CANADA3−2 |
●ナイアガラ滝 トロント空港に近いホテルを9時15分に出てナイアガラに向う。気温は15
℃であった。10時45分に、運良く、空いたナイアガラの駐車場を見つけて入る。トロントのホテルから126
kmを記録していた。早速滝の見える場所に行く。アメリカへ渡るレインボー橋の近くに出てくる。そこから、カナダ滝とアメリカ滝の両方が見えるが、むしろアメリカ滝の方が近い。話には聞いていて、また映像などは見たことがあるが、やはり、自分の目で実際に見る感動は違う。よく言われるように、カナダ滝の方が、規模が大きく、より見事である。しかし、開発されすぎているからか、規制があると観光上都合が悪いためか、世界遺産にはなっていない。富士山みたいなものであろう。まず、評判の「霧の乙女号(Maid
of the
Mist)」(Ni1)に乗ることにする。乗船前に、青壁を背に写真を撮られ、そこに滝の風景が入って、下船時に希望者は購入できるようになっている。CNタワーの場合と同じである。アメリカ滝とカナダ滝の両方をバックとしたものに我々の写真が、コンピューターで、はめ込まれるようになっている。我々は、この年の海外へのクリスマス・カード用写真にも使用できるので購入した。写真(25
cm×15
cm)2枚1組に普通の絵はがき2枚で2000円ぐらいであった。ここでは、(使用後持ち帰りできる)青色の雨合羽が支給される。乗船には長い列ができているが(Ni2)、次々と船が来て、定員も多いので、あまり待たずに乗れる。水しぶきに濡れるほどの距離まで滝に近づく。レンズにも水しぶきがかかるからあまり上手く取れない(Ni3)。岸の5,6本林立する展望タワーもよく見える。中に、コニカ・ミノルタ・タワーもある(Ni4)。一番高いスカイロン・タワーより低いが、滝に近い分迫力があるそうである。 次に滝を裏側から見るツアーを申し込む。入場料は、1人12.72$である。「地球の歩き方07-08年版」では、11.66$と書いてあるから、インフレが進んでいるのであろう。ここは、1回の定員が少なく混んでいて、入場は2時間半ぐらい先になるが切符を購入する。待つ間に昼食を取ったり、アメリカとの国境の橋の近くに戻ったり(Ni5)、アメリカ滝を遠くから眺めたり(Ni6、Ni7)、カナダ滝の上流の方に歩いたり、いろいろな角度から、滝を見る。カナダ・ドルの交換店もあり、100円が、0.79$で、1$=126.6円の円安である。 予定した15時になり、エレベーターで38
m降りていくと、今度は、黄色い雨カッパを支給され、トンネルを通って滝のすぐ近くに行く。水しぶきがすごく、また滝音で、とても落ち着いて鑑賞する雰囲気ではない。皆さん手早く、次々と写真を撮って(Ni8)出て行く。次に、滝の裏側が見られるという窓を見に行く。やはり思ったとおり何も見えない(Ni9、Ni10)。帰りに、エレベーターの案内人が、「皆様、滝の裏側を十分楽しまれたでしょうか」という決まり文句を(英語で)言ったら、誰かが「No!」と間髪をいれず言った。皆、失笑して、以後、案内人を含めて無言であった。これが、見た者の正直な感想であろう。どれくらいつまらないかも、1度見てみないと分からないというのが、自分の持論であるから見てよかった。カナダ滝の見物台は益々混んで、世界の観光地という様相を呈している(Ni11)。 アメリカ側に橋を渡るかどうかは現地で決めることにしていたが、見たところ、特に新しい景色が期待できそうもないので、わざわざ手続きをして国境を越えるのは止める。ナイアガラ・オン・ザ・レイクまでの川沿のドライブも道が大変渋滞しているので止める。ホテルに行く道を聞きに橋の近くにある案内所に聞きに行ったら、たまたま2世の女性が親切に上手な日本語で教えてくれる。同じ名前の通りが、当地にあったので、この近くかと間違えていたが、ホテルは、ここではなく、大部トロント方向に戻った町にあることを、親切にも、その案内嬢がホテルに電話して確認してくれる。昨日のカナダ・ディは、今日よりもっと人が多く大変な混雑であったと言っていた。16時40分に出て、そこから、27
