バルジェッロ美術館(Museo Nazionale del Bargello

バルジェッロBargello)とは、イタリア語で、警察本部を意味し、監獄として
使われ、
1865年に美術館に改修された。

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◎写真説明

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どこから来ているのか分らないが、小学生の1クラスが見学に来ている。

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フランチェスコ・カミリアニ(1530-76)が、トレドの貴族の依頼で作ったが、注文主が途中で亡くなり、最後に、ここに寄付されたらしい。「川の一対の神々」という題名である。説明をカメラに撮っていたので分かったが、あまり有名なものではないらしく、Webでは調べられなかった。

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これも1階にあり、写真に撮ったが、誰の作品か、なかなか分からなった。Webで探していたら、この像は誰の作品か質問している人がいたが、回答は無かった。ここでもらった白黒のパンフレットの表紙は、次のBg3-1のようになっていて、これが、この中央の女性であることから、このパンフレットから、この作者などが分かる。これは、バルトロメオ・アンマナーティ(Bartolomeo Ammannati)の1556-61年の作品で、「大広間の噴水」という題名で、上に居るのはローマ神話のユノ(Juno)と孔雀で、大きな輪は虹を表している。乳首に穴が空いているのは、噴水だからである。後にボローニャで見るジャンボローニャによる噴水では、乳首の穴から水が出ていた。コジモ1世に依頼されてヴェッキオ宮に置かれる予定であったが、そこでは使われずにボーボリ庭園などに置かれ、ここには20世紀になってから移された。

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ここでもらった小冊子は、その表紙にもあるように、バルトロメオ・アンマナーティの作品を中心として、35の彫像の解説がある。しかし、写真があるのは、この表紙のこの作品のみである。この作者は、シニョーレ広場の噴水も製作している。

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ギベルティ(Lorenzo Ghiberti: 1381-1455)ブルネレスキ(Filipo Brunelleschi:1377-1446)の「イサクの犠牲」である。自分の名前(Isao)が、留学先でIsacに間違えられたことがあり、以来、旧約聖書にでてくるイサク(Isac)に興味を持ち、イサクに関する美術品は、なるべく見逃さないようにしている。サン・ジョヴァンニ礼拝堂の北門扉を飾るべく、フィレンツェ市は、コンクールを行い、結局、この2人の作品が残ったという曰く付きのものである。サン・ジョヴァンニの礼拝堂を探したが、そこには無かった。自分にとっては、当美術館の一番の見ものであった。「イサクの犠牲」:神は、イサクの父のアブラハムの信仰を試そうとしてイサクを、生贄として供えるよう求めた。アブラハムはこれに従い、イサクも直前にそれを悟ったが抗わなかった。アブラハムが息子を屠ろうとした時、神はアブラハムの信仰の確かさを知りこれを止めた。

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左側のギベルティの作品が優勝する。2つの作品の細かいところが分からないので、絵はがきを購入して、それをコピーした。イサックの全身が示されていて、アブラハムが何をしようとしているのがより明確な、左側のギベルティの作品が良いと思うが、やはり、こちらの方が優勝した。

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ジャンボローニャ作で、題名は英語のarchitectureに当る「L’Architettura」という題名である。日本語にどう訳されてか、良く分からないが、直訳で「構成」としておく。ジャンボローニャは足の部分を長くしていて、それによってより美しく見せようとしているらしい。荒俣夫妻の本では、この像が、ボーボリ庭園のグロッタの奥にあると勘違いされていて、しかも、題名が「湯浴みするアフロディテ」となっている。手に持っているのは何か分からないが、湯浴みの道具なのだろうか。

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3階にあるヴェロッキオ作「ダヴィデ」。髪の毛が長くしていて頭部だけ見ていると女性のように見える。Webから取らせていただいた。