フランスとブルージュ(ベルギー)への旅
グラムール美容専門学校 講師 河嶋 和子 |
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今年は、2年に一度の夏休みに、フランスへの一人旅を計画した。
私は今年から後期高齢者になり、あと何回、外国への旅が出来るのかなあ
と不安を感じている。今回は今までに行かなかったアルザス方面と、
以前行った所で特に印象が残っているブルージュ(ベルギー)を再訪することにした。
常宿にしているパリのホテルは、いつもの※「オテル・リージェント・ガーデン」です。
このホテルを起点に20泊22日で旅をして来ました。
(2010年 8/2〜8/23まで)
※「オテル・リージェント・ガーデン」は3ツ星から4ツ星に昇格し、設備がよくなっていた。
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1日目 2010年 8/2(月) ホテル周辺を散策
今回はエコノミー席が満席だったので、エコノミーとビジネスの中間席になった。
関西空港からエールフランス航空291便でパリのシャルル・ド・ゴール空港に到着した。
着後、ホテルに直行。ホテルはパリ17区に所在し、メトロが3本も交差している。
(メトロ1、2、6号線)
凱旋門近くののプチホテルで宿に到着したのはPM7:00過ぎでした。
夏で日も長く明るかったのでホテル周辺を散策しました。
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2日目 2010年
8/3(火) クルーズの旅
「セーヌ川クルーズツアー」に参加。
アルマ橋近くから、大型の観光船(パトー・ムーシュー社)が出ている。
いつものように先ず、パリの街全体を船の上から眺めた。何回同じコースでも飽きない。
クルーズ終了後、「オルセー美術館」を観賞した。印象派作品展示場が改装中なので、
狭い場所に作品がいっぱいで、その上混んでいて、今年から写真も禁止に。
急いで素通りした。夕方ホテルに戻った。
レストランの開店がPM7:30からなので、何処で夕食を取るのか、いつも頭を痛めていた。
夕食後、時間があったので、サン・ラザール駅への行き方を、前もってチェックした。
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セーヌ川クルーズ
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エッフェル塔
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3日目 2010年
8/4(水) ノートルダム大聖堂
先ず最初に、パリの発祥地シテ島にメトロ1号線と
4号線を乗り継いで到着した。午前中に、最高裁判所の
敷地内にある「サント・シャベル礼拝堂」を訪ねた。
何と云っても素晴らしいのは、内部のステンドグラス。
上下二層の礼拝堂に分かれていて、上部の礼拝堂は
全てがステンドグラスで覆われていて、その美しさを心ゆくまで観賞した。
この旅で再び訪れる予定のシャルトルのステンドグラスと比べるためにも
心に焼き付けた。その後、シテ島にそびえる貴婦人「ノートルダム大聖堂」を見学。
その迫力と美しさに感動した。
ノートルダムは後方からのシルエットが素晴らしいので、散策がてらに サン・ルイ島まで歩くことにした。
橋から眺める風景は美しく、サン・ルイ島は、何か心をほっとさせる所だった。
今日は一日中、地下鉄を利用した。地下への乗り降りの階段が多く、
年をとった私には、バスの方が楽である。夕方にバスで「北駅」に行くのに、
どれくらい時間がかかるのか、プラットホーム番号等をチェックした。
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ノートルダム寺院
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サント・シャベル礼拝堂
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4日目 2010年 8/5(木) カルチェ・ラタン地区
ホテルから二つのバス(#92と#63)を乗り継いで「クリュニー美術館」のバス停
に到着した。中世の芸術や生活に関するものを展示している。
次に、現存するパリ最古の教会であるサン・ジェルマン・デ・ブレ教会を訪ねた。
その裏手にあるサン・シュルピヌ教会も見学した。中にはドラクロワが描いた
フラスコの壁画「天使と闘うヤコブ」があった。元に戻り、フエルスタンベール通りにある
「ドラクロワ美術館」を観賞した。
その後、ソルボンヌ大学の構内を通り抜け、パンテオン、ムフタール街を経て植物園に
立ち寄り、リュクサンブール公園まで行った。公園からバス(#98、#84)を乗り継いで
ホテルに帰った。今日は一日中歩き回ったので疲れた。
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クリュニー美術館にて
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パンテオン
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5日目 2010年8/6(金) ノルマンディ方面への鉄道の旅
今までは「ジヴェルニー」へは、バスツアーで訪ねていた。今回初めて鉄道の旅をした。
ユーレイルパスを使う最初の日の手続きが大変だった。パリのサン・ラザール駅から
ノルマンディに向かう列車に乗って、モネの風景を辿ってみた。ルーアン行きで約1時間
足らずでヴェルノン駅で下車し、連絡バスでジヴェルニーに到着した。
先に「BOCHER HOTEL」(民宿)に荷物を預けてから、モネが晩年を過ごした
「ジヴェルニー庭園」に出かけた。その庭園の美しさには、いつも感動する。
今回、初めて泊りがけなので、庭園の周辺の街並みも、ゆっくりと移りゆく色調の
変化までをも、写真のシャッターを押すことが出来た。
夕食のためレストランを探すのに一苦労した。なぜなら殆どの人が日帰り客で
あったからだ。
(「BOCHER HOTEL」(民宿)に宿泊)
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ジヴェルニーにて(1)
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ジヴェルニーにて(2)
