III. 予約など

●ホテル
ホテルは、アイスランド航空でもらったプリントと、いろいろな人の旅行記を参考にして、メールで予約した。ホテルCabin以外は、いずれも中間の業者はなく、直接連絡ができて、カード番号は教えねばならないが、予約金は取られなかった。メールには、いずれも誠実に、かつ迅速に対応してくれ、人が大変親切であることが、そのことからもよく分かった。
■表 宿泊したホテル

日付

場所

ホテル名

2人:1 *) 朝食なし

1

―第3

623日(月)−26日朝(木)

Reykjavik

Hotel Cabin

19102

第4日

26()

Vik i Myrdal

Hotel Edda

13600 IK (18031)*

5

27()

Djupivogur

Hotel Framtid

16900 IK (22408)

第6日

28日(土)―

Myvatn

Hotel Gigur

16065 IK (21519)

第7日

29日(日)−

Myvatn

Hotel Reynihlid

21950 IK (29401)

第8日

30日(月)−

Blonduos

Hofi Vatnsdal

10500 IK (14336)

第9日

71日(火)

Reykjavik

Hotel Cabin

19141

10

2日(水)−

Grindavik

Northern Light Inn

17500 IK (23923)

11

3日(木)−

London-東京

機中泊

IK→円の換算レートは日によって違う。実際には、円でここに書いた額が口座から引かれる。
1: 大きなビジネスホテル風で特に特徴はない、中心からは、徒歩で20分、バス停あり、環境も悪くない。レイキャヴィークは、ホテルも、他所より高い。ホテルは2星程度である。最後に泊まった部屋は、最初の3日間より狭かった。(Ho1)。
2: 3星ホテル、平屋、朝食なし。静かなところにある。(Ho2)。
3: 別館は本館から150 mほど離れているが、広い居間兼台所+寝室がある(そのような部屋がもう1つあったが、その日は空いていた。無料のネット専用室もある)。こんな田舎で、近代的で、快適な所に泊まれるとは、全く予想していなかった。(Ho3)。
4: 観光地にしては安価なので、セミナーなどが頻繁に開かれるらしく、2月に2泊申し込んだが、すでに、1泊分は、満員であった。2星であるが、悪くなかった。(Ho4)。
5: 4星。観光地の中心にあるので、高価である。上記のホテルの2日目が満員であったので、ここを選んだ。Booking.comの日本語の施設などの説明の項で「ゲイフレンドリ」とある。ホテルの特徴としては、初めて見る言葉で、どういう待遇をしてくれるのかと不思議に思うが、聞かなかった。(Ho5)。
6: ミーヴァトンとレイキャヴィークの間で1泊しなければと思って、探し当てた。夫婦で牧畜などのかたわら経営するB&Bである。主人に聞いたら、馬を70頭も飼っているそうである。部屋は10室ぐらいある。1号線から10数km外れていて、近くに観光地もなく、のんびりした、広い谷間にある。訪問帳にも、書いたが、ひょっとして日本人の最初の泊り客かもしれない。良いところに泊まれたという感じがする。家族の家は、向かい側にあるので、あまり話しができなかったのは、ちょっと残念であった。写真の正面の不思議な形をした家は両親の住まいとのことである(Ho6)。
7: 値段の安さ、従業員の親切さ、ブルーラグーンや空港に近いなど、特筆に値するホテルである。あらゆる案内書類で、大変評判の良いホテルである。家族で営業しているそうで、インターネットへの問い合わせにも、すぐ、誠実に応答してくれる。アイスランドの観光の目玉のブルーラグーンの近くにある唯一のホテルとしては、料金も安い。空港(15分)やブルーラグーン(5分)への、車による送迎は無料でしてくれる。ブルーラグーンには、徒歩20分でも行ける。朝、5時出発にもかかわらず、4時40分から、朝食を用意してくれた。Northern Lightというのは、オーロラのことで、写真の2階は、その観察のための部屋らしい。http://www.northernlightinn.is/(Ho7)。

