カレッツァ湖(Carezza al Lago

 ボルツァーノを出て241号線を東へ、ドロミテ地区の中心に向かうと、まず最初の見どころとしてカレッツァ湖の畔を通る。その見晴台にある金属板に、この湖の由来が英語でも書いてあるので、それを訳す。
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<<カレッツァ湖の妖精>>  

 カレッツァ湖の表面は、他の山の湖と違って、緑、青、或いは黒そのものではなく、虹の全ての色を持って輝いている。Dirlinger家では、これらの色が、溶けあって湖に溶け合った理由は次のようであると物語っていた:

 カレッツァ湖には、かって、美しい水の妖精が住んでいた。彼女はこの湖の岸に、しばしば座って、歌っていた。しかし、彼女は大変恥ずかしがり屋で、誰かが近づくと、彼女は、すぐに水の中に消えてしまった。ある日、Masareの魔術師が、そばを通りかかった際、彼は、この妖精が歌っているのを聞いて、彼女を恋してしまった。しかし、彼の魔術としても、彼女を捕えることは出来なかった。

 ついに、魔女Langwerdaは彼に次のアドヴァイスをした。「Latemarの虹をカレッツァ湖まで引き延ばしなさい。そうすれば、この幼い妖精は好奇心をもって、これは何かと知りたくなるでしょう。そして、あなた自身は老いた商人に扮装し、虹が何からできているか、また空中に宝石のつくり方を、何食わぬ顔で話してごらんなさい。彼女が近づけば彼女を容易に捕まえられるでしょう。」

 この魔術師は、この忠言に従ったが、彼の姿を変えることを忘れてしまって、この水の妖精に感知されてしまった。彼女は、すぐに湖に姿を消してしまい2度と見られなくなった。

 魔術師は大変怒り狂い、彼は空から虹を引きはがして、それを湖に投げつけた。虹は水に溶け込んで湖の表面に広がった。以来、この湖のラテン語は“Lac de Ergobardo (虹の湖)”という。

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  駐車場は、道を挟んで反対側にあり、そこから道の下を通るトンネルを通って湖の展望台に出られる。駐車場の周りには、売店、レストランなど、旅行に必要な、いろいろな施設が揃っている。

 湖の周りを1周する。1 kmぐらいの距離であろうか。対岸から展望台にいる人々が見える。多くの方は歩くのが好きでないらしく、あるいは時間が無く、一周している人は1割もいない。小雨が時々降っていたが湖の色は美しかった。特に周りの木々や山が湖面に反射するのが美しい。

 湖を過ぎると、すぐカレッツァ峠という冬季のスキー場を通る。


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道路のすぐ下の展望台にある説明板:訳は上に示したとおりである。

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展望台で休まれる日本からの団体旅行の方々;今回のサルディニア島を含めて旅行中、お見受けした日本人の団体は今回のみだった。

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展望台付近から見た風景;後方の山は、Latemar山(2842 m)。

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湖を一周する途中から見た入口展望台(右)方向。

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Cz4に近い所から見る湖の全景。

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右に見えるのはLatemarとは違うValsorda(2752 m)とも思うが、はっきり分からない。

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この付近はスキー場になるらしく、コースの説明の看板がある;ドイツ人の方がイタリア人より多いのかドイツ語が先に書いてある;Rosengarten (2981 m)Catinaccioという。

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当地は、Trentinoという銘柄のワインの産地であることを示している;寒冷地での生産をやや意外に感じたが、次の地カナツエイで販売していた。