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6日目 2010年8/7(土) ルーアンを訪ねた
ジヴェルニーを訪ねた後、その先のルーアンまで足を延ばした。
旧市街には、数々の名所、旧跡が残されていた。モネが描いた大聖堂、
木組みの家々、まるで美術館の様だった。
今日泊まったホテルは、大聖堂のすぐ脇にあった「MERCURE ROUEN CENTER」だった。
7日目 2010年8/8(日) ルーアンからパリに
荷物を預けて、ルーアンの街を再び散策した。大聖堂、木組みの家々、
ルーアン美術館、セーヌ河沿いの景色等と見ごたえのある街だった。
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ルーアンにて(1)
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ルーアンにて(2)
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8日目 2010年8/9(月) モンソー公園
モンソー公園は泊まっているホテルと同じパリ17区に位置し、
周囲は豪華な住居が集まっている。ホテルから近いメトロ2号線で
モンソー公園に行った。コリント式列柱が並んでいるイタリア式の広い公園内を散策した。
モンソー公園前から#84のバスで超一級品ばかり展示されている「アンドレ美術館」に
行き観賞した。その後、#43のバスで元に戻り、メトロ1号線と12号線を使って
「ギュスターヴ・モロー美術館」に行った。幻想的な絵画が多く、私はあまり
感動しなかった。帰りのバス停が一時的に変更されていたことに気付かず、
一時間程待ち続けた。
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モンソー公園
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メトロの入口
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9日目 2010年8/10(火) ロダン美術館
午前中に、パリに来ると必ず訪ねる「ロダン美術館」に行った。
非常に混んでいた。そこは美しい庭と彫刻像があり、写真の題材がいっぱいだった。
ゆっくりと良く見て撮影した。
アンヴァリッドのドームを背に「考える人」の像がある。そこから「アンヴァリッド」まで
歩いて散策。
午後から、「チュイルリー公園」内にある「カルーゼ凱旋門」と
「ルーブル美術館」の入口にある巨大なガラスのピラミッドを四方から撮影。
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ロダン美術館
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アンヴァリッド
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10日目 2010年8/11(水) シャルトル・ノートルダム大聖堂
パリのモンパルナス駅から郊外線に乗って1時間足らずでシャルトルに到着した。
一面の畑で静かな街である。駅から大聖堂の尖塔が見えた。
それを目印に大聖堂まで歩いて行った。シャルトルの青と称えられる
ステンドグラスの色彩の美しさばかりか、回柄のデザインの素晴らしさにも感動した。
聖堂の裏手のウール川沿いの古い街並みを散策したり、循環トレインに乗って
シャルトルの街並みを楽しんだ。
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シャルトルにて(1)
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シャルトルにて(2)
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11日目 2010年8/12(木) バガデル庭園
「ブローニュの森」の一角にある「バガデル庭園」内のバラを観賞した。
がブローニュの森の中に入り迷ってしまった。その後、パリの近代都市ディフェンスに行き、
ビルの中に道があったり、なかなか地上に上がれず、ここでも一苦労した。
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パリの近代都市
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12日目 2010年8/13(金) ランスへの旅
パリ東駅からTGV東部線で45分でランスに到着。
ランスの街の中心にそびえるカテドラルはシャンパーニュ地方のシンボルである。
歴代のフランス国王のほぼ全員がランスで載冠式を行っている。
フジタのチャペルと呼ばれるノートルダム・ド・ラ・ベ礼拝堂にも行った。
小さい礼拝堂だが、静かで落ち着いていて素晴らしかった。
帰る際にも、もう一度フジタのチャペルを見に行った。
(MERCURE REIMS CATHEDRALE 泊 空気の流れが悪かった)
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ランスにて(1)
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ランスにて(2)
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13日目 2010年8/14(土) ストラスブルグ〜コルマール
最近(2007年)、TGV東部線が開通したため、パリ東駅からストラスブルグ間
は約2時間25分で行けるようになった。アルザス地方の首都ストラスブルグは、
ドイツとの国境のすぐ片割れにある。白壁に黒い木骨組みの家、中世の家々が続く。
イル川にかかる橋を通り過ぎると「プチット・フランス」と絵画的な美しい景色だった。
外壁がサーモン・ピンクの大聖堂には、彫刻像とステンドグラスが素晴らしかった。
ストラスブルグからコルマールまで足を延ばし、泊まることにした。
(GRAND HOTEL BRISTOL に宿泊)
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ストラスブルグにて(1)
