CANADA2−1 |
■カナディアン・ロッキー地区(Canadian Rockies:以下C.R.とも略記)
今回の旅行中、最も景色の良い所として期待していた地区で、カンモア(Canmore)に計3泊、レイク・ルイーズ(Lake
Louise)に1泊、ジャスパー(Jasper)に2泊、計6泊の予約をして行った。日本との時差は16時間であるが、サマータイム中なので、15時間遅れていることになる。 バンクーバー空港を6月25日(月)11時に発って、カルガリー(Calgary)には、13時20分に着く。バンクーバに比べて、1時間だけ進んでいるので、飛行時間は1時間20分ということになる。気温は14
℃で、晴れていた。空港で予約していたAVISの車を借りて、宿泊を予約しているカンモア(Canmore)に向う。予約していたB&Bまでは、空港から丁度120
kmで、2時間かかった。B&B(Burnside House)は、もう1部屋あるが、泊まった3日間とも我々だけであった。カナディアン・ロッキー地区の一番の観光中心地は、バンフ(Banff)であるが、車旅行なので、宿泊地は、できるだけ、目的の混雑した観光地から少し離れた(50kmを最大の目安として)ところに取ることにしている。宿泊料が安い上に静かであるからである。B&Bは、予想したとおり、カンモアの主通りに面しているにもかかわらず大変静かな住宅街にあった。カンモアは、後ろに、まだ雪がところどころに残っている3シスターズという山が聳え、広々とした感じの大変気持ちのよい町である。それでいて、22時過ぎまで開いているスーパーなどもあり便利である。昼食をまともに取っていなかったので、B&Bの主人に場所を聞いて、早めに夕食を取りに出る。結局カンモアに、1時間半いて、18時20分に出て、隣のバンフに向う。18時といえば、東京であれば、日没時で、これから観光に出て行く時間ではないが、当地の、当日の日の入りは、予め調べて行った情報では20時55分であるから、まだ3時間近くも日没までに時間があるし、帰る場所も分かっているから、日が暮れても心配がいらない。 |
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●バンフ(Banff):(1)カナディアンロッキーの観光の中心地
カンモアを出るところで、バンフ国立公園入場料を支払う。勘違いして、5日分でよいところを6日分支払う。受け取った紙を、この国立公園にいる間中、ダッシュボードに貼らねばならない。その紙を見ると、7月1日16時まで有効で、大人(Adulte)1人53.40$(1日当たり8.9$)、シニア(Aine)1人45.90$(1日当たり7.65$)で合計99.30$支払っている。英語、フランス語で書かれているが、Adulteなどはフランス語のみである。これは、この後入る他の国立公園にも共通で有効であった。国立公園の管理のためには納得いく額である。まず、バンフに行く途中にあるミネワンカ湖(Lake
Minnewanka)に向う。ミネワンカ湖は、人造湖であるが、見ただけでは、そのことは分からない。夕方であるせいか、観光客も見当たらないで、静寂というべきか、淋しいというべきか、そういう感じのところである。日が当たってないので湖の色は良くなく、その感じを深めている(Ba1)。 次に、北から南に2kmあまり続くバンフの町を通って、町の南端に近いボウ滝(Bow
Fall)を見に行く。通りの南側半分近くは、道路工事中で、ほこりが舞い上がり、町の印象を大変悪くしていた。やはり、この町に泊らなくて良かったと感じた。滝には、20時少し前に着いた。ボウ滝は、見てはいないがマリリン・モンロー主演の「帰らざる河」のロケ地となった滝だけあって急流に迫力がある(Ba2)。30分間もその付近を歩きながら眺めたり、写真を撮ったりして楽しんだ。 バンフには、後でまた来る予定であったが、20時30分になっても、まだ明るいので、近くのサルファー山の麓のゴンドラの乗り口まで見に行く。温度は、11
℃で山頂(標高2285 m)は更に寒いから、風邪も完全に治っていない家内を連れて、ゴンドラで頂上まで行くつもりは最初からなかった。ゴンドラはまだ動いていたが、今から、登る人はいなかった(Ba3)。アッパー温泉が、近くにあるので、寄ってみる。中に入らなくとも、外から見える屋外プール型であった。有名な割には思っていたより小さい(Ba4)。カナディアン・ロッキー地区には3大温泉があって、ジャスパー郊外のマヤッタ温泉には、3日後に入ることになるが、そこよりは大分小さい。21時にバンフの町を出て(Ba5)、36
km の距離を45分かかってカンモアに戻る。 |
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●ヨーホー国立公園(タカカウ滝、ナチュラルブリッジ、エメラルド湖)
