第6回 LCIFスタデイツアーにて、マレーシアのボルネオ島へ
― 水道供給設備の視察 ―
野口正二郎(当社)
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(サラワク州クチンへ)
2010年1月17日(日)夜、東京組10名、大阪組2名は、マレーシア航空にて、
名古屋組8名、福岡組4名はシンガポール航空にて、それぞれ乗り換えて、
総勢24名がマレーシアのボルネオ島、サラワク州クチンに降り立った。
幸いに両便ともオンタイムで到着。
クチン空港では、308−A2地区のドクター・ウイリアム・ブーン元地区ガバナー夫妻が
出迎えて、小さいビーズ玉で作ったレイをかけて歓迎してくれた。
全員が一緒のバスで宿泊のヒルトンホテルに向う。
LCIF(ライオンズクラブ国際財団)の田辺憲雄課長がホテルで出迎える。
ちなみに成田空港から、クアラルンプール乗り換えで、クチン空港まで約12時間の旅。
日本各地(北は山形県から、南は大分県まで)からの参加者はお疲れにて、
ヒルトンホテルの室に入り、お休みいただいた。 |
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プラマンレダン村
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@水道のホース A西尾団長より村長にお土産の贈呈
B集会場の水道の前で C村人と水道 |
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クチンは緑の多い美しい街だ。
ヒルトンホテルの近くにサラワク川がゆったりと流れ、川岸は市民の散歩道になっている。
渡し舟で対岸に渡り、白いマルガリータ砦まで歩いてゆくこともできる。
またクチン市役所内に、ネコ博物館があり、無料で沢山の世界のネコの置物が見学できる。
翌日は雨、この時期ボルネオ島は雨季に当たる。幸い施設訪問時は上がっていた。
団員を乗せたバスは、緑豊かな郊外に出て、BAUの街を通り、KAMPONG PLAMAN LEDAN
(プラマンレダン村)に到着する。
去年シンガポールのライオンズがこの村に、LCIFの資金も利用して水道施設を完成させた。
きれいな水が、5キロ先の山からホースを通して村に着き、各戸の蛇口に供給されている。
村の集会場で村人が集まって我々の到着を歓迎してくれる。
村長さんとクチン・ノース・ライオンズクラブ会長アレックスの挨拶があり、記念品の贈呈が行われる。
そして村人が心尽くしの手料理でもてなしてくれた。カレーが美味しいと評判であった。
集会場の前にも水道がきており、記念撮影を行う。
きれいな水は、人々の生活に必要不可欠のもので、村人にとって貴重な施設である。
マレーシアの生活レベルは南アジアの中では、良いほうであり、山村でも電気はきているが、
水道設備までは中々手が回らないようである。
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ライオンズ・ナーシング・ホーム
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@西尾団長より、エリス国際理事にドネーション Aリハビリ室を案内するエリス国際理事
Bリハビリ室にて C集合写真 |
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午後は、COCAレストランにてスチーム・ボートの昼食後、市内のライオンズ・ナーシング・ホーム
(LIONS NURSING HOME)を訪問する。
エリス・スリヤテイ国際理事が会議室でホームの説明をしてから、施設内を案内してくれた。
この施設は、クチンのライオンズクラブ10数クラブが協力して運営する高齢者用の施設である。
エリス国際理事は、この施設の理事会の議長も務めている。
運営のための資金獲得に頭が痛いと話されていた。
現在の入居者は、女性27名、男性19名、合計56名で、50歳以上の人である。
最初にリハビリ室を見た。工夫を凝らした器具で入院患者はリハビリに励んでいた。
ベッドルームは、男女とも広くとってある。
現在新たな棟を建造中で、LCIF等の資金や、 皆様のクラブの協力が望まれるところだ。
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エリス国際理事宅にて夕食会 |
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@交差点にネコの像 Aエリス国際理事宅の応接間にて
Bエリス国際理事の手料理をいただく Cドリアンは食べ放題(左より、野川、安澤、鷹啄ライオン) |
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その晩の夕食は、エリス・スリヤテイ国際理事のご招待で、ご自宅に訪問する。一同その豪邸にびっくり。
まずはヨーロッパ風の奇麗な応接室に入り、エリスさんより歓迎のご挨拶。
そして参加者とバナー・ピンの交換をする。
場所をテラスに移し、エリス国際理事が自ら調理したマレー料理をいただく。
12エーカーの農園を持っており、沢山のドリアン、マンゴスチン等を用意して御馳走してくださった。
イスラム教の関係か、お酒類の提供はなかった。イスラム教は豚肉もだめである。
国際理事は食事も取らずに、我々のホステス役に徹して、気を配っておられた。
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サラワク文化村 |
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A |
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@ロングハウス A民族舞踊ショー
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クチンを出発の朝食時、ヒルトンホテルのレストランでトラブルが発生する。
団員の一人がバッグを椅子に引っかけて食事中に、見知らぬ男性がバッグを持ち去った。
見ていた他の団員がバックを持って行ったと叫んだので、私が急いで男を追いかけた。
男は早足でレストランを出ると、走りだし、前の道路を渡って、止めてある白い車に乗り込んだ。
私は車の往来に注意しながら、その車のドアーに辿りついた。
しかしドアはロックされてしまい、走りだす車を見送るしか方法がなかった。
車の番号を記憶したが、警察の調べだと偽造番号のようで捜査は難しいようである。
