アラスカ・クルーズ by ダイヤモンド・プリンセンス
野口正二郎 (当社)
 今年3月に長崎で建造され、
就航した大型豪華客船
 【ダイヤモンド・プリンセス】
アラスカ・クルーズ7泊8日に
乗船する機会を得た。
113,000トンと日本の豪華客船の
4倍近い大きさ。全長290m。
今回の乗客は2,837人で、
その内アメリカ人が1,972名(約70%)、
オーストラリアが345人、英国が178人、
そして日本人は144名(5%)と4番目に
多い国別参加者の数であった。
ちなみに乗組員は約1,300人とのこと。
【日  程】
日次
都市名
時刻
日程

1

成田
シアトル

15:20発
07:55着
12:00
16:00発
ノースウェスト航空にてシアトルへ、
着後、バスにて港へ。
ダイヤモンドプリンセスに乗船
シアトル港を出航
2
-
終日クルージング 船内イベントなどお楽しみ下さい
3
ジュノー
11:00入港
22:00出航
ジュノー寄港(オプショナルツアーに参加)
4
スキャグウェイ
05:00入港
20:45出港
スキャグウェイ寄港(オプショナルツアーに参加)
5
トレーシーアーム
11:00入港
15:00出航
トレーシーアーム (クルージング)
船上よりフィヨルドと氷河見学
6
ケチカン
06:00入港
12:30出港
ケチカン寄港(オプショナルツアーに参加)
7
ビクトリア 
19:00入港
24:00出港
ビクトリア・カナダ(オプショナルツアーに参加)
8
シアトル
07:00入港
14:20発
シアトル入港。下船後、バスにて空港へ
ノースウェスト航空にて帰国の途へ。
機内
9
成田空港
16:40着
到着後、入国税関手続き。
機内    
   5月29日(土)、ノースウエスト航空にてシアトルに飛び、その日にシアトル港ピア30に停泊中の
【ダイヤモンド・プリンセス】に乗船する。
スーツケースは、空港で送迎バスに乗る際に預けて、キャビン(船室)に係員が届けてくれる。
しかし、2,800人の乗客の荷物を捌くのは大変な作業のようで、出港も1時間近く遅れ午後5時前となり、
荷物が室に着いたのは、午後5時半過ぎであった。
乗船のチェックインと出国の手続をして、12:00に乗船。さっそくデッキ14階のレストラン(ホライゾン・コート)で
昼食をいただく。
午後2時15分より、デッキ6(プリンセス・シアター、750席)にて、日本人コーデイネ−ター・吉田由香さんより
乗船の説明がある。
下船前にも説明があり、また日本語の船内新聞が毎日発行され、日本人の対応はしっかりと行われている。
主なレストランに日本語メニューが置いてあり、大変便利である。