6月26日、朝8時45分に出て、昨夕行ったバンフ郊外を通って、まずレイク・ルイーズ・ジャンクション(Ls1)にある観光案内所に立ち寄る。ショッピング・モールもあり、買い物や、食事ができる。湖は、4 kmぐらい奥にあるが、そこへは、後に行くことにする。カナダの観光案内所(「?」が目印)は、土・日でも開いていて、大変親切に対応してくれる。今まで行った世界の国々で、カナダの観光案内所が一番サービスが良いように感じた。 更に行くと、アルバータ州からブリティシュ・コロンビア州(バンクーバーはここに属する)に入る州境にキッキング・ホース峠(KickingHorse Pass)(Yo1)があり、カナダ国旗と、両州の旗がある。ここは、バンフ国立公園とヨーホー国立公園の境でもある。この写真は3日後、「大分水嶺」訪問後に、峠の駐車場(道の片側にしかない)で撮ったものであるが、「大分水嶺」までは、直線距離では、極めて近く、実際、それらしきところが、見えるが、直接、歩いていけるかどうかは、分からない。 キッキング・ホース峠を越えるとスパイラル・トンネル(Spiral Tunnels)展望台が、高速道路(1号)沿いにある。列車が8の字を描いて登るので、展望台からみていると、列車が右に行ったかと思うと、次に左から現れるという感じになる。列車が通らない時は、何の面白みもない所といわれているが、幸いそこを通った時は、列車がすぐ通るらしく、多くの車が止まって、人が待ってている。それで、我々も止まって眺めていたら、期待どおり、やがて列車が来る。車を止めたのは、10時32 分であった。しかし、実際、列車が来て、また、次に反対側から登場しても木に隠れてしまって、正直言って、特に迫力や面白みはない。かなり、望遠で撮っても、あまり見えないかを、写真で示す(Yo2)。鉄道ファンには、大変興味ある所なのであろう。 タカタウの滝を見る。400 m近い落差があるそうである(Yo3)。因みに華厳の滝は97 mであるので、ここは、かなり迫力があるはずであるが、ノルウェーやニュージーランドなどで、滝を沢山見てきたので、あまり迫力を感じなくなってしまった。 タカタウの滝の後に見たが、行く途中に、キッキング・ホース川(Kicking HorseRiver)とヨーホー川(Yoho River)の合流点(高度:1366m)がある。この2つの川の色が違うのも、ここの売りの1つらしく、看板には、右から来るキッキング・ホース川が水色、左から来るヨーホー川が白色と書いてあるが、実際は、むしろ逆の色をしている(Yo4)のが面白い。時間によって、光線の加減で、逆転するのであろうか。いずれにせよ、両川とも結構幅広く、急流なのでなかなか迫力がある。 次に、ナチュラル・ブリッジ(Natural Bridge)に行く。あらかじめ写真を見ていなかったので、どういうところなのかと思っていた。先に見た合流後のキッキングホース川が、川底の岩を浸食して下側に入って、上部は、岩伝いに川を渡れるように見える様相に名付けていることが分かる(Yo5)。景色として、そう良いわけではないが、なかなか洒落た名前だと思う。標高は1206 mとの表示がある。 次に、エメラルド湖(Emerald Lake)を見に行く。ここは、この地区で、評判の湖の1つである。湖畔にあるレストランで、湖を見ながらゆっくり昼食を取る。車でしか来られない不便なところにあるので、観光客が少ないし、小さなレストランであるが、空席も多い。晴天に恵まれて名前のとおりのエメラルド色の湖面が大変美しい(Yo6)。周囲には、トレイルが沢山あるらしいが、しばらく付近を散策して辞す。ここには、13時20分から、15時まで、1時間40分間いて堪能した。気温は17 ℃で、晴れていたので、気持ちがよかった。来た道を戻って、レイク・ルイーズ・ジャンクション近くある今晩、泊まるホテル(Lake Louise Inn: 朝食なしで、この地域としては、安く190.61$であった。)にチェックインしてから、ルイーズ湖に行く。 |
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●バンフ地区
Ba1:ミネワンカ湖
Ba2:ボウ滝
Ba3:サルファー山ゴンドラ
Ba4:アッパー温泉
Ba5:日没直後のバンフ市内
●ヨーホー国立公園
Yo1:キッキングホース峠にある看板
Yo2:スパイラル・トンネル展望台からの列車展望
Yo3:タカタウ滝
Yo4:キッキングホース川(右)とヨーホー川(左)の合流点
Yo5:ナチュラル・ブリッジ
Yo6:エメラルド湖 |
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