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ストラスブルグにて(2)
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14日目 2010年8/15(日) コルマール〜パリに
ストラスブルグから南に列車で30分も行くとコルマールがある。
フランスに東端、ライン川を挟んでドイツと南の一部をスイスの国境に接する。
澄んだ空気と花々が咲き、木骨組みの家並み、目の覚めるような美しい街であった。
ウンターリンデン美術館、ドミニカ教会、「プチット・ヴェニス」と一日中歩き回った。
もう一度コルマールを訪ねたいという思いを残しつつ、パリに戻った。
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コルマールにて(1)
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コルマールにて(2)
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15日目 2010年8/16(月) マレー地区を散策
メトロ1号線のサン・ポール駅から、「ピカソ美術館」(改装中)
「ヴィクトル・ユゴー記念館」を観賞したかったが両館とも休館だった。
その後、貴族階級の多くの邸宅を取り囲む、美しい景観の
「ヴォージュ広場」で休憩した。その美しい広場には不思議と人の心
をほっとさせる雰囲気があった。但し、残念ながら3日連続して雨のため、
動きがSLOWになっていた。
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ヴォージュ広場(1)
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ヴォージュ広場(2)
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16日目 2010年8/17(火) 再びマレー地区
「ピカソ美術館」の改装に2年もかかると聞き、建物だけでも写真に撮りたかった。
職員に頼み、中に入れて頂いた。ピカソ美術館に近いカルナヴァレ博物館に入った。
その後、「ヴォージュ広場」の一角にある「ヴィクトル・ユゴー記念館」も観賞した。
午後から、ブローニュの森の傍にある「マルモッタン美術館」に行き、モネの作品を観賞した。
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エッフェル塔
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マルモッタン美術館(1)
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マルモッタン美術館(2)
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17日目 2010年8/18(水) シャンティイとサンリス
パリの北駅からクレイル方面行きの各駅列車に乗って約40分でシャンティイに到着。
各駅列車と急行列車の区別がつかず、一時間以上、北駅で聞き続けた。
先ず、森の中にある城館「コンデ美術館」を観賞。木立の中の静かで、
エレガントな街であった。また駅まで迷いながらたどり着いた。
PM3:00頃、シャンティイ駅からサン・リス(30分)までバスで行った。大聖堂、
多くの教会を見つけて歩き回った。この街も、時が止まった様な静かな街だった。
自然のままの風景に感動した。
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シャンティイにて
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サン・リスにて
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18日目 2010年8/19(木) ブルージュへの旅
15年以上前に一度、ブリュッセル、ブルージュへ訪れたことがある。その時の印象が強く、
機会があれば、もう一度訪ねたいと思っていた。
パリ北駅から高速列車(タリス)に乗って、ブリュッセル経由でブルージュに直行した。
中世の景観が、そのまま残る静かな古都。まるでおとぎ話に出てくるような街並みを、
ゆっくりと、小道や運河沿いを歩いた。昔通った道は、ちゃんと憶えていた。
ただ残念なのは、人が多くて、自然の風景が変わったように感じた。
19日目 2010年8/20(金) ブルージュの街を再散策
昨日と今日、ブルージュの街を3往復歩き回った。何度も来たいと思いつつ、パリに戻った。
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ブルージュにて(1)
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ブルージュにて(2)
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ブルージュにて(3)
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20日目 2010年8/21(土) 土産物の購入
有名なチョコレート店のあるマドレーヌ寺院までメトロで行った。
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マドレーヌ寺院(1)
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マドレーヌ寺院(2) |
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21〜22日目 2010年8/22(日)〜8/23(月) 帰国の途へ
エールフランス297便でパリのシャルル・ド・ゴール空港を出発し、
日本時間で翌日着で無事帰国した。
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旅を振り返ってみて、これでフランスへの旅は終わりになっても良いと満足感で一杯だった。
残りは、もう一度イタリア旅行をしたいと思っています。
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