●通貨交換
アイスランドは、アイスランド・クローナ(IK)という通貨を使用し、この国以外では通用しない。この国は、ほとんどすべてが、カード(MasterカードかVisaカード)で支払えると聞いていたので、空港に着いたときに、免税店で、1万円を出してビールを買い、おつりをI Kでもらった。少し、心配なので、翌日、レイキャヴィークの町のATMで、Citiバンクのカードで3万円分だけ引き出したが、これは、実際には、使わずにすみ、最後に空港免税店で使った。数年前には1 IKが1.7円を超える時期もあったようであるが、旅行直前には、1.4円ぐらいに下がった。カードの決算では、1時的に最低1.321円までに下がっていた。帰国時(2008.7.3)の空港での交換レートの表示を示す。
日々の交換レートは、(http://www.bloomberg.co.jp/analysis/calculators/currency.html#results)などで見られる。
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Ho1
Ho2
Ho3
Ho4
Ho5
Ho6
Ho7
Ca1
Ca2
Ca3


●レンタカー
全行程で車を借りるつもりはなかったが、国道1号線に沿って車で回るつもりで借りることにする。今までは、AVISで借りることが多かったが、この国はHERTZが主力なので、そこから借りることにする。1号線から、あまり離れたところには行くつもりはなかったが、他の旅行記を見ると4輪駆動車を借りたほうが安全であると思い、スズキ・ジム二ー(1300cc)を借りるべく、日本Hertz社を通して申し込む。最初は、レイキャヴィークのHertzに直接申し込もうとしたが、ちょっと分からない項目があったのと、値段が、変わらないようなので、日本のHertz社を通じて申し込む。大変親切に対応してくれた。4輪駆動車の経験がないので、スズキジムニーについて調べたら、2輪<->4輪の相互変換が可能らしいことが分かり、その変換の仕方も調べて行った。6日間(最初5日間にしてしばらくして6日に変更する)の経費は、保険も含めて、156138 IK(=207023円)をカードから引かれた。非常に高価なので、最低限の6日間にした。実際の車は、Sjova社の車で、Octaviaといい、4輪駆動専用で、ジーゼル油仕様であった(Ca1 東海岸の、落石の危険のある場所)。車種には疎いが、
Sjova社は、アイスランドの会社であることが分かった。レギュラー油より高価なジーゼルを使うメリットはよく分からないが、燃費が良いためであろうか。右側通行で、昼でも、ランプはつける義務がある。
車の運転可能な領域は、横幅50 cmの大きな紙に示して、借りる時に、バックミラーにかかっていたが、迂闊にも、これを単なる地図と思い、後部座席に投げ入れて、返却間際に気付いて驚く。幸いにも、運転禁止領域には入っていなかった。旅行記を見ると内陸部にレンタカーで入って行ったものがいくつもあるが、この規制は最近なされたものか、無視して、あるいは知らないで入っていったのかは、分からない。
走行距離は、1978 km、使用したジーゼル油は、103.8 Lで、燃費はよい。カードで支払った総額は26,668円なので、1 Lが257 円と高いが(Ca3)、高速道料金は、無料で、海底トンネルで、800 IK払っただけで、駐車料金も払わなかったので、走行に関しては、日本よりむしろ安い。
道路は予想していたよりよく、結果論からいえば、2輪駆動でもよかったかもしれないが、安心のためには、4輪駆動を借りてよかったと思う。車は、レイキャヴィーク以外は大変少ないが、スピード違反取締りの看板がかなりある(Ca4)。この有効範囲(終了場所)や、どうやって見張っているのか、違反したら、どこから警官が現れるのかは分からなかった。ただ、ネットで見ると、20 km/hオーバーで8万円の罰金を請求され、すぐ支払って5万円に負けてくれたというのがあった。郊外は90 km/hが最高制限速度であるが、なるべく10 km/hぐらい低く走った。この国も、日本と違って、スピード・リミットは文字通りリミットと考えるべきである。
アイスランドでのドライヴの注意は、英語であるが、ネット上の8分間のヴィデオで見られるので
http://jp.youtube.com/watch?v=ho3ljjSd7G8)、何回か見た。(1)舗装道路から砂利道(gravel road)に入る際に、高速で入るとスピンするから気をつけること、(2)見通しの悪いところで衝突しないように注意すること、(3)動物が道にいることがあるから注意することなどが、自分としては一番気になったことであったが、これら全ては、スピード制限を守れば、全く問題がなかった。車が少ないので、見通しの悪い所で対向車に遭う機会は少ないが、そういう時は日本で、昔は、決まりきったことであった、クラクションを鳴らした。道路上の動物には1度も遭わなかった。オーストラリア、ニュージーランドで見られる動物の死骸も、ほとんど見なかった。東部の道路で、10年ぐらい前に、砂利の角で2度もパンクしたという日本人の方の経験を聞いたが、道路がよくなったのだろう。濃霧に遭ったこともなかった。想像していたより、ずっと容易であった。勿論、冬は事情が違うであろう。