kmぐらい離れたセント・キャサリーヌ(St Catharines)という町の閑静なところにあるホテル(Quality Parkway St
Catharines)に、多少迷って、17時40分に着く。ここも、協和海外旅行社のネットを通じて申し込んだ。2人で1泊12,600円(朝食なし)と安い。観光地から少し離れた場所に泊まるのが好きな我々には絶好の場所である。 |
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●ナイアガラ・オン・ザ・レイク(Niagara on the Lake):ナイアガラ滝とは対照的な雰囲気 まだ、日没までには時間があるし、ナイアガラ・オン・ザ・レイクも割合近そうなので、しばらく休んで、フロントで道を聞いて出かけて行く。しばらく走ったら、正面に妙な建物が見え、車が渋滞して止まってしまった。先を見ていたら、列車がゆっくり右方向に通るので、貨物列車通過で、車が止まっているのかと分かる。それにしても、随分ゆっくり通過すると思ったら、やがて船のマストが見えて(Ni12)、甲板に列車を積んだ船が通っていることが分かる。妙な建物に見えたのは、跳ね橋が上がった状態のものであった。1日に何回開くのか知らないが、こんなに大きな橋を持ち上げるには随分電力が必要だろうと思う。田舎で、車の量は多くないから、交通にはさほど影響しないのであろう。この川を通ればナイアガラ滝を通らずにエリー湖に抜けられる。後で川の名前を調べたら、Welland
Canalという運河であることが分かる。 途中に、テントを出してサクランボなどを売っている農家があり、車を停めて購入し、ついでに(オンタリオ)湖までの距離を聞く(Ni13)。後ろで休んでいる老主人が、「貴方の出番よ」と奥さんに促されて教えてくれる。付近は、ワイナリーなども点在した長閑な農園地帯である。
ナイアガラ川の遊覧ジェットボート発着所には19時20分頃着く(Ni14)。すでに、営業時間が終わって、付近には、人がいなく静まり返っている。泊まっているボートは、案内書の写真で見るようなジェットボートではない気がするが、湖の遊覧ボートであろう。対岸は、米国のニューヨーク州である。別荘地なのか、多くの帆船が帆無しで、繋留しているのが見える。町に行くと、ここのシンボルの1922年にできた時計塔がある(Ni15)。町の雰囲気は、イギリスのコッツウォルズの町のようである。ナイアガラという名前がついているが、ナイアガラ・フォールズとは全く対照的な静かな町で、時間も遅いせいか人通りもほとんどない。日本人には、特に見所があるとも思えないが、観光馬車まである。遅くなったので、結局、すぐ近くのオンタリオ湖も見に行かず、近くのレストランで食事を取り、そこを20時30分頃出て、ホテルに帰る。ホテルまでは結構遠く暗くなってきたが、来た道なので、迷わず帰れる。ホテルは、ナイアガラ滝見物と翌日のオタワ行きなどには大変好都合な静かな場所にある。このセント・キャサリーヌという町は、ナイアガラ・フォールズと、ナイアガラ・オン・ザ・レイクを結んだ正3角形の位置にあり、このホテルは、滝の見学の団体旅行の宿泊に主に使われているようである。 |
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●ナイアガラ
Ni1:カナダ滝と「霧の乙女号」 Ni2:霧の乙女号の乗船 Ni3:「霧の乙女号」の至近位置から見る滝 Ni4:コニカ・ミノルタ・タワー(松明状のもの) Ni5:米国との国境のレインボー橋付近の賑わい Ni6:カナダ側から見るアメリカ滝 Ni7:望遠で見るアメリカ滝の見物人の行列 Ni8:「滝の裏側見物コース」のバルコニー Ni9:滝の裏側の覗き穴見物 Ni10:ハイライト!の覗き穴窓の眺め Ni11:無料で見られる至近の「テーブル」 Ni12:前方の跳ね橋(船通過中)で車渋滞 Ni13:農家でチェリー購入 Ni14:ジェット・ボート発着所
Ni15:ナイアガラ・オン・ザ・レイクの町
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