午後は海峡沿いにある、みもすそ(御裳)川公園にて、歴史体感紙芝居「壇ノ浦合戦絵巻」
を見学する。武士の装束を着た語り部がユーモアを交えて、源氏と平家の戦を語る。
ちなみに下関は、平家びいきのようである。
無料の紙芝居、お土産に絵葉書まで貰い、楽しいアトラクションであった。
その近くに「関門トンネル人道」がある。エレベーターで地下に下がると、そこは対岸の
門司まで780mの歩行者専用トンネルの入り口だ。歩いて15分かかるそうな。
20年かけて、昭和33年に完成した世界でも珍しい海底人道トンネルだ。
城下町の長府、長府観光会館に着くと、ベテランの女性ボランテイアガイドの中山さんと
青田さんが待っておられた。
武家屋敷の面影を強く残した町並みを歩き、功山寺、長府博物館等を見学、下関の歴史を
聞きながら往時を偲ぶ散策となった。ガイドさんの説明に感謝である。
家庭用温水ボイラーで有名な長府製作所は、この地に本社、工場がある。
東京第一ホテル下関にチェクイン。
明治維新には、高杉晋作や伊藤博文らが集った大阪屋という妓楼の跡地に建つホテル。
このあたりは稲荷町といわれ、源平の戦に敗れた平家の女官達が生活の為に春を
ひさいだのが始まりとされる、悲しい歴史を秘めたところである。
懇親会の前のセミナーでは、講師・赤間神宮宮司水野直房氏のお話を拝聴した。
国学院大学を出て、宮内庁に奉職したり、50年の経歴をもつ水野宮司の講話は、
人を引き付ける味わい深いものであった。
懇親会では、下関市長の中尾友昭氏を始めとする、下関市の観光関係者の多くの人が
参加された。私は、中尾市長、水野宮司、下重会長と同じテーブルに着席することになった。
中尾市長は、2009年に初当選し、一期目。ふく調理師、税理士の資格をもつ気さくな人柄。
私より2才若い団塊の世代であるが、まだまだやる気満々、活気のある市長さんである。
名刺には、ご自分が調理した「ふく刺し」の写真を入れたり、下関の宣伝になるものを載せて、
観光にも熱心に取り組んでおられる。
前日は、姉妹都市40周年のイスタンブール市から代表団が来て、接待、交流をされたようだ。
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