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プレーケストーレン登山後、タウ、エーゲルサン(Egelsund)、クリスチャンサン(Kristiansand;人口、約7万5千人)に泊まった。7月4日(月)、8時出航の高速フェリーで、ノルウェー最南端のクリスチャンサンから、デンマーク北端に近いヒルスハルス(Hirtshals)まで、スケーラック海峡を、2時間半で、車ごと渡る。勿論、この両国間では、パスポート検査さえない。フェリーは、ネットで情報を得てファックスで4ケ月前に申し込んだら、クレジットカードから(6m以下の車と大人2名分、27,200円=1590
NKr、1 NKr=17.11円;)すぐ、引き落とされてちょっと驚く。高速船でないと4.5時間かかり、曜日,
時間などによっても値段は異なるようである。車、人(全席指定)とも満車のようであった。船内は免税扱いなので、税金の高い両国民にとっては魅力的らしく、免税店は繁盛していた。 |
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●フレデリクスハウン(Frederikshavn)
10時半にヒルスハルスに到着したが、曇っているので、予定していたスケーエン訪問は翌日にまわし、宿泊予定地のフレデリクスハウン郊外のホテルに一旦行く。この町は、昔住んでいたイエテボリの対岸にあり、フェリーで3時間強で来れるので、週末に買い物を兼ねて訪問したことが何度かある。以前は、いつも土曜日の午後来たせいもあってか、ごく小さい町と思っていたが、結構賑やか町である(人口、約3万5千人)。ホテルの近くに、バンゴー(Bangsbo)博物館があるので、予定外に訪問する。結構広く、屋外には、ハーブの展示があり、屋内は、昔のものの展示、戦時中のこと、デンマークで何故か昔から流行っている刺青まで、種々雑多な展示があり、いろいろ勉強になった。入場者は、我々のいる間、ほんの数名という少なさであった。夕方には、オールボー(Aalborg;人口、約16万人)まで行き、夕食をそこでとる。下調べして行かなかったので、特筆するようなものは、見られなかった。
●スケーエン(Skagen)
1978年に子供を連れて一家で3日間訪問したところで、昔を思い出した。このユトランド最北端の海岸の突端は、町のはずれのグレーネン(Grenen)というところから、砂用特殊タイヤのついたSandomen というトレーラバスで行くが、左、右から、それぞれスケーラック(Skagerrak)海峡とカテガット(Kattegat)海峡の波が出会い、海岸に平行しては波が押し寄せてこないという不思議な様相を呈している。それを、波に足を浸かって体験もできるのが人気で、多くの人が来ている。ノルウェー北端と何と対照的か。近くの灯台にも登った。スケーエンで、泳ぐには、今ひとつ天気がよくなかったので、日本から持参した水着は、結局最後まで使わないことになった。
●ロービアの砂丘(Rabjerg)
後で思い出したが、福田成美著「デンマークの緑と文化と人々を訪ねて(自転車の旅)」新評論(2002)にも、紹介されていて読んでいたが、すっかり忘れていて、スケーエン近くの西海岸も見ようと車で周っているうちに偶然行き当たった。鳥取の砂丘よりも、ずっと大きく、海に接してもいない。上記の本によれば、激しい風で、毎年8mも東に移動しているためであろう。映画や、写真の撮影によいバックにもなるし、小さい子供を自由に遊ばせることも出来そうだ。
●ヒンメルビアオ(Himmelbjerget;最後のetは定冠詞)
フレデリクスハウンのホテルから南下して、デンマーク第2の都市オーフス(Arhus:人口、約29万人)の郊外にある、スウェーデン家具の大店舗店のIKEAに立ち寄り、北欧デザインの品物を見たり、孫の土産などを買う。表題の場所は、このオーフスの東, 約40 kmのところにある高さ147 mの丘であるが、この名前の意味は‘天山’である。10 kmぐらい南には、デンマーク最高峰のユディンホイ(Yding Skovhoj;173 m)があり,この一帯は‘山岳地帯’である。ガンメル・リー(Gammel Rye:gammelは、‘古い’と言う意味)という村の、クロにチェックインして、そこから4kmのこの山を車で訪れた。駐車場から100 mぐらいであるが、下に湖があり、そこへ下る道の両脇には、ブルーベリーが沢山あり、のどかな景色である。デンマーク人には人気の場所らしく、次々と人がきていて、近くには、ホテルまである。 なお、クロというのは、デンマークの料理を自慢とするホテルで、全国に55ぐらいある。Gl.Ryのクロは、子供用室内温水プールまであって、本当に、静かな田舎のムードがあり(近くに古い風車もあり、博物館となっている)、近くから、食事だけに来ている人も多い。交通の便が悪いので、人に薦められないのが残念である。
●リーベ(Ribe)
デンマーク最古で、かつ最も美しい都市(人口、約1万8千人)であると案内書に出ているので、初めて訪問する。ヴァイキング博物館と大聖堂を見る。オスロ、ロスキルなど他の場所でも、以前にヴァイキング博物館は見たことがあるので、特に目新しいものはなかった。ヴァイキングをテーマにした各国の切手が展示されていたが、日本は当然ないとしても、北朝鮮が、何故か発行している。長い階段を登る大聖堂の塔は、市内や近郊の畑を一望に出来てよかった。 |
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●レゴランド遊園地(Legoland)
