４年前の夏休みに母と義母とその友達、娘２人の女ばかり６人で、エーゲ海クルーズ４泊５日を体験したことがあります。当時は、８０歳、７８歳、７５歳の高齢者を伴っての旅行には、船旅がいいだろうという事から選びましたが、退屈する事もないほど忙しく楽しく、その上荷物の運搬の手間要らずで、船酔いも少しもなく、船旅のよさを経験しましたので、今度は夫にもその経験を共有させたくて、このクルーズを選びました。 　 　前回のクルーズのよいところにプラスして、今回のクルーズのよかった点からまず３点。 １、毎日の食事の豪華な事。 和食（懐石）、から始まりフランス料理（もちろんフルコース）、イタリア料理、中華料理が、日替わりで出てきます。青森に停泊したその日の夕食には新鮮な雲丹に始まりご当地物と思われる魚介類の刺身や焼き魚等、魚好きの私たちには感激でした。 ２、広いサウナ付浴室がある事。 スタンダードの個室を選んだ私たちの部屋にはシャワーしかありませんでしたが、全員が使える広い海に面した浴室があり、洋上の朝日を見ながら、潮騒の音を聞きながらの入浴は風呂好きの私たちの毎日の喜びの一つとなりました。 ３、船内イベントの豊富な事。 様々な人のニーズに合わせて船内イベントが沢山企画されていて、全てのものに参加できずに悔しい思いをしました。秋田と青森に停泊した２日以外は１日中船の中です。船旅の経験のない方には絶対に理解できない事の１つに１日中船の中では退屈するだろうという事がありますが、私のある一日を紹介しますと、朝食を終えて、すぐフィットネス、その後手芸教室。昼食後には甲板に出て輪投げのゲーム。そして４重奏を聞きながらのアフタヌーンティー。ティータイム後には古典落語というようなわけで、分刻みの忙しさでした。船が着岸した日は、夏祭りのオプショナルツアーに出かけ、秋田竿燈と青森ねぶたでは、特等席とも言えるような桟敷で見物できました。とにかく“痒いところにまで手が届く”というようなサービスは外国の船では期待できないものと諦めていましたが、“商船三井の長年の実績なんだろうね”と、夫ともにホスピタリティの高さを褒めちぎっていました。 　下船する日の最後のイベントにビンゴがありました。夫は２番目にビンゴとなり、にっぽん丸の船の模型を頂いてご満悦でした。この船の模型を見るたびに楽しい旅の思い出が蘇るであろうと思うと、大変良いものを頂いたと喜んでおります。