新型特急・ラビューで、秩父・白久串人形芝居を見学に
野口 正二郎(当社)

埼玉県秩父地方は、歴史があり、「秩父の夜祭」に代表されるようなお祭りや、催事が多い。
「白久串人形芝居」は、毎年4月第三日曜日午後1時より、定期公演されている。
知人の三上重樹さんが座長を務めており、数人で秩父へ行くことになった。
羊山公園の芝桜も見頃、小鹿野春祭りも2日間開催中とのことで予定に入れてみた。
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●写真説明
1〜3)新型特急 ラビュー 4〜5)「しのうち」の天ぷらとざるそば 
4月20日(土)11時30分発、西武鉄道の特急電車は、新型の(ラビュー)である。
私達の車両は、黄色い座席で、背もたれが高く、前も広い。従来の(レッドアロー)も運行して
おり、料金は同額で、片道1,480円と安く、ありがたい。約1時間20分で、西武秩父駅着。
秩父の友人、鷹啄忠男氏が車3台で出迎えにきておられ、小鹿野春祭りに向かう。
 まずは腹ごしらえで、小鹿野町の「しのうち」で、ボリュームの満点の天ざるを食した。
午後2時半から、小鹿神社の近くで「流鏑馬」が予定されている。
前日の金曜日、或いは土曜日の午前に来れば、全国でも珍しい「屋台歌舞伎」が上演され、
絢爛豪華な「屋台・笠鉾町内曳きまわし」が見られるところであった。
「流鏑馬」の会場は、小鹿神社に近い畑の中、その傍に十数匹の鯉のぼりが泳いでいた。
宮司の奥様が解説していると、神社から人馬の行列が会場へ歩いて入ってきた。
弓の射手は、男性2人、女性2人で、馬にまたがり颯爽と入場する。
神事ということで、奉納「流鏑馬」となっている。一直線の馬場をお披露目で何往復かすると、
お馬さんがうんちを何個も落としていった。係員がその都度清掃する。
本番では、木製の的が2ヶ所あり、4人が順番に2回、馬を走らせながら、見事に矢で射抜く。
初めての体験で、良いものを見せていただいた。しかも無料ということで。

〜小鹿野春祭り 小鹿神社の奉納「流鏑馬」〜
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●写真説明
6〜7)会場付近 8〜12)流鏑馬入場 13・14)射手4人のお披露目 15・16)的を射る
 
 そのあと秩父市内の「今宮神社」に寄り、新拝殿を参拝した。塩谷崇之宮司が、歴史ある
神社について縷々説明してくださった。武甲山の伏流水(清龍の滝)でお浄め、宮司がお祓い
すれば(龍神木・千年欅)にもお参りできる。先々代の塩谷啓山宮司は、宝登山神社宮司を
兼務し、近くを流れる荒川を(長瀞・玉淀)と命名し、風光明媚な観光地として広めたお方。
塩谷崇之宮司は、私達の知人であり、2日間車で秩父を案内してくださった。
ちなみに埼玉県越谷市の久伊豆神社の小林一朗宮司は、私の中学の同級生で、塩谷宮司
も良くご存じであった。久伊豆神社は藤の花が有名な神社である。
 今日のお宿は、秩父市荒川白久の「谷津川館」。荒川の上流にあり、道中川沿いにきれいな
桜を見ることができた。今回はしだれ桜があちこちで咲いており、幸いであった。
山の中の旅館は静かで、良い温泉である。館内に足湯もあり、足が冷えた時は、足を温める
ことができて便利。夕食はシニアには適量で、美味しい料理であった。
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●写真説明
17〜19)今宮神社に参拝 20〜22)荒川上流の桜 23〜25)谷津川館にて夕食会 
 翌日は、遅めの朝食、遅めの出発とした。朝食前に秩父30番札所の法雲寺にお参りする。
鷹啄氏の案内で、熊倉城跡に寄り話を聞き、お昼は、和味(なごみ)という人気のそばやさんへ。
1日49食限定、早めに着いて(昼膳そば、おこわ付)をいただいた。
12時半に「白久串人形芝居」会場の豆早原(ずさはばら)区公会堂に到着。舞台と観覧席は、
青空の下。舞台後方に山が見える。舞台の前にゴザが敷いてあり、その後ろに椅子席が数列。
幸い椅子席の前列右側に座ることができた。写真を撮るには良い場所を確保する。
予定より早く、12時50分に開始。三上座長が司会進行を務める。もと校長先生にてお話は
上手。前夜の夕食時に三上座長より芝居のあらすじを聞いていたのでとても分かりやすかった。
第一話は、「壺坂観音霊験記」。盲人の沢一(さわいち)と妻おさとの物語。若松若太夫の
説経節が心地よい。台本?(楽譜?)が、風でめくれて、助手の女性が直すこと多し。
第二話は、「浪曲 赤木の子守唄」。ご存知の国定忠治と浅太郎。浪曲はテープで、座員が
歌を歌う。休憩時に、臨席の久喜邦康・秩父市長よりご挨拶があった。
第三話は、「御所桜堀川夜討弁慶上使之段」浄瑠璃の演目のひとつ。どれも熱演で、
泣かせる話ばかりである。串人形を操る主遣い、手遣いの座員が、人形の写真を撮られてくれた。
座員が高齢化しているようなので、若い人にたすきを繋げ、後世まで続けていただきたいと思う。
流鏑馬と同様に無料で拝見できるので、気軽に楽しめる素晴らしい文化財である。
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〜白久串人形芝居の上演〜
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●写真説明
26・27)昼食「和味(なごみ)」にて、お蕎麦 28)三上座長の司会進行 
29・30)第一話「壺坂観音霊験記」に若松若太夫の説教節 31・32)串人形の説明
33・34)第二話「赤木の子守唄」浪曲 35)久喜邦康・秩父市長のご挨拶 36〜29)幕間に人形をパチリ
40〜43)第三話「御所櫻堀川夜討弁慶上使の段」 44)座員・関係者の集合写真
最後に羊山公園の「芝桜の丘」に行き、散策を楽しんだ。かなたに武甲山を望み、美しい芝桜の
スロープは絶景と言える。春の秩父路を満喫した旅であった。
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●写真説明
45〜48)絶景 羊山公園の「芝桜の丘」

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