知らなかったオーストラリア
〜タスマニア・シドニー・エアーズロック・パース旅行〜

岡田 勲


●行き先選択 
冬には、暖かく、何よりも日の長い国を旅行するのが気持ちがよいが、オーストラリアはそれらの条件は満たしているが、今まで訪問したことが無かった。現役時代は、学会や、そのついでに外国旅行することが多かったが、オーストラリアには同業者(同じ分野の研究者)がほとんど居ないので、学会参加もなく今日に至っていた。昔の教育を受けたものにとっては、「白豪主義」という、特に、中国人、日本人などアジア人への人種差別の強い国というイメージもあり、行きたいとも感じていなかった。また、自分は、肉が嫌いで、海鮮料理が好きなので、観光で行くなら、(海岸線の長さ/面積)の大きい国(私の独断では、これが、そこの国民の平均寿命と強い相関がある)が好きで、しかも、気力体力があるうちは、自由で個人旅行(ドライブ)ができるところが良いと思っている。よく考えてみたら、オーストラリアには、大陸の南約200 kmのところにタスマニア
(Tasmania)という島があり、これらの条件を満たしているので、この地と、甥の一家が住んでいるシドニー(Sydney)だけの訪問をまず考えた。エアーズロックは、あまりにも有名であるが、ここの原住民(アボリジニ)は、観光客を快く思っていないと本に書いてあるし、後で述べるが、宿泊料が他の2倍ぐらいするので、一旦は辞めようと思ったが、折角だからと考えるに至り、妻が、それなら、パースにも是非行きたいというので、その分、タスマニアの滞在日を短くして、これらの4ケ所にしたが、結果的には良かったと思う。日数については、今までの経験から、あまり長く旅行していると、折角の各地の印象が薄れてしまうのと体力の問題で、3週間が限度であり、今回は、行き帰りを含めて17日間、実質15日間とした。
 今回から、E-ticketという制度に変わって、野口さんから送っていただいた航空券は、A4に英語でごく普通に印刷されたもの1人3枚のものだった。持ち運びに面倒だし、いちいち読むのも面倒だが、考えてみれば、以前のも内容を詳しく確認していたわけではなかった。

●旅行に際しての考慮事項
(1)まず、個人(ドライブ)旅行できる程度には安全な国であること、(2)英語(最近は、フランス語で)で旅行に必要な程度には意志の疎通ができること(具体的には、道を聞けること)、(3)天気がある程度よい(季節である)こと、(4)日中の長さが長い(季節である)ことを、一応自分の条件としている。
(1)・(2)の条件を満足する国は世界でもそう多くなく(30ケ国以下のような気がする:スペイン語ができれば、南米で、その数は少し増えそうであるが、安全上は問題がありそうな気もする)、大体は、すでに、1回は訪問している。(3)・(4)に関しては、インターネットで簡単に情報が取れる時代になったのは有難い。
旅行先を決めたら、政府観光局に行ってパンフレットをもらってくる。昨今は、どの国も、訪問者をあまり歓迎せず、ホームページに情報を流しているが、住所などを明らかにしていない。オーストラリアもなかなか分からなかったがホテルニューオータニのガーデンコートにあることを調べてパンフレット類を手に入れてくる。誰も来ていなかったが、それなりのパンフレットは、そろえてあって、実際大変役立った。この他に、オーストラリアの地区別の観光局の場所が表示されていたが、時間がなく、訪問できなかった。この国の現地の「i 」のマーク付いた観光
案内は看板だけによる表示のところが多く、また、オフィスを構えて人がいるところでも、あまりパンフレットをくれないので、あまり役立たない。

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