ピッティ宮(Palazzo Pitti

興隆するメディチ家に対抗するために大商人のルーカ・ピッティが5世紀にボーボリの丘に
建てた。
1445年にブルネッレスキが設計した宮殿で、最初は、ほぼ正方形の石積み3階建て
であった。ルーカの死後
1549年にコジモ1世が妻エレオノーラ・ディ・トレドの為に購入した。
その後、たぶたび増築が行われ現在に至った。フィレンツェがイタリアの首都だった時期
(1865-70)には、国王ヴィットリオ・エマヌエーレ2世の王宮となった。

画像をクリックすると大きくなります
Pt1 Pt2 Pt3 Pt4
Pt5 Pt6 Pt7 Pt8

◎写真説明

Pt1

ピッティ宮の正面。

Pt2

入場券は、右端で販売している。広場には、3つの前衛的な彫像があった。以前の案内書にはないから最近設置されたのであろう。

Pt3

入場する場所は、8ヶ所あり、しかも、それが、いくつかの組み合わせになっているので、どれを購入したらよいのか、並びながら考えた。

Pt4

結局、購入したのは、よく分らないままに、2種類のものとした。荒俣夫妻が推薦しているLa Specolaは、気づかなかった。しかし、その本を読み直すと、午前中しか空いてないとのことである。トリチェリの真空で有名な、トリチェリの像もあり、ヨーロッパ最初の科学博物館というので、是非行きたかった。購入した2組のチケット。パラティーナ美術館とボーボリ庭園の入っている切符を購入したが、他のものは良く分からなかったし、バルディーニ庭園というのは、どこにあったのかも分らないままだった。

Pt5

入口の表示からは、中がどうなっているのか何の説明もない。上に見える噴水は、ボーボリ庭園の写真(Bo2Bo4)に写っているものから判断して、アーティチョークの噴水に違いないことが、後で分った。

Pt6

ピッティ宮から見たボーボリ庭園

Pt7

ドゥオーモなどの町の光景に気を取られ、すぐ下に、後で行く、ボーボリ庭園の大グロットがあるのに、気づかなかった。ウフィッツィ美術館から続くヴァザーリの回廊の、ピッティ宮の最後の部分も見える。

Pt8

パラティーナ美術館内は、撮影禁止なので、ここでは、ネットで取ったラファエロ作の「小椅子の聖母」を示す。時代的にはラファエロがローマのヴァチカン宮殿の「エリオドの間」を描いた頃の作品。この頃のラファエロはヴェネツィア派の色彩に関心を寄せていたので、色彩が幾分派手で、ローマで見つけた酒樽の蓋に描いたと伝えられる。ラファエロ31~33歳頃の作品。また、ラファエロ作のウルビーノにあるレプリカ(Ur13)の、オリジナルもある。