サンペレグリノ(San Pellegrino)ロンバルディア州

 コモ湖の北に位置するホテルから、南のイゼオ湖近くに移る際、途中に、サンペレグリノという有名な飲料水[硬水]の産地サンペレグリノ・テルメという場所があるので期待して訪問した。硬度300以上が硬水に分類され、ヴィッテル(307)、ペリエ(365)より、かなり高い硬度(734)を有することで知られる。

 しかしながら、実際に行ってみたら、目下、テルメの建物などは解体中で、大きなホテルはすでに営業を止めていた。同様の天然水の産地の観光地としての衰退現象は、前年(2013)訪問したフランスのヴィッテルやコントレクセヴィルでも見られ、水が湧くということでは、もう観光客は呼べない時代になっていることを知る。それにしても、これほど最盛期から衰退した観光地を今までにあまり見たことがない。どうしてこうなったのか原因はよく分からない。

 水を生産している工場は別にあるのであろうが、原水が空しく流れている場所に行って、水を容器に入れてきた。観光客は、町中ほとんどいなかった。

■サンペレグリノの水質について:(ウイキペディアより)

炭酸を含む瓶入りミネラルウオタ―としては、ヨーロッパで、最も有名なミネラルウオタ―の1つである。特に、テーブルウオターとしては、ペリエ(フランス)と並ぶ代表的な存在で、その炭酸とマイルドな喉ごしは、料理やワインの口直しに適している。

カルシウム: 208 mg/L,マグネシウム: 53.5 mg/L,ナトリウム: 42 mg/L,カリウム: 2.8 mg/L,

硬度: 734pH: 7.8、殺菌方法:無殺菌、ボトリング状況:採水地で直接ボトリング。


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サンペレグリノの周りの地図;北方からベルガモ方面へ向かう;赤線を引いたオロビエ ベルガマスケ(Orobie Bergamasche)公園は、東京都23(62,100ヘクタール)に匹敵する63,000ヘクタールを有する大森林公園である。

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最盛時の当地の施設。

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最盛時の当地のパンフレットと思ったが、この表紙の14は、この年2014年を意味するらしい;施設などは解体中なのに、現実とかけ離れた立派なパンフレットを配布する神経は、更に驚きである;橋の左側がグランド・ホテル;この橋を渡った写真は以下に示す。

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営業していた当時のグランドホテル。

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営業していた時のカジノ。

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解体作業中で、掘り出したTermeに引く水導管。

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閉鎖された温泉治療を行っていた場所;Pe2’D

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温泉治療場の表入口;左手に源泉の出ている水道蛇口がある;撤去作業の職人達か。

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建物の横にある源泉の出ている蛇口; Pe2’D

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源泉の蛇口;赤い星は、サンペレグリノのマーク。

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横を流れるブレンボ(Brembo)川と橋;この川は、74 kmあり、Adda川に合流する(本旅行記のCrespi d’Addaの項Cr2’参照)。

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Pe2’Dの横の橋から見たブレンボ川の上流 ()方向。

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川の左岸にある廃墟となったグランドホテル;Pe2’”14”にあるPe4’のホテル。

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橋を渡った左岸には、観光客もほとんどいないのに、空しく噴水が上がっている;この奥にPe2’のテニス場とゴルフ場があるはずだが、見に行かなかった。

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アグリツーリズモを出発し、サンペレグリノに着く約2時間前(1123分)に、山道で撮った風景;山道は、ほとんど車も通っていなかった。

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