● バスツアー予約
 1日だけ、レンタカーを借りる前に、レンタカーでは行けない場所として、ランドマンナロイガルを選び、ネットで、約2ケ月前の4月23日に申し込んだ。6月18日―9月6日にかけて、月、水、土に施行される。費用は、1人11,500 IKで、ネットで申し込む。同様のコースをジープでいくものより大分安い。ホテルまでの送迎は、値段に含まれている。

● ブルーラグーンへの入り方
この温泉の入り方は、独特で、ネットの旅行記を見て調べ、ミーヴァトンで同様な温泉に入っていたので、大分慣れていたが、ちょっと難しかった。入り口で腕時計状のキーを渡される。このキーには番号がついてないところにまず驚く(ミーヴァトンのものには付いていた)。入り口は、バー付の改札口のようになっていて、○印のついた所に、そのキーの時計の文字盤(別に何も書いてなく平板状であるが)に当たるところを合わせると、バーが降りて回転し、中に入れる。ここは、まだ係員が横にいるので、まごついても教えてくれる。次に男性は階段を上がって右に折れたところに、靴置きがあるので、裸足になり、靴をそこに置く(女性は1階のすぐ右側に入り口があり、中は、ほぼ男性と同じになっていると思う。)
それから、いくつかあるロッカールームの空いたところを選んで入る。手前ほど、温泉入り口に近いので、混んでいる。壁にロッカーの使い方の注意書きがある。この使い方が難しい。縦長のロッカーが両壁に並んでいるが、(1.)そのうちの空いているロッカーのどれか(この場合、例にならって267とする)に、このキーの文字盤に当たるところに当てる。ドアが開くから、洋服を全部脱いで入れ、水着、タオル、サンダルなど、使用するものだけを取り出しておく。部屋の中央にベンチがあるのでそこに置いても、足元においてもよい。腰にタオルを巻いてもよいが、見たところ、他の客は、素っ裸のままであった。(2.)ロッカーのドアを閉じて、鍵のマークのあるところに行き、そこで、時計の文字盤に相当するところを押し当てる。ここで、注意すべきことは、鍵のマークがあるのは、壁1面にあるロッカーの1つだけで、267番に鍵がある確率は少なく、その壁面のロッカーに、1つだけある鍵のマークに当てればよいということである。(3.)ついで、そのまま、4秒待つ。(4.)それで、267のロッカーは閉まったことになる。
不安ならば、試しに、閉まっていることを確認した後、1度空けてみた方が良い。(1.)1つだけある鍵に時計盤に相当するところを押し当てて、1秒待つと、(2.)267番が空けられる。以上の操作は何度でも繰り返してもよい。(1度決めた番号を他の番号に変えることが可能かどうかは、分からない。)この自分で選んだ267番は、出てくるまで決して忘れてはいけない。この番号は、このキーの何処にも書かれてないからである。泥棒もほとんどいない国の割には、複雑なシステムである。きっと、キーの番号が書かれていれば、誤って落とした場合に、他人に開けられてしまう恐れがあるから、このような方式を取っているのだろう。(ミーヴァトンのは、鍵に番号がついていて簡単であった。)ここに、係員はいないから、他の客に聞くか、裸で右往左往しなければならず、大変なことになろう。
次に、裸の状態で、ロッカー室の入り口とは反対側の廊下を右に行きシャワー室に行く。そこで、濡れてはまずいものは、シャワー室の入口の外にある棚に置いて、シャワー室に入り、備え付けのシャンプーで全身を洗う。シャワー室は境のあるものとないものがあった。温泉にばい菌が入るのを防いでいるようである。その後に水着を着けて、階段を下りて、屋外の温泉に入る。これがアイスランド流である。女性も、ほぼ同様であると聞く。キーは手首に巻いて、出るまで落とさないようにしなければならない。

写真説明
Ho1 Hotel Cabin
Ho2 Hotel Edda, Vik i Myrdal
Ho3 Hotel Framtid(本館);宿泊は別館(Jo18)
Ho4 Hotel Gigur
Ho5 Hotel Reynihlid
Ho6 Hof i Vatnsdal;右手の白い建物(部屋)と赤い建物(台所など)
Ho7 Northern Light Inn
Ca1借りた車(Octavia;4輪駆動);東海岸の落石防止石嚢もある
Ca3 ガソリンの値段;円に換算するには1.4倍(ジーゼル:270円/L)
Ca4 各所にある速度取締りの表示板