ユトランド半島のほぼ中央にあるBillund市の飛行場の近くに、日本でもおなじみのレゴ社があり、そこに大遊園地がある。中にある見世ものは、ほとんど全て、何十万個のレゴのパーツ(例:大阪城は、山本さんという女性が96,000個で作られと説明されていた)を組み合わせてできている。遊園地として、多くの子供用の遊び施設が配されている。1978年に5歳半の子供ずれで行き、子供が大変喜んだので、思い出に、子供なしで、また訪問した。日本は、お得意様らしく、外国のものは北欧、ドイツ、アメリカ以外ほとんど展示が無いのに、日本のものは、かなりある。写真で示すように、鳥居、富士山(形が異様であるが)は分かるとして、日本の象徴として、’GOLF’、’東京証券’とあるのは、誰が考えたか知らないが、笑わせる。‘東京証券’は、日本人(と中国人)以外は読めないはずで、日本人観光客へのサービスか、皮肉か?こんなところで、日本の接待ゴルフ、金融国を、見抜いているのかと驚く。我々が、行ったときは、日本人は、いなかったようだが、団体客が多いのであろう。売店では、日本より、レゴの品揃えが少ないのは意外であった。
●オーデンセ(Odense)
一気に、今回の旅行の最終地コペンハーゲン(約320 km)を目指し、朝、ガンメル・リーを出発して、橋を通ってフェン島に渡る。この島に、アンデルセンの生まれたオーデンセ(人口、約18万5千人)があり、2005年は、アンデルセンの生誕200周年に当たる。アンデルセン博物館は5年前にも訪問しているので、そこはやめにして、子供時代を過ごした小さな家(2―14歳)を初めて訪問した。ここも博物館になっているが、我々のいた30分近い間、誰も他に訪問者はいなかった。
●ドラオア(Dragor)
コペンハーゲンのカストラップ空港の管制塔が見える空港と同じアマ―島(Amager)にある町で、その中に、昔のままのスタイルを残した家がある(例えば、わら葺の家で生活している。日本人も多く来るのか、立ち寄ったアイスクリーム店の壁に「ジャム又はクリーム入りのアイスクリームが有ります」と現地の日本語を勉強した人が書いたと思われる大きな張り紙があった。海水浴場もあり、近くに、以前に泊まったことのある大変雰囲気の良いホテル(Dragor Badehotel)もある。25℃は超えて、暑かったが、時間がそう無いので泳がなかった。遠く、スウェーデンに渡る橋も見える。町の外れの畑では、イチゴ摘み販売が、行われていて、常時10台ぐらいの車の客が来ていた。我々は、摘まないで、そこに並べているものを購入したが、大粒で、1パック、30 DKr(自分で採ると25 DKr)であった。ノルウェー、デンマークとも、道路にイチゴありますという看板を出したり、販売している農家がかなりあった。
●チボリ公園(Tivoli)
コペンハーゲン中央駅の正前にある、子供も大人も楽しめる世界的に有名な公園というより遊園地で、日本にも倉敷に真似て作ったが、こちらは経営難で大変とのことである。行ったのが、金曜(7月8日)であったので午前1時までの開園で、夕方、8時頃から11時までいたが、短い夏を楽しむ老若男女で賑わっていた。ここ、北欧の最南端に近いところでも、暗くなるのは、22時を過ぎる。ビール(500 mL)を購入したら、40 DKrと書いてあるのに、45 DKrとるので、聞いたら、5 DKrは、プラスチックコップのリサイクルのためのお金だと言う。返金マシンの設置場所は、初めての観光客には分かりにくかったが、時間もあるので、好奇心で、人に聞いてようやく探して、5DKrを戻せた。野外ショーの合間に、子供が、ウロウロしているので、前の方に行きたいのかと最初は思ったが、実は、この空コップを集めてお金を稼いでいることが分かった。5DKrは、100円弱に相当するから、50個も集めれば、相当な収入になる。他に、1人の老婆も集めていた。リサイクルを謳い文句に、夢を売る遊園地で、こすい現実を見せ付けられ後味が悪かった。
●バッケン公園(Bakken)
7月9日(土)、帰国便が、15時45分発で時間があるので、コペンハーゲン郊外の、家内には初めての、この大森林公園に行き、散策する。観光用馬車があって、野生の鹿(奈良の鹿と違って、人には全くなついていない)がいるので、‘バカ公園’と覚えれば、忘れない。四方2kmはある深い森があり、その入り口付近に子供用の北欧最大の遊園地があり、ここが、目当てで子供を連れて来るデンマーク人が多いようである。東山魁夷画伯が、ここをモデルに‘もりのささやき’を描いたそうである。 |
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@デンマーク本島の先端(グレーネン):
東西の海峡からの波がぶつかり合い、波が、陸に対して平行に来ない不思議な海岸。
この波のなす3角形の先端が、デンマークの北端(グリーンランドを除く)に当たる。
Aロービェーの砂丘:
ここから見える先に、まだこれ以上の広がりがある。右に見えるのは海ではない。
現在は、海から完全に離れている。
Bヒンメルビアオ:
‘天山’の下、約1km下に湖があり、そこへ降りて行く途中から撮った。
Cブルーベリー:
ヒンメルビアオ付近のもの。ここに限らず、北欧の野山には、どこにでもブルーベリーがいっぱい自生している。
日本のものは木になるので、種類が違うのであろう。
Dレゴランド:
富士山は、レゴで作られていない。横に、新幹線が走っていたり、金閣寺などがある。
Eドラオアの保存民家:
わら葺き屋根など昔のスタイルを保存したまま人が住んでいる。観光客も、わずかであるが訪れている。 |
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