カンボジア・バンアンピル小学校20年の支援
(東京文京ライオンズクラブ50周年記念事業にて)

当社 野口 正二郎

私が所属する東京文京ライオンズクラブは、カンボジア・バッタンバン州ラタナモンドル郡の
バンアンピル村小学校に20年支援を続けております。
約20年前、内戦が終わった後に、先駆けとして小学校の木造校舎1棟とトイレを建設、寄贈しました。
当時は、道路事情も悪く、地雷も残っておりましたので、命がけの行のようでした。
その後も5年ごとに、校舎の増築や修復、井戸を作ったり、自立のために牛を何頭か寄贈したり、
継続支援をしております。

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2011年9月の下見旅行
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★写真説明
1)プノンペン着陸前、水害の村々 2)プノンペンの高層ビル 3バッタンバンへの幹線道路に水がせまる
4)小学校を視察中 5)先生方と 6〜7)パイリンのお寺 8)ワット・プノン・サンポー寺へ登る途中のお店にて
9)帰路、道路のロータリーにある「ドンポーン・クロニュン」像にお参り

(下見の旅行)
昨年9月下旬に50周年記念事業の下見に行きました。
その頃に、タイの大洪水がありましたけれども、カンボジアもあまり報道されませんでしたが、
洪水の影響を受けておりまして、飛行機から見ると、田畑が水浸しになっておりました。
プノンペンから、バッタンバンまでの幹線道路は、片側一車線ですが、両側には水が迫っており、
我々が帰ったあとに、水害で暫く不通となりました。
そのため小学校の修復工事計画が遅れましたが、今年の7月に完了しました。

2012年9月の旅行
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★写真説明
10)SVAの入り口にて(右端、手束氏) 11〜12)山本所長の説明
13)夕食、アヒルの舌のフライ等 14)「ASEAN」にて 15)ケマラ・バッタンバンホテル

(修繕事業の完成式に出席)
クラブの先輩お二人とともに、今年9月下旬に完成式に行ってきました。
まずプノンペンにて、この支援活動のパートナーであります公益社団法人シャンテイ国際ボランテイア会
(SVA)カンボジア事務所に立ち寄りました。山本英里所長より、「カンボジアの教育事情」と
「SVAカンボジア事業」の説明を受けました。
内戦後約20年、教育は良くなってきてるが、まだまだハード、ソフトの両面で十分とは言えないようです。
SVAでは、従来からの小学校建設とともに、学校図書館建設と運営サポートを行っています。
また出版文化事業、伝統文化事業にも取り組んでおります。
来年には、バッタンバンとシェムリアップにも小さな事務所を開設して、ローカルな場所にも支援活動を
広げて行ってゆきたいとのことでした。
午前10時20分、SVAの手束耕治氏(プロジェクト・マネージャー)と一緒に車に乗り込み、バッタンバンを
めざします。今回は道路が空いており、途中に昼食を取って、午後4時にケマラ・バッタンバン・ホテルに到着。
カンボジアのビジネスホテルという感じ、シャワーのみの室で、料金は安いです。
前回宿泊したKING HOTEL の隣に「ASEAN」という洒落た大きなレストランが出来ていました。
我々は2階の個室で夕食を取りました。シーフードサラダ、アヒルの舌のフライ、イカ料理、トムヤンクン、
4品、味も良い。奥にはステージがあり、歌手が歌っています。食事中、大きなスコールがありました。
翌日もこのレストランに通い、その後にカラオケを楽しみました。カラオケ文化も入ってきました。
手束氏はカンボジア在住が長く、カンボジアの言葉も達者であり、この支援活動にも長く関わり助かっております。
完成式のため、朝7時50分にホテル発、道路も良くなり40分で小学校に到着しました。
生徒約470名も学期前でしたが、参列しておりました。
完成式は、まず僧侶数名による読経でスタート。
ラタナモンドル郡副教育局長・ソーイ・ソンバット氏の挨拶と当クラブ50周年実行委員長・蔵立雅也氏が挨拶、
バンアンピル小学校・デイー・チャンナ校長の挨拶、手束氏の通訳のもと進められました。
生徒さんに、学用品とバスケットボールの贈呈をしました。
このボールは、広島県に本社のある株式会社ミカサの提供により持参することができました。
国際的な公式試合(オリンピック等)にも使用される球技用の各種ボールを製造・販売している企業からの
協力をいただきました。校庭で、生徒達がボールで遊ぶ姿は、見ていて楽しいことでした。
式典の後は、校長先生の案内で、就学前の児童の教室から、小学生の教室まで全て回りました。
きれいに修理された建物、教室で、生徒さん達も楽しそうに見えました。
二棟のトイレもきれいにできていました。
この小学校は、文京クラブの継続支援により、大変恵まれた環境になっています、と校長先生が語りました。
生徒さんも全員が制服を着用しておりました。
また卒業生が、何人か、この学校の先生として教鞭をとっております。
建物の寄贈だけでなく、継続支援をすることは大事なことと実感致しました。
図書室で昼食を御馳走になり、学校を後にしました

バンアンピル小学校の式典にて
(バッタンバンの観光)
前回は、タイに近パイリンに足を延ばしました。途中の景色は、緑が多い丘陵地帯で、道も良く快適でした。
丘にあるお寺、プノムヤート寺とラタナ・ソンパン寺を参拝しました。
の地は、かつて内戦中はポルポト派の基地で、危険な場所でした。今は穏やかな町に変わっております。
バッタンバンに戻る途中、ワット・プノン・サンボーというお寺にも登りました。見晴は良好です。

ワット・バノン遺跡
道路風景
今回は、郊外のワット・バノンという寺院遺跡に行きました。
暑いなか364段の階段を登ると、ミニ・アンコ−ルワットと呼ばれる遺跡があります。
デパダーという女性像は、全て頭部を持ち去られて、残念ながら全体像を見ることがきませんでした。
ドライバーが近くにワイナリーがあるというので、立ち寄ると小さなワイナリーでした。

プノンペンの和食「おりがみ」にて昼食

プノンペンでは、日本料理店「おりがみ」に行きました。上品な店内で、2階には和室の個室4室があります。
1階テーブル席で、おりがみ御膳を美味しくいただきました。ちなみに12ドルでした。
カンボジアはどこでも、外国人には米ドルで表示されま
オーナーのマダム、キムラエミコさんは、カンボジアの子供達に日本語を教えたり、ボランテイア活動に
熱心に取り組んでおられます。

プノンペンの経済特区内

そして、プノンペン空港の近くに経済特区ができているとのことで、手束氏のルートで訪問することにしました。
このプノンペン経済特区の資本は、カンボジア華僑の女性が78%で、日本の会社が22%所有しています。
経営のトップは日本人男性、総務会計部長が石本由美さんで、会議室にて説明を受けました。
すでに30社が入居し操業しております。さらに20社近くが、入居予定か、計画中です。
アジアからの会社が多く、日本の味の素、ミネベアや、靴、食品、衣料品関係の会社が入居しています。
敷地内を車で見学して回ると、その広さに驚きました。

夕刻には、退社する多くの従業員を載せたバスや車がゲート
り出て行きます。
中国では、人件費の高騰や尖閣諸島で問題もあり、工場の移転も考えている会社も多くいるようで、
その移転候補地として良いのではないかと思います。
カンボジアの経済発展にも寄与するものと考えます。



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