クチン警察での書類作成に1時間程かかったが、午前に観光予定のサラワク文化村で合流し、
ロングハウス等のボルネオのいくつかの家屋や、午前11時30分よりの民族舞踊も見学する
ことができた。盗難にあったが、幸いに旅券は別に所持していたので、その後のコタキナバルへ
の移動も可能であった。
マレーシアのボルネオ島は、特別の地区のようで、飛行機に乗る度にイミグレーションの
手続があり、旅券が必須である。
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トボーン村 |
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@水道施設完成式典 Aテープカット
B完成を喜びあうライオンズ(左より、鳩山祐二会長、ネニータ・タン会長、スッピア事業委員長)
C水浴する子供達 D両クラブのメンバー E集合写真 |
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(サバ州コタキナバルにて)
コタキナバル・ホスト・ライオンズクラブのネニータ・タン会長とメンバーが空港で出迎え、
歓迎してくれる。今回、同クラブは、LCIFツアー以外に、一宮東ライオンズクラブ6名、
岡山吉備ライオンズクラブ8名の受け入れで、大忙しである。一生懸命面倒を見てくれる
良いクラブである。
翌日、コタキナバル市内から南方65kmのところにあるトボーン村に向かう。
村の近くで小さな橋を渡るので、大型バスから3台のミニバスに乗り換えて、村に到着する。
この日、我々の視察に合わせて「水道施設の完成式典」を挙行することになっていた。
カリム・ブヤン議員(伯爵)さんの到着が遅れ、午前10持よりの式典が少しおくれて始まった。
ネニータ会長が、この村の30軒、200名の人々の大変役に立っております、と話された。
この事業の協力をされた一宮東ライオンズクラブ・鳩山祐二会長が英語で挨拶をされた。
LCIFの交付金は、5,000米ドル拠出されている。
式典会場の脇に水道施設が出来上がっており、晴れやかにテープカットが行われた。
そして4つの蛇口から、きれいな水がほとばしりでて、歓声がおこる。
村の子供達が水遊びして、喜ぶ姿を見るのは良いものである。
コタキナバル・ホスト・ライオンズクラブは、リンゴを用意して子供達に配布、
一宮東ライオンズクラブは学用品を配布して、村人との交流を深めていた。
用意された昼食に、我々オブザーバーもご相伴にあずかる。
村人が米で作ったお酒(ライスワイン)を、竹筒でおいしく味わった。
議員さんが買ってきてくれた果物もデザートとで美味しくいただいた。
この日幸いに天気が良く、式典では座っているだけでも汗が沢山でてきた。
皆さんお疲れで、多くの人が午後の観光をパスして、ホテルへ帰還された。
数名がコタキナバル博物館に行き、ガイドの説明で館内を見学、その帰路に水上村に
立ち寄った。この水上村は市内にあり、水はけが悪く、ゴミ等が散乱しており異臭を放っていた。
2−3年後には、立ち退きになり、高級マンションに変貌するそうだ。
ガイドさんの声で道路の反対側を見ると、そこには水上村から高級マンションに変わった
素敵な建物が何棟も立っていた。
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友好交流夕食会 |
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@会場内 Aカレン・コー地区ガバナーと野川亘第二副地区ガバナー
Bネニータ・タン会長と西川益文会長 C田辺課長にMJF1,000ドル献金する鷹啄ライオン(左)
Dメインテーブルにて E盛上がるテーブル |
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【グランド・ポート・ビュー・シーフード・レストラン】で、
マレーシアと日本のライオンズの友好交流夕食会を開催した。
マレーシア側は、カレン・コー308−A2地区ガバナーを始め、第一・第二副地区ガバナー、
元ガバナーとコタキナバル・ホスト・ライオンズクラブの会員、合計41名。日本側は、
LCIFツアー・西尾恒明団長と団員26名、一宮東ライオンズクラブ6名、岡山吉備ライオンズクラブ
8名の合計40名、総勢81名の会となった。
岡山吉備ライオンズクラブは、過去に韓国ソウルのハナンライオンズクラブと共同で4か所
水道施設をコタキナバルの周辺に行っている。この機会に4泊6日でコタキナバルにきて、
自分達で行ったパンダサン村を再訪したり、観光したり、コタキナバル・ホスト・ライオンズクラブとの
交流を楽しんだようだ。
アクテイビテイが縁で、マレーシアを再訪することは、マレーシアの観光・経済に大いに寄与する
ことになる。コタキナバル・ホスト・ライオンズクラブが、自前のバンド(メンバー)を用意して、
女性歌手もメンバーで楽しませてくれた。
歌ったり踊ったりと、思いのほか盛り上がり、楽しい交流会となった。
世界のライオンズは、皆友達であることを実感する。
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@サバ博物館 A水上村 Bキナバル山公園の散策 Cキナバル山の雄姿
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最終日は、キナバル山公園の観光とした。
バスの車窓から、遠くにキナバル山の雄姿が見える。富士山より高い4,095mを誇る。
山頂付近には雲が出ていることが多く、見られることは幸運なことである。この時期雨が多く、
途中で長い滝が見られた。ビジターセンターで、写真と動植物、昆虫の剥製等を見学し、
その後に30分程度のハイキングを楽しんだ。年1回、キナバル山登山のマラソンレースが開催される。
高低差2,000m強、距離にして21kmを、一番早い人は、2時間半くらいで上り下りする。
通常の山登りは1泊2日、途中の山小屋に泊まり、翌朝早くに登山を開始して、山頂に上り、
下山するそうである。フェアリーレストランで中華料理の昼食をいただき、帰路についた。
東京・大阪組はその晩に、コタキナバルを出発、名古屋・福岡組は翌日にコタキナバルを
出発して、マレーシアを後にした。
コタキナバル空港には、コタキナバル・ホスト・ライオンズクラブのメンバーとネニータ・タン会長が
見送りに来てくれた。息子のブライアン君も運転手をしたり、良く協力してくれた。
なごり惜しいお別れであった。
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