TUNISIA B
Ha1
Ha2
Ha3
●ハマメット(Hammamet)(学会の開かれた海岸のリゾート地)
 9月16日(土)の夕方から、チュニスから約60km離れたハマメットで開かれるので、午後から、
チュニスの空港から、会場へのバスに乗る。1時間で、ホテル(Karthago;5星)に着く。我々一行が
着いたら、ホテルの入り口で、民族衣装を着て、大ホテル中に聞こえるような音楽入りのダンスで
迎えてくれた(Ha1)。人件費が安いからできるのであろうが、大げさで、学者たちにはちょっと恥ずかしい。
一帯は、海岸に沿って高級ホテルが林立していて、物価が安いことから、ヨーロッパから観光客が
大挙来ているようである。部屋の窓から見ると洒落たリゾート地である(Ha2)。自分の発表もあり、
その準備もしなければならず、ほぼ学会に専念し、ハマメットの町に友達と買い物に行ったのと、
最終日にホテル近くの海岸をちょっと散歩しただけなので、大ホテルの林立する一大観光地の
ハマメット海岸の昼間の賑わいは知らないままで終わった。Hammametは、フランス語で読めば、
「アマメ」であるが、現地人が何と呼んでいるかは、知らない。語源はトルコ風呂の”hammam”から
来ているのだろうか。
 2日目の夜であったと思うが、雷を伴った大変な暴風雨が襲ってちょっと驚く。5階(日本流で6階)の
部屋の窓に激しく雨が当たる。何となく乾燥した所という先入観があったが、チュニスでも大雨が降ったし、
ここでも、激しい雨である。雨が降るから、農業もできて、古代から、栄えたのであろう。
この学会は、慣例として、午後は、スポーツをしたり、観光したり、個々に議論したり、発表の準備をする
ために自由にしてあり、午前と夜に講演がある。100-200名程度の出席で、2年毎にヨーロッパの観光地
で行われるこの学会には、1978年以来、2回欠席しただけで毎回出席している。20年ぐらい前に、インド
から東工大に留学して来て、現在、スコットランドの大学で助教授をしている昔馴染みの友人(Adya氏)が
来ていて、アメリカ人の企業から来られている喫煙友達(Salomon氏;諸学会でも喫煙場所は限られていて、
喫煙者も少ないので、喫煙者同士が友達になるらしい)を紹介され、ハマメットの町に学会4日目の午後に
買い物に行かないかと誘われ、自分も買い物がしたいし、1人だと買い物で騙されたりしないかと不安で
丁度よかったので、タクシーで一緒に行く(Ha3)。町までは車で15 分ぐらいで結構遠い。Salomon氏は、
6人の孫に、いくつかのTシャツを買う。自分は、アロマテラピーオイルを買う。珍しい石があるので、値段を
聞いたら、一番小さいものを無料でくれた(Ha4)。どういう岩石かと思っていたが、後日、上野の科学博物館
の売店で売っているのを見つけて、初めて名称などが分かった。成分は硫酸カルシウム(CaSO4・2H2O)で
「砂漠のバラ」(ウィキペディアにもでている)ということを知る。この写真のものより、ほんのちょっと大きい
ものが上野では4500円もしていて驚いた。主成分は石膏と同じだから、そこに砂が混じって茶色をしている
らしい。砂漠では、その辺にいっぱいあるものなのだろうか。自分が、カーペット(絨毯)を買いたいと言った
ら、その店員が自分の店を放り出して、近くの店に案内がてらついてきてくれる。心配して、店を空けていい
のかと聞いたが、この町には万引きはいないらしい。自宅玄関の上がり口用に小さなものを買うつもり
だったので、2枚つながっていたのを1つだけ欲しいといったら間を切って1枚にしてくれた(Ha5)。
多分、製作がし易いのだろう、小型のカーペットは2枚単位で作るようだ。但し、そのつながる部分は長い
紐なので、それを切って簡単に全く独立した2つになる。値段は、150Dで、現金で支払う。一説では半分
ぐらいに負けさせるべきだというが、製作者の手間を考えるとそう負けさせる気にもなれない。裏には、
一応内容証明が縫い付けてある。(長さ:98 cm、幅:52 cm、surface:51、材料:羊毛、texture、30×30,
重量:1500価格:204.00 D、Delegation:18;Surfaceの意味はよく分からない。表面は下地の幅より多少
短いという意味であろうか。Textureについては後述。Delegationは、品質保証委員会の番号なのか?)
町を歩いていたら、道端でお祈りが始まり、女性も1名加わっている(Ha6)。この写真は16時45分に撮られて
いるが、1日に何回行われるのであろう。10分以上はお祈りしていた。直接見るのは初めての経験である。
お祈りしているところを写真に撮ってよいのかどうかよく分からないが、Salomon氏が写真に撮ってあとでくれ
と言うので、道を隔てて撮った。写真にも写っているスピーカーからは大きな声でお祈りの言葉が流される。
映像では見て承知してはいるが、実物を、しかも道端でのものを初めて見て、その信心深さに感銘する。
カーペットを購入して、現金が少なくなってきたが、ATMがあってシティバンク(citibank)のカードで現金が引き
出せる。「地球の歩き方」には2004年4 月現在、シティバンクのキャシュカードは使えないと書いてあるが。
16時50分に町を出て、ホテルに戻る。タクシーは、行きと帰りは同じ距離を走ったはずだが、メーターの値は
大分違うが、額自体は大したことはない。後日、日本のテレビで、チュニジアには禿げた人が少ないと紹介
されていて、自分も大いに関心があり、全ての写真をざっとチェックしてみたが、それは、多分、平均寿命が
短く、年寄りがあまりいないためだと思う。現にこの写真でも、頭の薄い方もいる。一方、眼鏡をかけている
人は極めて少ないことに気付く。日本人が異常に多いとも言えるが。
Ha4
Ha5
Ha6
写真説明

ハマメット
Ha1:カルタゴホテル(ハマメット)の歓迎
Ha2:ホテルの部屋からの眺め
Ha3:マーケットで(左Adya氏、Salomon氏)
Ha4:砂漠のバラと名称不明の海岸打ち上げ物
Ha5:購入したカーペット
Ha6:町でのお祈り