第7回学習院海外研修プログラム(GONGOVA)に参加 2003年2月19日〜3月17日、タイ国バンメーチャン村にて、ボランティア活動。 |
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2月19日、私たちはタイへと旅立った。この国を訪れるのは生まれて初めてだ。タイの町並み、タイの食事、タイの人々、そして、自分自身のタイでの生活にワクワクしていた。不安はなかった、というわけではないが、期待の方が大きかった。 約1ヶ月間のタイでの生活の中で、最も思い出深いのは、やはりバンメーチャンでの生活である。この村は自然に囲まれている。鳥の鳴き声、川のせせらぎ、風の音、すべてに癒された。また、こんなに長閑なところにいられる自分に幸せを感じた。東京での生活とは全く異なっていた。夜の星空といったら、言葉にできないほど素晴らしいものだった。空一面に広がる星、星、星・・・・・。「なんてきれいなのだろう。」と、毎晩毎晩この星空を見て、感動していた。村の子供たちは本当にかわいかった。恥ずかしがりやの子供もいたけれど、ニコッと笑ってくれる。みんなの瞳がとてもきらきらしていた。タイ語を全く話せなかったので、会話帳を片手に、悪戦苦闘の毎日だった。何とかコミュニケーションしたくて必死だった。言葉を上手に話せなくても、気持ちが伝わった時はとても嬉しかった。それと同時に、作業も楽しくなってきた。みんなと作業できたことで、1つのものが完成したときの達成感がとても大きいものになった。ボランティアとして作業していた自分だが、実際は助けるというより、村の人々に助けられていた気がする。共にがんばれたということが、私にとっての収穫だ 今回このGONGOVA2003に参加でき、タイを知り、タイを好きになった。いつか再び訪れたいと思う。また、こんなに素晴らしい思い出ができたのは周りの人々のおかげである。一人では絶対に味わうことのできない喜びも経験できた。全ての人に感謝の気持ちでいっぱいである。 |
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1列目 左から2番目の女性 植木さん 2列目 右端の男性 若林さん |
ボランティア活動をする若林さん | GONGOVAに参加した仲間達 |
旅行記(B) 学習院大学 文学部 若林啓之 2月19日(水) チェンマイ到着― 空港でC教授に迎えていただく。チェンマイ大学の学生たちに花の首飾りをかけてもらう。突然の歓迎に戸惑うメンバーたち。ホテルに向かうバスからの景色が、タイに来たことを感じさせてくれる。言葉、車、建物、街の空気、それらすべてが日本とは違う。違わなかったのは、バスの座席のすわり心地とコーヒーの味くらいだろうか。それが少し嬉しく、少し寂しい。
労働は至って楽しい。社会人のメンバーが、「こういう仕事をしないと人間の仕事というものを忘れてしまう」と教えてくれる。鍬の一振り一振り、打ち込む杭の一本一本をかけがえの無いものと思いたい。 この村の子ども達は表情が柔らかい。嬉しそうに走り回り、楽しそうに働く。そして何より、人懐っこくそれでいて礼儀正しい。毎日気持ちの良い挨拶を交わしてくれる。私も将来、こんな子ども達を育てられる教師になりたい。 ここでも食事が美味しい。今まで決して好きではなかった豆料理が美味しく食べられる。 メンバーそれぞれ好きなメニューもあるようだ。まかないさん達に感謝。 蝋燭の明かりで過ごす夜は少し幻想的な趣がある。薄明かりの下で絵を書く仲間、ギターをはじくポリス。 チェンマイ大生と合流。英語でのミーティング、英語での作業。英語力の乏しい私でも何とかなるものだ。しかし、その苦労に余りある笑いを彼らは与えてくれた。少しの苦労と、たくさんの思い出を与えてくれた新たな仲間に本当に感謝したい。
活気にあふれるモーニングマーケット。メンバーと自分自身の食欲に少し驚く。市場のお菓子はそれほどに美味しい。
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GONGOVA タイでのボランティア活動 |