ルッカ(Lucca

フィレンツエ郊外のホテルからピサに行く途中、この城壁の町に立ち寄る。
その前にモンテ・カチーニに立ち寄ってきたが、町には入ったが、有名な温泉地は
どこにあるのか分らず、何も見ずに来た。

ルッカは、ローマ時代に建設され、1119年には自治都市として独立した。12-13世紀には、
ロマネスクの建築がいくつも造られた。
1805年にはエリーザ・ボナパルト(ナポレオンの妹)
の治める公国となった。
1860年に統一イタリアのトスカーナ州に入った。

ルッカは、他にもいろいろ見るところがあるが、斜塔見学を予約しているピサに行かねば
ならないので、当地の一番の見所の城壁とドゥオーモだけの
1時間程度の見学だけで、午後
1
時頃に後にする。

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◎写真説明

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ルッカの近くに来たが、自分がどこにいるのか分からず、時間を食うが、ついに、この城壁のある場所に来る。

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城壁の上に出たら、このような道が、町を取り囲んでいた。今まで見た城壁の様相とは全く違い、しかも1周4.2 kmもあるので、歩いて一周というわけには行かない。16世紀初頭から、17世紀半ばにかけて建設された。11の堡塁があるそうなので、外敵から守るための城壁なのだろうが、平地に張り巡らされた城壁なので、戦というイメージはあまり沸かない。

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城壁の内側に入るには、ところどころにある門を通らねばならない。ここに書いてある「MDXLVIII」は1548と読めるから、1548年に建造されたのであろう。「スペインのバラゲー生まれの聖ホセマリア・エスクリーバの道」と書いてある。「オプス・デイ」は、1928年にホセマリアによって創設されたローマカトリック教会の組織である。多分、修復が、1902-75年の間かかったと読めるから、オプス・デイが創始される前から修復が始まっていたのであろう。遠くから見ると城壁の高さは、一見あまり無いように思えるが、11 mあるそうである。

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城壁から町中方向を見るとドゥオーモの鐘楼が見える。アパートの窓からは、洗濯物がぶら下がっていて、イタリアらしい。しかし、町に人影は、あまりない。

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町に入って鐘楼の方向に、行くと、すぐドゥオーモの前の広場に出た。

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ドゥオーモの正面から見ると美しい。観光客は、そこそこ来ている。町の守護聖人聖マルティーノを祀る聖堂である。白と緑の大理石で、大変優雅な感じがする。その右側の建物とは対照を成している。左側の扉の上のタンパンが特に注目すべきだったとは、後で知った。

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中の側廊の中に、ティントレット作の「最後の晩餐」があったので、絵はがきを購入して、それをコピーして掲げる。レオナルド・ダ・ヴィンチ作のものが、あまりにも有名であるが、構図は、いろいろあり、これもその1つである。最も強調され描かれるのがユダの裏切りを指摘しているキリストの姿で、それを天使達が見下ろしており、斜め上方向から描くことによって、場面全体の緊迫した臨場感を表現しているとある解説に書いてあった。