スターヴァーゴ★彡
 野口 正二郎(当社)  
                           
シンガポールを基点にして、東南アジアのクルージングを展開していた「スーパースターヴァーゴ」が、
日本近海のクルーズを今年7月から開始するとのことで、試乗する機会を得た。
メディア枠の招待ということで、日本旅行作家協会の会員(社員)、5名で参加した。
土曜日の午後に大阪港で乗船して1泊、日曜日の午後に横浜港で下船する短いクルーズだ。
8日間の全クルーズに乗らないと、本来の良さは分からないが、1泊で船の概要を知ることができる。
午前に羽田発の全日空で大阪・伊丹空港に飛び、モノレール、阪急電車、地下鉄を乗り継いで
お昼に大阪港駅に到着。午後1時30分の集合時間に間があるので、途中の韓国料理店で
ビビンバ定食とビール1本で昼食を済ませた。この日は暑い。九州の一部地域は大雨で大変なこと
になっている。大阪港には海遊館(水族館)や、大きな観覧車があり観光地でもある。
 
★スーパースターヴァーゴ体験乗船区間(赤枠内)
曜日 都市 入港時刻 出港時刻
1日目 大阪 - 20:00
2日目 横浜 15:00 23:59
3日目 清水 7:00 14:00
4日目 鹿児島 16:00 23:59
5日目 終日クルーズ - -
6日目 上海(中国) 7:00 16:00
7日目 終日クルーズ -
8日目 大阪 10:00
スーパースターヴァーゴで航く 大阪・横浜発着クルーズ7泊8日間 スケジュール詳細
旅客ターミナルで、旅券とプレス証を受付に提出する。中国・上海を回る外国航路の1区間と
なっており、パスポートが必須で、忘れると門前払いになってしまう。
 
スーパースターヴァーゴは、総トン数 75,338、全長 268m、全幅 32m、客室数 935、
乗員定員 1,870人である。大阪港に接岸している船はさすがに大きく見える。
日本船の飛鳥Uが、50,142トンにて、1.5倍の大きさになる。
 
午後2時より、12階のギャラクシー・オブ・ザ・スターズにて、初就航の記念式典が行われた。
スタークルーズ社の関係者、大阪市の田中副市長等、大阪市の関係者が出席され挨拶された。
どこの港(都市)でも、大型客船の寄港は歓迎で、更に中国人のお客様は大歓迎である。
特別ゲストに、ピコ太郎さんが出演し、昨年大変ヒットした「PPAP」と、もう1曲を披露する。
世界的な有名人になり、その人気は健在だ。どういう人かと調べてみると、千葉県出身のシンガー
ソングライターで、古坂大魔王(本名が古坂和仁)。身長186cmの大男で、43才独身である。
 
1時間で式典が終わり、我々は船内見学を行う。デッキは13階まである。11階の客室を見せて
いただいたが、ジュニアスイートの室は、予想以上に良い室であった。広い居間、豪華なベッド、
バスタブは窓側に配置されており、景色を見ながら入浴が可能である。オーシャンビューステート
ルーム(バルコニー付き)やインサイドルーム(内側・窓なし)もそれなりに良い室である。
この船の売りは、レストランとバーが多いこと。16か所もあり、西洋料理から、中華、日本、インド、
東南アジア料理まで多種多彩である。客船にある主な施設は完備されている。
12階には、プール、ジャグジー、ウオータースライダー、ジム、スパやビューテイサロン等々がある。
8階と7階の施設を見学し、最後6階に下りて、スター(メイン)ダイニングの「ゲンテインパレス」で
アフタヌーンティーをいただいた。沢山のおつまみやケーキ類が用意されており寛ぐことができた。
また後方が大きなガラス張りになっており解放感があり、見晴も素晴らしい。
 
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★写真説明
1)大阪港 2・3)スーパースターヴァーゴの船体 

・大阪初寄港の式典
4)歓迎のダンス 5)田中大阪市副市長と 6)ピコ太郎さんのPPAPの歌

・客室
7)オーシャンビューステートルーム(1020室) 8・9)ジュニアスイートルーム(1012室)
10)インサイドステートルーム 

・見学
11)ロビー 12)ロビーでキャラクターと 13)図書室 14)船内見学中 15)シアター
16)ミュージックのトリオ 17)プール 18・19)メインダイニングでティータイム
一度下船して、ターミナルの待合室で船内パスを受け取り、それから再度乗船して室に入る。
インサイドルーム(内側・窓なし)であったが、1人利用としてくれたので感謝である。
入って左側にクローゼット、バスローブ、救命胴衣、金庫があり、右手は洗面台、トイレ(ウオシュレット
なし)、シャワー室になっている。テレビは中国語のみで、英語、日本語も必要と思う。
ツインルームであるが、片側が2段ベッドになるようで、3人まで使用可能になっていた。
 
