イタリアへの旅
グランムール美容専門学校・講師 河嶋 和子

聖アントニオ聖堂
(パドヴァ)
ミケランジェロ広場からドゥオモを望む
(フィレンツェ)
アルノ川に架かるヴェッキオ橋
(フィレンツェ)
エトルリア村
(フィエゾール)

 一年一度の夏休みに外国への一人旅を心がけている。
今年は5度目のイタリアへの旅だった。5年前から或る写真
同好会に所属しているが、今年は20周年記念写真集を
出版される予定である。私だけが途中から入会した。
今回のイタリア旅行でも、印象の残る写真を撮るように心がけた。
 
 平成18年7月29日(土)から8月15日(火)の18日間を、
3年前のコースと大体同じで、イタリアの中部から北部方面を
旅した。今回も
アバノ・テルメという温泉保養地にある5つ星の
「ブリストール・ブュアホテル」を中継地として選んだ。
今回はこのホテルに16泊中7泊しました。
そこを起点として、パドヴァ、ベネツィア、コモ、ミラノ、フィレンツェ、
アッシジを鉄道を使って移動した。
今回はその中で、特に印象が
残った街を記載したいと思います。
 
 中継地ホテルから近いパドヴァには幾度となく訪ねている。
その中で、スクロヴェーニ礼拝堂には
毎回訪ねている。
壁から天井全てにジォットのフレスコ画で埋められ、キリストの
一生涯が描かれて
いる。ジォットのもう一つの連作が、アッシジの
サン・フランチェスコ大聖堂の上階壁面に28枚の
サン・フランチェスコ
の一生涯が描かれています。パドヴァとアッシジとのつながりを知りたい
と思い、
フィレンツェからアッシジへの旅について印象を述べたい。
 
 先ず見る所が一杯ある芸術の都フィレンツェに国鉄ES車
(超特急車)でパドヴァ経由でフィレンツェ
に到着した。
さっそくドゥオモに近く外観はフィレンツェ最古の塔を持つ、
「ブルネツレスキ・ホテル」に
行った。

 フィレンツェ駅前のバス停から#7バスで、高台にあるフィエゾール
に行った。この街は、エトルリア文明
の栄えた土地で、BC6世紀末
の遺品などが出土している。アッシジで有名なサン・フランチェスコ
修道院
跡やローマ劇場跡などを見て回った。坂の上に建つサン・
フランチェスコ修道院の傍からフィレンツェの街
並みが一望できた。
ただ人があまり訪れないのか雑草がぼうぼうに生えていた。
日本の撮影会では、
古い家屋などの倒壊しそうな建物を見ると、
拒否反応が出て逃げるのに、フィエゾールの古い街には、
シャッターを
押している自分が不思議に思えた。写真を撮るために上に登らねば
と、フィエゾールに続いて
ミケランジェロ広場へ、バス(#18・#12)
で行った。街全体が眺められ、ドゥオモをはじめ、アルノ川の
流れと
ヴェッキオ橋の眺めは素晴らしかった。
ドゥオモ
(フィエゾール)
マドンナ・デル・サルケ・モンテエルト教会
(アバノテルメ)
彫刻像
(パドヴァ)
古い教会@
(アッシジ)
古い教会A
(アッシジ)

サン・フランチェスコ大聖堂
(アッシジ)
 フィレンツェに2泊した後、アッシジへは各駅電車で行った。
アッシジ駅に到着し、接続バスで行こうと
したが、満員で乗れず
仕方なくタクシーで「スバシオ・ホテル」まで」直行した。
大聖堂のすぐ傍に立ち、
立地条件の良い、このホテルには、
10年前に一度泊まったことがあった。20年以上も勤めている人
が、
私のことを憶えていた。何か変わった行動や発言をしたのかと
思い記憶を辿ったが、何も思い出せなかった。
 
 アッシジの街は、スバシオ山の中腹にあって、ウンブリアの野を遠く
まで見晴らせる美しい域のようで
あった。サン・フランチェスコ大聖堂は
サン・フランチェスコの墓の上に建てられ、上階はジォットの
「サン・フラン
チェスコの一生涯」のフレスコ画が描かれている。800年以上も前に
描かれたのに、
人間の表情がすごく良く表現されている。聖堂前の
広場には芝生が一面に敷きつめられ、その中央に
「PAX=Peace」
平和と刈り込まれていた。800年程前に訴えている平和に感動し、
日本人の一人と
して、絶対に戦争をやってはならないと、平和を心
から願っている。
 
 サン・フランチェスコやサンタ・キァラゆかりの教会から、オリーブ畑が
続く道を約2km、サン・ダミアーノ
修道院まで歩いて行った。小さいが、
美しい中庭に感動した。見物した後、多くの人達が行く方向に
ついて
行くと、そこは駐車場であった。私は迷子になってしまった!。
大聖堂の麓の中程の位置し、
同じ道を戻るのはつまらないので、
麓を見るとサンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会の大きな塔が見えた。
大聖堂のある方向とは反対の麓に向かって歩き出した。畑と野原だけ
の道に沿いながら、誰も通らない
道を2時間以上歩き続け、やっと
アッシジ駅に到着した。そこからバスでホテルに戻った。
 
 次の日、麓の街のサンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会へ行った。
この教会がサン・フランチェスコの
生涯を通して愛しい場所、そして
聖人の亡くなられた場所です。
 
 パドヴァとアッシジは距離的には離れた街だが、両方の街ともジォット
のフレスコ画があり、パドヴァの
守護聖人である聖アントニオの礼拝堂が
サン・フランチェスコ大聖堂にあった。そして、フィレンツェの
フィエゾール
にもサン・フランチェスコ修道院跡地があった。この様なことから、今回は
サン・フランチェスコ
繋がりの旅となった。
 
 今回のイタリアの旅を振り返ってみて、イタリアの素晴らしさに満足感
を味わった旅でした。3年前の
写真より、少し上達したなぁ〜と思って
います。イタリアを去るとき、近い将来また来られる機会がある
だろうかと、不安を感じますが、これからも外国への旅を続けたいと心
から願っています。
水辺の風景
(ベネチア)
水辺の風景
(ベネチア)
湖畔の街
(コモ)
ドゥオモ
(フィエゾール)
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