello Stelvioの下にあるCima Coppiというのは、国際的自転車競技Giro d’Italia(1965年以来)開催の、一番高い地点に名付けられる名称で、この2014年は、このPasso dello Stelvioが、Cima Coppiに相当することを意味し、イタリア人Dario Cataldoが優勝した;Sv22のヘアピンカーヴの下から撮った絵はがきは購入すべきだったと、後でこの写真を見て思う。

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道路(38)の北側は斜面になっていて、その上にはスイスとの国境がある;建物のイタリア側とスイス側にそれぞれの国旗がはためいている;スイス側からこの地点に来る道は、車は通れないようだ;そこの看板には、RIFUGIO(避難小屋)とある;余裕があったら、登ってみたかった。

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峠で景観などを約1時間楽しんだ後、Bormio方面に向けて峠を下る;景色は良い一方、上り程の緊張混じりの期待感は無い;右側に急流がある。

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見逃してしまったBormioの露天風呂;イタリア政府観光協会からもらったパンフレット(Sv29‘)には、Sv27’の写真と共に、次の様に書いてあった:「ロンバルディーア州、ボルミオ 雪に囲まれた露天風呂。一度試せば、その魔法に取りつかれてしまいます。」

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