午後7時に、ギャラクシー・オブ・ザ・スターズにて、スタークルーズ日本オフィス代表の山本有助氏より、
挨拶と説明があった。この船のお客様は90%が中国人であり、日本人のお客様を増やす目的である。
またカジュアルな船である旨、率直に話しをされた。確かに、どこにいっても中国人ばかりであった。
船内のスタッフも、中国人やフィリピン人が多く、人当りは感じ良い。
 
問題は食事であると実感した。夕食はメインダイニングの「ゲンテインパレス」に行ったが、前菜の選択は
2種類しかない。鳥の手羽先か、たこ焼き。メインは、海老の料理、パスタ、鶏肉料理、お弁当の4種類
であった。私はたこ焼きとパスタを選択。スープ、デザートは1種類のみ。お味はいまいちで、サーブに時間が
かかった。翌日の昼食は中華「パビリオン」にした。コースが1種類で、時間がかかり、味は物足りない感じ。
ビ−ルは4缶頼むと、1缶おまけになる。朝食は、メニューは多くないが、普通の感じである。
今回は、クルーズ料金に込みの無料のレストランに入ったが、有料レストラン(4軒)のほうが、良いかも
しれないと思った。クルーズ会社もそれを狙っているかもしれない。食事代はさほど高くないので、それも
一考である。次回乗る機会があれば試してみたい。
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★写真説明
20・21・22・23)夕食のコース 24・25・26)シアターのショー「千夜一夜物語」
27・28・29)ダイヤモンドクラブにて 30・31)吉本のショー 32・33)朝食とレストラン 34)フロントの受付嬢 
35・36)ビンゴゲーム 37)中華料理の昼食 38)中華レストランのスタッフ 39)横浜港に到着
船内新聞は日本語も用意してあり、朝から晩まで、色々なイベントの予定を知ることができる。
夕食後、急いでシアターへ。「千夜一夜物語」アラビアンナイトの華麗なショーを20分程見ることができた。
そして日本人用に、土曜日の晩遅く、吉本のお笑いショーが組んであった。夜10時45分からで、いつもは
寝る時間だが、頑張ってシアターに行ってみた。司会のガレッジセールは、TVで知っているが、出演の3組は
初めてみる芸人であった。3組目の2人組(がーまるちょば)は、パントマイム的で、ちょっとしたものを使った
マジックもあり楽しめた。海外公演でも人気があるそうだ。コンビ名は、グルジア語で「ハロー」の意味らしい。
10階の「ダイヤモンドクラブ」は、日本人のみの用意された室で、静かに歓談できるようになっている。
サントリーのハイボールを頼んだところ、明日入荷ということで、差し入れされたワイン1本を皆で頂戴した。
 
翌日の午前中は、11時15分からの(ビンゴ大会)に参加した。ビンゴは客船によってゲーム形式が異なる。
1枚980円くらいのカード(紙)を買う。ペラペラな紙は、3段に分かれており、それぞれ15の異なる番号が
記入されている。中国人の女性の司会者が2名おり、1人が日本語で方法を説明して、スタートする。
ビンゴの機械に番号が出ると、その番号をつま楊枝で刺して穴を空ける。15の番号全てに穴が空けば、
ビンゴであるが、40回目までビンゴは出ず。40回までにビンゴになると、賞金188,888香港ドルをゲット。
日本円にして280万円くらいになるが、簡単には出ないものだ。84回目でやっとビンゴが成立。
日本人と中国人の女性の2人がでたので、決戦となる。ビンゴの機械で高い数字を出したほうが勝という
ことで、日本人が13を出した。これは負けたかなと思っていたら、中国人が2を出した。
ということで日本人女性が、賞金662香港ドル(約1万円)を勝ち取った。
ビンゴの参加者が10人くらいだったので、胴元が赤字にならず、トントンでうまく収まるものだ。
 
大阪港の出航が1時間ほど遅れたが、横浜港には予定通り到着、午後3時に下船することができた。
是非、船内のサービス(食事等)を向上させ、アジア船としての良さを発揮して、お客様にクルーズの
楽しさを味わっていただけることを期待する。

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