●ピサ(Pisa)世界遺産
ピサはローマ時代に軍事都市として栄え、11-12世紀にかけて最盛期を迎えたが、
13世紀にはジェノヴァに破れ、1406年には、宿敵フィレンツェにも負けた。
フィレンツェを流れるアルノ川が流れているが、海からは10
km ほど内陸にあり、都市の
人口は10 万人程度である。
ピサの斜塔は、日本の学校の歴史などでも習うくらいよく知られ、人気のあるところ
なので、入場申し込みは、入場45日前の4月19日に(45日―16日前のみ可能)、6月3日
(フィレンツエに着いて3日目)の午後4時からの分を、Webで購入した(完全予約制と
書いてある)。
http://boxoffice.opapisa.it 1人17 Euro(そのうち2 Euroは予約手数料)であった。
また、日本語の説明が、http://www.ticketrep.jp/pisa.htmlでも見られる。ここには、斜塔の説明
として「ドゥオーモの鐘楼として1173年に建設が始り、1350年に完成した斜塔は回教美術の
影響を強く受けたピサ・ロマネスク様式の傑作の1つと謳われる。塔は建設当初から傾き始め、
修復工事を経て2001年12月から再び、内部を一般に公開しています。見学は完全予約制です。」
と書いてある。たまたま、森鴎外の「椋鳥通信」というヨーロッパのニュースを伝えた記事
(岩波書店の鴎外全集27巻、p.200;1910年9月3日)にこんなことが書かれていた:「Pisaの
斜塔はTossanelliが検査していて、まだ報告をしないが、危険になっていることはなさそうで
ある」。過去にも何度か、倒れるのを心配して、調査したことをうかがわせる。
ここには、(1)ドゥオーモ、(2洗礼堂、(3)納骨堂、(4)オペラ博物館、(5)シノピエ美術館の
開館時間と入場料が示されている。ドゥオーモ2 Euro、ドゥオーモ+1で6 Euro,
5ヶ所共通
10 Euroなどが記載されている。
斜塔に近い駐車場が、よく分からないので、1 kmぐらい遠くの路上の駐車場所に留めて、
そこから歩いた。
斜塔が余りにも有名で、他には、そう見るところも無さそうで、ドゥオーモにも、中には
入らなかった。
◎写真説明
Ps1
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東側からのマッフィー通りを歩いていくと、正面に、明らかに傾斜している塔が見える。建設開始が、1173年で、1185年には3層までできたときにすでに傾いていて、中断し、1275年に再開されたというから、100年近く放置していた。建物が、沈みきって地盤が固まることを期待していたためだろう。工事が再開されると更に傾き、上層の階の軸をずらした。やや遠方から見ても、最上階の傾きは下とは違うことが分かる。
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Ps2
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16時からの入場だったので、塔から少し離れた指示された場所で、予め、バウチャーを入場券に変える。完全予約制と書いてあったが、並んでいる人もいるように思えた。キャンセルがあると入れるのかもしれない。1度に入っていくのは、20-25人程度と思う。塔の上にいられるのは、約10分であった。階段を螺旋状に上っていくと横のドゥオーモの景色が変わっていく。Ps3では、手前のドゥオーモの遠方に洗礼堂が見える。
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Ps3
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Ps4
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屋上の展望台。皆、カメラ以外の荷物を持っていないのは、荷物を入場前に、切符売り場の横のロッカーに預けねばならないからである。
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Ps5
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屋上から見た景色。売店が並んでいる。手前側の芝生には、人が入っていないが、遠方の芝生には、多くの人が入っている。立ち入り禁止の看板は多分、無かったと思う。この広場は「奇跡の広場」と呼ばれる。確かに、この芝生の広場があるために、ドゥオーモ、洗礼堂、斜塔が引き立って見える。
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Ps6
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屋上から見た風景。
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Ps7
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屋上の展望台から降りる階段(昇るのも同じ)は、非常に狭い。
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Ps8
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ドゥオーモ広場にある洗礼堂。手前の建物はドゥオーモ。
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Ps9
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最上階の傾斜の程度が小さいことが分る。
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Ps10
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この方向からが、塔をバックにして撮影するには一番良い。大体の人は、手で、塔を支えているように見える定番のポーズをして写真を撮っている。南方向に傾き、斜度は5.5度といわれるが、写真で測っても約5度であることが分る。
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Ps11
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海外の友人等へのX-masカードに使う写真として、三脚持参で撮ったもの。丁度、塔では、17時入場と思われる集団が昇っていくのが見える。この丁度反対側からも、塔が一番傾斜したところが、見られるが、そこは、混雑していて、三脚を立て、通行者をしばらく止めることは出来にくい。光に対して逆光になるためか、こちら側は、あまり人が来ない。
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