アフタヌーンティーにて ワイオモング州から来られた奥様と ピックフォード船長と
  その晩からフルコースの夕食となった。今回は、パーソナル・チョイス・ダイニングといって、
4つのテーマ別のダイニング・ルームでお好きな時間にお好きなレストランで食事をできるようになっている。
吉田由香さんが、一応、パシフィック・ムーン(アジア料理)、サンタフェ(メキシコ料理)、
スターリング(ステーキハウス)、ビバルデイー(イタリア料理)、パシフィック・ムーン、サンタフェ、ビバルデイー
の順で毎晩午後5時30分より、予約を入れておいてくれた。
5時30分よりの夕食は早いように思えるが、少し遅れて行っても良いし、ゆっくりデザートまで
フルコースの夕食をいただいて、室に戻りひと休みすると、午後8時15分より(シアター)で行われる
素敵なショーを見に行くのに丁度良い塩梅だ。
 レストランのコースメニューには、ヘルシーメニューやベジタリアンメニューもあり選択肢が豊富である。
それぞれのメニューからもピックアップできて自由に選ぶことができる。
アジア・メキシコ料理といっても街中で食べるようなものでなくて西洋料理に近い感じの美味しいものであった。
2日目のメキシコ料理は、街中のものを想像していたので、キャンセルして一人20ドルのカバーチャージを払い、
イタリア料理(サバチーニ)に変更した。
前菜8品、スープ、パスタ、主菜、デザートと高級レストラン並の満足する内容であった。
他のレストランも高級レストラン並と言って過言ではない。
世界各地からきたウエイター・ウエイトレスが親切にサービスに当たってくれる。また、ワインのボトルキープができ、
別のレストランに持ってきてくれる。朝食・昼食は、デッキ14のブッフェ形式レストラン(ホライゾン・コート)が
早朝から、深夜まで開いており便利だ。
サーブ形式の(インターナショナル)も朝食、昼食は予約無でOKだ。移り行く海や、島々の景色を見ながらの
食事は最高、至福のひとときであった。
2晩のみフォーマルドレスの日があった。初日に隣りで食事をしたワイオミング州の年配のご夫妻が蝶ネクタイに
黒のスーツで決めており、声を掛けられるまで分からなかった。
昼間のカジュアルな服装から、夜ドレッシーに変化するのは楽しいものだ。フォーマルドレスの晩でも、アメリカ人
と思われる男性が何人も半袖のシャツで食事をしており、つまみ出されることはないようだ。お客様は神様である。
  今回は、インサイド・パッセ−ジということで、外洋に出ることは少なく、島々の内側の航路をとり、速度もゆっくり
で、ほとんど揺れることはなかった。
丸一日は航海日、船中の催しに色々参加する。絵画のオークション見学やビンゴに参加(20ドル)。ビンゴは
並べ方がその都度変わり、ミスビンゴして前で罰の踊りをする羽目になってしまった。折り紙教室にも参加した。
スポーツでは、卓球、バスケット、ゴルフ等。趣味の教室、音楽、カラオケ大会等催しものは豊富にある。
参加するも良し、ゆっくりするのも良しである。毎晩、(プリンセス・シアター)で2回行なわれる日替わりの
ミュージカルショー等は楽しみのひとつで必見である。

  このクルーズのハイライトは氷河観光である。ジュノーでは、エクスカーションツアーに入り、鮭の孵化場や
ミニ植物園を見た後に、メンデンホ−ル氷河を見学する。このツアーは、ビジターセンターの周辺から見るもので
あるが、ヘリコプターで上空から、又は氷河に着地して見学するコースもある。各寄港地で10ー50コースの
オプショナルツアーが用意されている。トレーシーアームという海域では、フイヨルドの地形で、幾つかの氷河が
海に流れ込み、きれいな流氷が漂っている。今回幸いにソーヤ−氷河を近くで眺めることができた。
自然界の驚異を感ぜずにはいられない。

 2つ目の寄港地、スキャグウエイでは、(ベスト・オブ・スキャグウエイ)というコースに参加する。
ゴールドラッシュ時代に出来た鉄道に乗り、緑深き渓谷から標高1,000mの雪の残る高地に旅する。
湖のほとりのフレーザー駅で下車。ここはカナダ側にて、下車前に旅券を見せて入国許可を受ける。
帰りはバスで戻り、100年前のゴールドラッシュ時代を再現したラースビル・キャンプにてアラスカサーモン
のバーベキューランチ、ショー、砂金取りを楽しむ。人口800人のスキャグウエイの街は、同様に移動する
4艘の大型客船の寄港により、多くの観光客で賑わっていた。

 第三寄港地のケチカンは、アラスカ第四の都市であり、米国本土に一番近い町だ。街を散策後、
アラスカきこりショーを見学する。

 最後の寄港地、カナダのビクトリアでは、夜の7時に寄港後、タクシーを飛ばしブッチャートガーデンを訪ねる。
うす紫色のデルフィニウムの花々の美しさが印象的であった。この時期は、夏時間であり、朝5時ころから、
夜9時頃まで明るく長い一日を楽しむことができる。

メンデンホール氷河観光 プリンセスシアターにて、夜毎のショー ケチカン近くの船上にて
 客室のことを記しておこう。欧米人用に造られた船にて、室はホテルのような広さ。ツインベッド、TV、
冷蔵庫。30のハンガーのあるクローゼット。洗面所とシャワー。この部屋より上のカテゴリーには、バスタブ付、
バルコニー付の室もある。そして一日に2回清掃にきてくれる。

帰路、シアトルではタクシーで市内のホテルへ行き、朝食をとり、その後に空港へ行き、帰国便に乗った。
7泊8日の船旅。毎日の豪華な食事と、楽しいエクスカーションツアー、疲れたら客船やデッキでゆっくり
寛ぐ時間もあり、船旅は究極の旅であると実感した。

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