LCIF タイ・スタディツアーにて
「チェンマイのバンロムサイを訪ねて」
協和海外旅行(株) 野口 正二郎 |
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2月3日、タイの北部古都チェンマイに入った日は、花祭りであった。 泊まったホテル、ロイヤルプリンセスは市内にあり、夜ともなると 周辺はナイトバザールとなり、沢山の店と人々で賑わっている。
翌朝にマイクロバス2台で、郊外の【バンロムサイ】に向かう。 ホテルより30分、川を渡って、小道を入って行くと右手にある。 緑の庭が広がる、ゆったりとした敷地であった。
代表の名取美和さん、スタッフの皆さんが優しく迎えてくれる。
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プールのある賃貸用ゲストハウス |
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横浜のライオンズクラブ
が寄贈した建物 |
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2階にある食堂 |
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ここバンロムサイは、1999年11月1日に、チェンマイ郊外に HIV母子感染した子供たちの施設「キッズ・アースホーム・タイランド」 として開設されたが、運営上の問題で、2001年6月にタイ語で (ガジュマルの木の下の家)という意味の名称で新たなスタートを切った。 運営の主体は、ボランテイアの日本人の女性たち、それにタイのスタッフがいる。 現在、3歳から14歳の30名の子供たちと一緒に生活する大きな家族となっている。
入り口に近い建物には、小さい子供たちが遊んでいる。 大きい女の子は、庭に散らばった葉っぱを竹箒で集めている。
郊外ということもあり、なかなか良い環境である。
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織物作業 |
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事務棟の前で、
名取美和さん達と一緒に |
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兵庫県三木市より参加の
有野勇さんと懐いた子供たち |
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入り口に近い子供たちのいる建物は札幌のライオンズクラブが建てて寄贈し、 その次の大きな建物は、2階に食堂があるが、横浜のライオンズクラブが 資金を出して、国際本部にも資金の申請をして建てたものである。
運営資金の捻出の為に、織物をして、衣料品を販売したり、子供たちの絵を 売ったりと、募金に頼る以外に色々な努力もされている。 敷地の奥には、きれいなプールと、コテージが2つ、共用の台所とリビングがあり、
グストハウスとして資金を稼ぐ計画も進めている。
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チェンマイカルチュラルセンターにてカントークディナーショー |
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一見したところ健康そうな子供達だが、親と離れ、或いは死別したり、そして HIVという病気をもっており、それぞれ辛い人生を子供の時から背負っている 子供たちである。 言葉の問題、習慣の問題、医療の問題、資金の問題、様々な問題を抱えながら ボランテイアの皆さんは運営されてきた。
事務室の壁には、亡くなった10名の子供達の写真が掛けてあった。 HIVに感染した子供達は、病気に負けて幼い命を失うことにもなる。 子供の死を見送ることは、大変つらいことである。 日常の平穏な生活の中に、そのような現実が待っている。
ボランテイア・スタッフは、子供達が元気に社会へ巣立ってゆくことを切に願っている。
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「生きるって素敵なこと!(表紙)」
佐保 美恵子著
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約1時間の見学でその生活の一端は知ることができた。 バンロムサイで購入した書籍【生きるって素敵なこと!】(名取美和が問いかける
「幸せのかたち」)著者・佐保美恵子さん、講談社にて出版、を読むと自由奔放に生きて
きた名取美和さんが、バンロムサイを引き受けることなるまで、またその後の7年間の 活動を知ることができる。
2003年9月に、特定非営利活動法人スマイルトウギャザーが設立され、
バンロムサイを支援する活動を行なっている。
右記のホームページより【バンロムサイ】に接続してみてください。
そして何か支援をできる方は、応援してあげてください。
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