III-1.フランス編左側の山など

エルブロンネール(Elbronner)展望台(イタリア)からエギイ・デュ・ミディ(Aiguille du Midi)展望台(フランス)に渡るロープウェイは、約5kmで、所要時間は約30分間である。座席は、2人−2人の対面式なので、中腰になれば、両方向が見られる。それで、両側の写真を多数撮る。時間系列に写真を並べると混乱をきたすことになるので、ゴンドラの進行方向の左側(Mont Blanc; ほぼ、南東方向)と右側(Dent du Geant 及びGrandes Jorasses側;ほぼ、北西西方向)を、別々にほぼ時系列に並べた。(3種類のカメラで撮影しているが、あまり使わない1つのカメラの時刻は30分あまり進んでいるので、それは補正した。)昼頃だったので、太陽は、後方向から射しているので、影が右側についているのは、左側の風景である。ただし、山の帰属のために使わせていただいたネットから引用写真(図番号に「」を付す)はその限りではない。

 左側にあるMont Blanc(イタリア名:Monte Bianco: 4808 m4807 m4010 mという記載もある)が、大変有名であるが、山が迫り過ぎているのと、頂上が、見る方向によっては必ずしも一番高くは見えないので、このルートから見る姿はあまり良くない。4000 m級の山が連なる右側の方が、横方向、奥方向とも開けていて、天気も良かったので、景色はずっと良かった。ネットで見ると、日本人の団体旅行の添乗員の方が、同様の説明をされている。

 なお、ゴンドラ乗船中は、写真の左から右側方向に、時速、約10 kmで移動している。

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この山の帰属がよくわからないが、傾斜が左上がりになっている点とMf3-Lの3分前であることを考えると、Tour Ronde3792 m)と思われるが、形が少し違うので、間違っている可能性も大きい。計10人が左の方に登っているのが見られる。

Mf2’-L

付近の山の帰属に役立つネットから取ったもの(イタリアサイドの命名が多い)。Monte Bianco(イタリア語表記)の周りの風景が後になると大分変わってくる。例えば、M. Bianco di Courmayeurは、右に移動すると隠れてしまい、後には出てこない。

Mf3-L

矢印を付けた山:左から、Tour RondeM. Bianco di CourmayeurM. Bianco (Mont Blanc)Grand CapucinM. Maudit。なお、フランス語で、Capucin(カピサン)は、「野うさぎ」などいろいろな動物、「カプチン会修道士」などの意味があり、どれに該当した名前かは不明、maudit(モディ)は、「神に呪われた」という意味。モンブランがこういう一見低い丘のように見られる風景は、ここだけであった。

Mf4’-L

Tour Ronde(3792 m)

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Tour Rondeと手前側は、Adelphe Rey (3535 m)

Mf6’-L

Grand Capucin等の帰属。

Mf7’-L

矢印を付けた山:左から、Pic Adolphe Rey (3536 m)Petit Capucin (3693 m:Grand Capcinと重なっている)Grand Capucin (3838 m)Pyramide du Tacul (3468 m)Mont Blanc du Tacul (4248 m)Mont Moudit (4465 m)Mont Blanc (4809 m)Dome du Gouter (4304 m)

Mf8-L

上記のものを拡大したもの。シュプールらしきものが見え、ここでジャンプの練習をしたような形跡がある。季節は、初秋なので、新雪ではないと想像するが分からない。

Mf9-L

Mf7-Lよりやや右に進んでいる。

Mf10-L

Aig. du Midiに近い岩の端では、雪の流れにより、下の方まで見えるが最深部は見えない。人間の身長と比較すると雪の深さは、10 m以上はありそうに見える。

Mf11’-L

Mf11’-L-Mf14’-Lの間は、Mont Blancの頂上付近の山などの帰属説明図。ただし、撮った写真の位置がそれぞれ違うので、自分の撮った写真の山の帰属の際には、同じ方向からのものを参考にする必要がある。

Mf12’-L

Mf13’-L

Mf14’-L

Aiguille du Midiも写っているので、そこから写したものではない。

Mf15-L

展望台に付いている看板説明は、左から、Mont Maudit(4465 m)Mont Blanc (4809 m)Refuge Vallot (4362 m)Dome du Gouter (4304 m)Aiguille du Gouter (3863 m)Arete des CosmiquesMf11’-LMont Blanc du Taculの下側の三角状の岩壁は、Mf12’-Lによれば、Triangle du Taculと言う。本図は、三角状の岩が見えるMf12’-Lと良く対応している。帰属の際、参考になるのは、この3角状の岩壁が見られる写真で、それは、Aig. du Midiからか、その近辺から写したものであるからである。当写真の上部に白い矢印を付けたのは、左から、Mont Blanc TaculMont MouditMont Blanc, Refege Vallot, Dome du Gouter5ケ所である。このDome du Gouter は、後で行くChamonixの街からよく見え、うっかりするとMonc Blancと間違える恐れがある山である。なお、「(Joseph Vallot1854-1925)は、天文学者、地理学者で、モンブラン一体の地図を作成した」と仏和の辞書に載っている。Mont Blancの高さは、文献により、4807-10 mの違いがあるが、誤差の範囲と推測する。Mont Blancまでの水平距離は、5.5 kmである。イタリアとフランスの国境に位置しているとの記述が、案内書類にあるが、地図で確認すると、頂上は、わずかに、フランス側に位置する。

Mf16-L

最左端に、展望台の一部と人影らしきものが見える。そのすぐ右横には、特徴のあるGrand Capucin (3838 m)が見える。下の岩群は、Aig. du Midiの麓の一部である。

Mf17-L

9月1日で、新雪が積もっているかどうかは明らかではないが、少なくとも、当展望台付近では、その形跡はない。

Mf18-L

左手の方には、Mf11’-Lで見られるより更に、左手が見え、Mont Blancから続く急な斜面の終わる付近にある特徴的な形をしたGrand CapucinMf6’-L参照)も見える。左側隅の岩は、Aig. du Midiそのものの岩。