新潟県小千谷(おぢや)市の闘牛(角突き)

当社 野口 正二郎

(闘牛大会)
小千谷闘牛場は、市内小栗山の山あいにある。
入口には大相撲場所と同様にカラフルな幟が翻える。
日曜日の午後1時、好天の中、おぢや牛の角突きの取り組みが始まった。
1000kg前後の体重のある牛達の大相撲は、迫力満点。
勢子(せこ)と呼ばれる人たちが、二頭の牛を囲み、掛え声をかけ角突きを見守る。
小千谷の闘牛は、神事ということもあり勝ち負けはつないことになっている。
勝敗をつけずに引き分けにして、牛に自信を持たせ強くしてゆくそうである。
その為、勝負がつく前に、赤い鉢巻をした勢子長の合図で闘いを止める。
牛の後ろ足に綱をかけて引き離すが、人の十倍以上ある牛に振り回され、
勢子が飛ばされる。過去には、怪我をしたり亡くなった勢子もいるそうだ。
勢子が、牛の鼻に綱を通すと、鼻が弱点の牛たちは、おとなしく引かれて退場となる。
19番目の取り組みは、東に広井忠男氏が所有の横綱、「三代小金石」と、
西に管豊氏が所有の「天神」で、本日最後となる。

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写真説明
あ・い)出番を待つ牛たち う)闘牛場の全景 え・お)闘牛場へ入場の牛
か・き・く・け・こ)迫力の闘牛

「三代小金石」は15才というベテランで貫録十分、化粧回しが似合う。
一方の「天神」は8才の働き盛り。どちらも岩手県産(南部)である。
広井氏も勢子として牛を引いて登場、対戦を盛り上げる。
闘いの後、「三代小金石」を囲んで、記念撮影。
牛の体を触ると暖かい、体温は40度あるそうだ。
闘牛場に女性は入れないようで、牛達も雄のみである。
国指定重要無形民俗文化財「越後の牛の角突き」の牛たちは、大事に育てられ、
1年を7日で過ごす良い男(雄牛)である。

写真説明
さ)勢子長が引き分ける し)JTWO会員の観戦 す)勢子の観戦 せ)三代小金石と天神の戦う前 
そ)広井忠男氏に引かれる三代小金石 た)小金石と筆者 ち)広井氏と小金石 
つ)闘牛場脇にある、みまもり石は、大きな面綱(おもづな)がかけられている

闘牛観戦後、近くの「木喰観音堂」にて、木喰上人作の三十三観音像、他2体を真近で拝見。
懇親会は、250年の歴史を持つ割烹「東忠」、戊辰戦争の河井継之助ゆかりの料亭でもある。
谷井靖夫・小千谷市長と観光関係の人々が多く集まる。
日本旅行作家協会(JTWO)の兼高かおる名誉会長、小谷明副会長を含め、会員、知人の
約30名も宴席に参加し、郷土料理をいただきながら、意見交換が行われた。
余興に少年たちによる豊年獅子舞と、広井氏(JTWO・会員)お得意の相撲甚句が披露される。








写真説明
て)お花 と・な)木喰観音堂参詣
に)谷井 小千谷市長のあいさつ(割烹「東忠」での交流懇親会にて) 
ぬ)お料理 ね)豊年獅子舞 の)女将さん

(歴史と文化と名産)
翌日の午前、小千谷パークホテルから歩いて、市長と伴に市内を散策。
慈眼寺は、戊辰戦争の折に、長岡藩家老・河井継之助(42才)と官軍(西軍)軍監・岩村精一郎
(23才)が会見した寺で、本堂の会見の間にて、船岡芳英住職の話をお聞きした。
明石堂は、小千谷の名産、小千谷縮(ちぢみ)の創設者・堀次郎将俊をまつったもので、
精巧な彫刻の総齣「りである。雪深い冬には、大きな囲いを設けて御堂を守っていると、
粋に小千谷ちぢみを着こなした、樋口隆司氏((株)樋口織工藝社・社長)が説明された。
小千谷が生んだ偉大な詩人・文化功労者の「西脇順三郎記念室」は、小千谷図書館内に開設され、
その著書、写真、随筆が展示されている。
西脇順三郎を偲ぶ会・会長の渡部陸平氏が、生前の様子等を丁寧に説明してくださった。
西脇先生は郷土の誇りであり、愛されていることが感じられる。

小千谷市の南、山本高原の展望台に立つと、眼下に蛇行する雄大な信濃川や美しい田んぼが、
遠くには緑映える越後の山々が360度、素晴らしい景色が見える。冬はどんな景色であろうか。
山本高原を下ったところに、「おぢやクラインガルテン・ふれあいの里」がある。(ドイツ語で小さな庭)
滞在型農園(ラウベ)で、宿泊施設40uと専用農園200uが最長5年間借りられるようになっている。
現在三棟が空いていますからどうぞ、と谷井市長自ら勧誘される。年間使用料は、396,000円。










写真説明
は)明石堂 ひ)山本山高原よりの眺め ふ)滞在型農園の「おぢやクラインガルテン」
へ・ほ・ま)「錦鯉の里」にて
み)四尺玉花火は、420kgの重さ む・め)天ぷらとへぎ蕎麦の昼食

「錦鯉の里」では、一匹で20kgはあうろかと思われる大きな鯉が鑑賞できる。
餌を求めて、うじゃうじゃ重なりあう錦鯉は、写真にとるとなんという模様であろうか。
目の前の「サンプラザ」で、小千谷の名産が販売されている。
珍しく自分のお土産として、小千谷ちぢみのシャツを1着購入した。
越後の美味しいお酒も売ってますよ。
昼食は、小千谷そば「わたや」さんで、名物のへぎそばをたらふく頂戴した。

小千谷駅は、上越新幹線の浦佐駅と長岡駅の間にあり、東京駅から新幹線で浦佐駅まで行き、
普通列車に乗り換えて、約2時間で到着する。
中越地震の際は、大きな被害をうけたようだが、復興した小千谷を訪れて、闘牛等、地方都市の
魅力を存分に味わって、楽しんでみてほしい。


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